※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
中川かのんちゃんは私の原点であり、自分の中で伝説となった存在です
── アニバーサリースぺシャル盤のジャケットは、「神のみぞ知るセカイ」の若木民喜先生の描き下ろしです。TVアニメ「神のみぞ知るセカイ」の中川かのんのキャラソンは、「らぶこーる」と「ハッピークレセント」の2曲が収録されています。 東山 かのんちゃんは私の原点であり、中川かのん starring 東山奈央としてアニメの世界から飛び出して、アルバムをリリースさせていただいたりライブをやらせていただいたりという、大きなプロジェクトになっていったキャラクターでした。スタッフのみなさんと心をこめて、かのんちゃんの世界を作らせていただいて、4年の活動で完結したんですよね。大切な存在だからこそ、気軽にかのんちゃんの歌を口ずさんだりせず、CDを聴き返すこともなくて、私の中で伝説の存在になっていったんです。だから、東山奈央としての日本武道館の1stライブで、かのんちゃんの曲を歌ったときも勇気がいったんです。でも武道館はかのんちゃんにとっての聖地なので。
── 1stライブでは、今回収録されている2曲がアンコールで歌われましたが、そこには葛藤があったんですね。 東山 なので、今回のアルバムにもかのんちゃんの曲を入れるかどうか、一瞬考えたんですけど、私の10年間の軌跡をキャラソンで振り返ったとき、かのんちゃんの曲がないというのは、大切にしているというよりも避けているみたいな感じがして、ここは入れようと思いました。
── それだけ、東山さんにとって重要なキャラクターなんですね。 東山 どの作品どのキャラクターにも順列はないというのは大前提なんですけど、かのんちゃんは私の原点ですし、中川かのん starring 東山奈央として二人三脚で活動していた時期も長くて、特別な存在なんですよね。
── 楽曲自体がすごくよかったですし。 東山 ありがとうございます。みんなが好きになる正統派アイドルという感じのキャッチーなメロディラインで、私も大好きです。
── その後、主人公の湯音として歌ったTVアニメ「異国迷路のクロワーゼ The Animation」のエンディングテーマ「ここからはじまる物語」は、個人的に東山さんの歌手としてのプレデビュー的な楽曲として捉えていたのですが、この曲についてはいかがですか? 東山 私は2010年秋クールの「神のみぞ知るセカイ」と「STAR DRIVER 輝きのタクト」の2作品で同時にデビューしているんですけど、「異国迷路のクロワーゼ The Animation」の湯音ちゃんの役が決まったのはそれらが放送される前だったので、まだ何者でもない私を主役に抜擢していただいた作品なんです。
── なるほど、「異国迷路のクロワーゼ The Animation」は2011年7月クールの作品ですけど、制作が早かったんですね。 東山 ですから、エンディングテーマの「ここからはじまる物語」も2010年にレコーディングしているんです。しかも、東山奈央の個人名義でリリースしようというお話も最初にいただいていて。ただ、当時の自分がソロデビューさせていただくというのは時期尚早だと感じたので、湯音ちゃんのキャラクターソングになったという流れだったので、「クロワーゼ」も思い出深い作品です。
── タイトル通り異国情緒がある、いい作品でした。 東山 人と人との触れあいを描いた心温まる物語で、それが終わったあとに流れる「ここからはじまる物語」も浄化ソングでした。エンディングテーマなのに「ここからはじまる」と言ってくれるのが前向きな気持ちにさせてくれますよね。なので、私自身もまたここからはじまるという思いをこめて、DISC2の最後に収録させていただきました。