効率好きにはたまらない工業化鉄道経営SLG「RAILGRADE」プレイレビュー

2022年10月18日 10:200

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私たちの生活において、「効率」とは非常に重要な存在だ。家事や仕事、日々の暮らしを無駄なく効率的に過ごせたらどれだけいいことか。何時までにアレを終わらせて……次にそれを終わらせて……と思ってもなかなかうまくいかない。そんなあなたに、ゲームの世界だけでも心ゆくまで「効率」を求めてほしい。今回紹介するのは、効率的な輸送路を作って惑星を工業化させるゲーム「RAILGRADE」だ。

「鉄道経営」×「工業化」で中毒性マシマシ⁉


本作では、プレイヤーはとある惑星の監督官。惑星には豊富な資源と工場があるものの、インフラは未発達。そこで、かつて地球を大きく開拓させた「鉄道」を使って輸送網を作り、惑星の工業を発展させるために、与えられたミッションをクリアしていく。



このミッションでは、画像奥にある「シティ」に水を輸出するのが目的。画像右手前にあるポンプ場から街まで「線路」を引き、荷物の積み下ろしをする「駅」を置く、そして水を積んだ「列車」を街に輸送する。であれば、この1本の長い線路と、ひとつの列車だけでいい。だが目標数の水を輸送するまでこれではかなりの時間がかかってしまう。



なので、別のポンプ場にも線路をつなげてみた。ここでもうひとつ列車を配置したいのだが、1本の長い線路では、折り返した列車と追突してしまう。



そこで、シティからポンプ場に巡回できるように線路を配置、これで列車は環状運転され、事故の心配もなく、輸送量も2倍となる。さらに効率を追い求めるのならば、列車を増やしてもいいし、一部の列車のみショートカットできるような線路の配置をすることも可能である。


さらにミッションを進めていくと、複数の素材が必要な工場や、生産速度を上げるアイテムの輸送を求められる。そのような問題に対してどう対処するかが、このゲームのポイント。列車の積み荷を増やして、一度に運ぶ素材を増やしたり、たくさん線路をつないで多くの列車で複数の素材を運んだりと、その時々の状況に合わせ、問題に立ち向かうのが非常に面白い。自身のアイデアで問題を打破したときの喜びはひとしおだ。効率のいい輸送ルートや、複雑な線路を作っているうちに、目標達成なんてことも。ミッションクリアした後に自分の作った輸送路を見て、何かよくわかんないけど、うまく作動しているからヨシ!となるのもまた一興ではないだろうか。



こちらは筆者の作った輸送路だが、いろんな線路が行き交ってまるでジェットコースターのようになってしまった。この複雑な線路を走る列車たちを見るのがたまらなく楽しいのである。

目指せ!スピードクリア!50以上にもわたるミッション


本作に収録されているミッションには、さまざまなシチュエーションが設定されている。傾斜のきつい山の上に工場が配置されていて、素材を山のふもとから運んでいくものや、ステージの真ん中に壊れた大きな橋があって、工場と炭鉱が分断されているものなど、バリエーションが多く、そのどれもが、ひとつの攻略法に偏らない内容となっていて、何度もミッションに挑んでも常に新鮮な気持ちで楽しめる。そのミッション数は50以上にわたり、後半になると攻略に2時間以上を要するものも存在する。

また、それぞれのミッションには、クリアタイムによってクーポンがもらえるボーナスがある。このクーポンは施設のアップグレードや列車の解放に必要なため、スピードクリアを目指して何度も同じミッションに挑みたくなる仕組みとなっている。



ゲーム内のBGMもクーポンで購入できるため、ゲーム内要素を全部解放したいやりこみゲーマーにとってスピードクリアは必須だろう。そんな方に、いくつかの攻略ポイントを紹介しよう。

ポイント1「事前準備をしっかりと使いこなす」

ミッションが始まってすぐは、事前準備状態といって、ミッションタイマーが動かない。だが、線路を引き、駅を作り、そのうえで列車を走らせてしまうとそこからタイマーがスタートしてしまう。早くクリアしたいなら、線路を引く前に周囲の素材や施設を確認することが必要。駅を立てる前に、列車が詰まらないように路線チェックしてから、タイマーを進めよう。スピードクリアには、準備が肝心なのである。

ポイント2「お金に余裕を持っておこう」

線路や施設だって建てるのにお金はいるし、駅や列車なんかは定期的に運営費を支払わなければならない。事前準備でお金を使い切って、ギリギリの自転車操業をするよりも、少しお金に余裕を持ってプレイすることで、施設の建築やアップグレード、輸送路の改修などもスムーズに行える。また、お金を「銀行」に預けて、利息を得ることもできるので、利益が大きくなったときは、優先的に銀行に預けて利益をさらに大きくするのもひとつの手だ(逆に銀行から借金することもできるぞ!)。

ポイント3「何度もプレイしてみよう」

いくらスピードクリアが有利とはいえ、初見で最高ランクのクリアはよほどのシミュレーションゲーム好きでないと難しいだろう。実際スピードクリアを目指して遊んでも、自分の作った輸送路に「こうしていればもっとスムーズに運べたのに……」と思うことも少なくはない。難しいミッションや、時間のかかりそうなミッションであれば、最初はリラックスして、余裕をもってプレイをスタートし、どうすればもっとタイムを縮めることができるのかをじっくり考え、実行していくほうが、より効果的な攻略法を見つけることができるはずだ。


実際に遊んでみるとわかるのだが、遊べば遊ぶほど自分のプレイが効率化されていくので、最初はスピードを意識せずミッションを攻略してみよう。それらをクリアする頃にはより一層洗練されたプレイができるようになっているはずである。

完成した輸送路をじっくり眺めてみよう

 

目標達成!そのまま次のミッションに……。は少しもったいない。

せっかく手塩にかけて育てた自分の輸送路を、じっくりと眺めてみたい人は多いはず。そんな人は「フォトモード」を使ってステージを自分の好きなように眺めてみよう。本作のステージ構成は箱庭型となっているので、自分の考えた路線図を回る列車を見ていると、まるで鉄道模型を見ているような気持ちになってしまい、思わずにっこりしてしまう。

 

 

そして最も注目してほしいのが列車専用フォトモード「乗車モード」である。このモードでは、走る列車を、正面、貨物から、主観で、などさまざまなアングルで見ることができる。列車が線路を一周するまで追うことや、街を列車視点で見まわることも可能だ。自分が効率を追い求めた理想の輸送路を、好きな視点、好きな場所で見ることができるのも、本作のおすすめポイントだ。

 

 

鉄道好き、工業化好きなら絶対おすすめ

 

本作は、「鉄道経営」ゲームということで、結構渋めのジャンルだと思われがちだが、「工業化」という最近の流行りのジャンルを上手に取り入れて、非常にカジュアルに遊べるのが特徴。ミッションの難易度のバランスもちょうどよく、程よく遊びやすく、難しくなるようになっている。鉄道シム好きなら、「乗車モード」がある時点でもちろんおすすめだし、地球ではない惑星が舞台のスチームパンク風世界でできる鉄道シムもなかなかないだろう。「工業化」ジャンルを遊んでいる人も、独特の世界観とデザイン、そしてなによりも、効率よく輸送する気持ちよさが琴線に触れるはずだ。

もれなくプレイヤーの時間が溶けるのは必至の本作。鉄道・工業化が好きな人、シミュレーションゲームのファンには絶対に楽しめる内容となっている。あなたも惑星の管理者として、すてきな工業化ライフを送ってはいかがだろうか。

(文/払う)

  • ■RAILGRADE
  • 対応機種: Nintendo Switch/Epic Games Store(PC)
  • ジャンル:シミュレーション、ストラテジー
  • プレイ人数:1人
  • 発売:Epic Games
  • IARC 3+

EpicGames版:https://store.epicgames.com/ja/p/railgrade

ニンテンドー版:https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000053021.html

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