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新しめの作品の中から、大好きな主題歌3曲をカバーさせていただきました
── 通常盤はキャラソン25曲を収録した2枚組ですが、アニバーサリースペシャル盤にはDISC3があって、3曲のカバーが収録されています。 東山 今回のアルバムは振り返りの意味合いが大きかったので、最近の曲より初期の曲を多めに選んでいるんですね。なので、最近の作品への思いも感じたいなと思って、TVアニメ「ゆるキャン△」の「SHINY DAYS」、TVアニメ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」の「春擬き」、劇場公開作「たまゆら〜卒業写真〜」の「これから」という新たしめの3曲を、東山奈央としてカバーさせていただきました。どれも大好きな曲です。
── どれも人気作ですし名曲ですね。アレンジも変わっていて、楽曲の新たな魅力を感じました。まずは「SHINY DAYS」から、歌ってみた感想をお聞かせください。 東山 「SHINY DAYS」の編曲は、「ゆるキャン△」の音楽を担当された立山秋航さんにお願いしたんです。亜咲花ちゃんが歌う原曲は洋楽サウンドに乗せて歌い上げる気持ちのいいアレンジ、そして私は今回かわいく軽やかに歌ってみたいと思って。そうしたら立山さんが、「ゆるキャン△」の劇中でかかっている音楽のような、キャンプ感のあるサウンドに仕上げてくださいました。北欧の楽器が入っていて、自然の中で歌っているみたいな気持ちになりました。
── たしかにキャンプの楽しさに通じるようなアレンジになっていました。 東山 イントロを聴いた瞬間に、キャンプが始まる! って思いました(笑)。ワクワクをいっぱい詰め込んだ歌になったんじゃないかなと思います。
── 「春擬き」はいかがでしたか? 東山 「俺ガイル」はTVアニメの中では一番長く関わっている作品で、第2期は物語の転換期だったと思っているんです。第1期はすごくラブコメしていたのが、第2期になると人間関係が複雑になっていって、心がズキズキする描写が増えたんですよね。そういう意味でも印象深かったですし、「春擬き」という曲自体が大好きなので選ばせていただきました。
── 「俺ガイル」のドラマは深いですよね。 東山 (由比ヶ浜)結衣ならではの感情に寄り添って演じることには集中力がいりますし、ハイカロリーなお芝居を求められることが多くて、演技ということ自体をすごく考えさせられたのが、第2期でした。
── それを踏まえて、「春擬き」をどう歌おうと思いましたか? 東山 キャラソンではないので結衣としては歌っていないんですけど、どこかキャラクターを投影した歌になりました。私の中の一部に結衣がいて、その気持ちを無視して歌うことはできないので、結衣目線も入ったカバーになってますね。
── アレンジは、この曲の作曲者でもある北川勝利さんです。 東山 北川さんご本人に、今回は新たにアレンジしていただきました。一度完成させた楽曲を、作ったご本人がリアレンジするのは大変だと思いますが、別のすばらしいアレンジを今の北川さんが作り出してくださって感激しました。「俺ガイル」は今、完結編が放送されていますが収録はすでに終わっていて、それを踏まえてのカバーなので、ちょっと大人なアレンジになっているんですよね。
── 3曲目の「それから」は坂本真綾さんが作詞・作曲・歌唱した曲です。 東山 「たまゆら」には、ともちゃんというキャラクターで出演させていただいたのですが、物語自体、毎回毎回涙が流れるほど大好きでした。この作品とのご縁も今回のアルバムに残したいと思って、一番好きな「これから」をカバーさせていただきました。あれほど多くの曲を歌っている坂本真綾さんが、自分の曲の中で一番好きだとおっしゃっている曲なので、オファーさせていただいたときは緊張したんですけど、ご快諾いただけました。
── 歌っている方、キャストとスタッフ、そしてファンと、誰にとっても大切な曲なのでしょうね。 東山 私はこの曲のイントロを聴くだけで涙が流れてしまうので、レコーディングでも泣いてしまうのではないかとハラハラしました。実際、涙が出かかっている状態でのレコーディングになりました。