【「怪盗クイーンはサーカスがお好き」公開!】大和悠河が感じたクイーンとの共通点とは?撮りおろしPhoto&スペシャルインタビュー【サイン入りチェキをプレゼント!】

2022年06月19日 12:000

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はやみねかおるさんの同名小説を映像化した劇場オリジナルビデオアニメーション「怪盗クイーンはサーカスがお好き」が2022年6月17日より公開された。

監督はテレビアニメ「ポケットモンスター」シリーズの演出を手がけた傳沙織(でんさおり)さん、脚本はテレビアニメ「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません」シリーズ構成の國澤真理子さんが担当する。

 

 

相棒のジョーカーや人工知能・RDと飛行船に乗って世界中を巡る怪盗クイーン。狙った獲物は必ず手に入れるクイーンだが、新たなターゲット・呪われた宝石「リンデンの薔薇」を、謎のサーカス団に横取りされ、催眠術師や軽業師、マジシャンなど凄腕の団員たちに勝負を挑まれることに。

大胆華麗に彼らに立ち向かうクイーン役を演じるのは、元宝塚歌劇団・トップスターの大和悠河さん。今回は大和さんに、作品の見どころや役へのアプローチ、サーカスや美学について語ってもらった。

── “怪盗クイーン”というキャラクターをどう感じましたか?

 

大和 性別・年齢・国籍不明。狙った獲物は必ず手に入れるという設定を聞いただけで、ものすごくかっこいいと思ったし、妄想が広がりました。宝塚での男役の経験をいろいろ駆使して演じることができるなとワクワクしました。原作を読んだ時に感じたのは、仕事をする時とプライベートでのギャップがたまらなくいいなぁー、私にも似てるなぁーということです。絵や設定を見た時には、完璧な怪盗というイメージでしたが、読み進めていくと、ものすごく人間味のある愛情深い人で素敵だなと思いました。

 

── その魅力的なクイーンをどのように演じようと思いましたか?

 

大和 普段はまず、役作りのための分析も含めて原作を読みます。どんなふうに演じようか、この人の核はなんだろうと考えながら読むのですが、今回は数分で物語の世界に没入してしまい、すっかり作品を楽しんでしまっていました(笑)。昔から怪盗が登場する作品や、アガサ・クリスティ作品に登場する「名探偵ポアロ」シリーズ、アーサー・コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ」シリーズが大好きで。子供の頃は夕方に放送していた海外ドラマを観るために学校が終わったらすぐに帰って、テレビにかじりついていました。推理系も大好きなので、役作りのために読み始めた「怪盗クイーンはサーカスがお好き」でも、気づけばクイーンの魅力に振り回されている自分がいました。おこがましいかもしれないけれど、クイーンの性格は私ととても似ています。勝手に自分に重ね合わせたりしながら物語を楽しみました。

 

 

── 宝塚で培ったスキルに加えて、ご自身の中にある要素も役作りに生かせたのですね。

 

大和 クイーンは怪盗の美学を持ち合わせ、心震える獲物じゃないと動かない。私も、男役の時は、一般男性にはすることができないお芝居というのでしょうか。女性をキュンとさせる、キャーと思わせることを目指した役作りをしていたので、美学、自分の心を震わせるという点など、共感できる部分がすごくたくさんありました。

 

── 大和さんにクイーンのイメージを重ねてのキャスティングもあったかと思います。監督からクイーンを演じるうえでのリクエストはありましたか?

 

大和 結論から言うと、ありませんでした(笑)。原作を読んで思ったのですが、素敵な挿絵も入っているので、どんどんクイーンのイメージがふくらんでいきます。読者の方それぞれのクイーン像があると思ったので、はたして自分とほかの方とのイメージにギャップはないのかと悩ましく感じました。アフレコでは、まずは自分のイメージするクイーンをあらゆる引き出しを使ってやってみよう、という気持ちで挑みました。すると、一発目のテストで録った声でOKが出て、そのままあっという間にスムーズに進んでいきました。そこで、みなさんがイメージするクイーンになっていたのかなと思い、ホッとしました。あとは、茶目っ気のある感じやかわいさ、ビシッと決める部分で、トーン分けなどをしながら自分の中で調整して演じました。うまくいってよかったです!

  

 

── 役へのアプローチには宝塚の経験が一番生きた印象です。

 

大和 そうですね。私は、着ているもので自分の中の人格が変わるタイプなので、今回のアフレコには、気分は男役、格好はミニスカートにハイヒールで挑みました。バリバリのスーツや、パンツスタイルで行くと男性モードに偏ってしまい、クイーンのかわいらしさや、おきゃんな部分が出にくくなると感じたので。服装に頼らなくても自分の中でうまくコントロールできればいいのですが、それができないタイプなので(笑)。

── 逆に、衣装で何にでもなれるということですよね?

 

大和 そうなんです。性別も年齢も国籍も不明というミステリアスなクイーンを表現するためには、メンズっぽい気持ちとミニスカートにハイヒールを履くことで、うまい具合に性別不明な感じが出せる感覚がありました。

 

 

── できあがった映像を観ての感想はいかがですか?

 

大和 観る前は自分の声がどんな感じなのか、すごく不安だったのですが、冒頭で飛行船トルバドゥールが出てきてハッとし、怪盗クイーンが「キラーン♪」と登場するのを観て「かっこいい……」と感じ、始まってしまえばすぐにいちファンとして作品を楽しんでいる自分がいました。クイーンやジョーカーが動いていることに感動したし、自分の声を意識せず楽しめました。

 

── 普段からご自身の作品は、客観的に楽しめるほうですか?

 

大和 まったく観れないです。もっとこうすればよかったと思ってしまうタイプです。もちろん今回も「あんな風にもできたかも」と思うところがないわけではありません。でも、はやみね先生の書くストーリーの面白さ、素敵さ、そして絵の美しさ、声優さんたちの声がバチっと決まり、いい組み合わせになっていてとてもいい作品になったと思っています。ジョーカー役の加藤和樹さん、RD役の内田雄馬さんとは一緒にアフレコできたので、イメージはわかっていたのですが、サーカスの一座のみなさんの声は、できあがった映像で初めて観たので、素敵だな、いいなとワクワクしながら世界観に浸ることができました。

 

── 気になるキャラクターはいましたか?

 

大和 ホワイトフェイス(CV.森川智之)の奥深さ、懐の大きさに惹かれました。クイーンとホワイトフェイスのやりとりは、なんか大人の商談のような雰囲気が漂っていて(笑)、すごく好きなシーンです。ホワイトフェイスのやろうとしていることって、今のご時世にもちょっと通じるところもあったりして、グッときたし、すごく感動したので注目ポイントとしておすすめしたいです。

 

 

── タイトルにちなんで、「サーカス」にまつわる思い出やエピソードをうかがいたいです!

 

大和 宝塚音楽学校時代によく観ました。今はもうなくなってしまいましたが、学校の裏にファミリーランドという遊園地があって、毎年サーカス一座が来ていたので、課外授業でよく観に行きました。サーカスの人たちの技は、超人的で命懸け。何がどうなっているんだろう、という技も気になると同時に、その人の人生にも興味が湧いていました。どんな生活を送っているのか、どういう技の磨き方をしているのか、精神面を見習いたいなど、憧れの感情を抱いていましたね。宝塚を辞めてからも、海外に行くと「シルク・ドゥ・ソレイユ」などを観たりして、世界中から集まったハンパない技の持ち主の演技や、技を必ず成功させるために鍛え上げる、そのための精神力の強さとすごさは、何度観ても惹き込まれます。

舞台で1か月とか2か月と毎日同じものをやり、さらに公演期間中にもどんどん上を目指して舞台を提供するためには、かなりのレベルでの精神力と技術力を必要とします。自分も舞台をやるのでその大変さがわかるからこそ、サーカスの人たちには称賛と憧れしかありません。

「ひと夜だけの夢の世界」を提供する姿には、素敵だな、素晴らしいなと感動しつつも「どうやったらあの境地に行けるのか」と演者としてエンターテインメントの世界に身を置く人間としては、考えずにはいられません。

 

 

── クイーンの「怪盗の美学」のような、大和さん自身の美学はありますか?

 

大和 宝塚時代は「男役の美学」の追求に徹していました。生活のすべてを、宝塚男役として生きていました。宝塚の男役は一般の男性にはできないかっこよさで、女性をキュンとさせることを目指すのは当たり前。そこに大和悠河でしかできないオリジナルを見せたいという思いで、衣装も1ミリ、2ミリ単位までこだわっていました。ほかの人からしたら「そんなこだわりいらないよ」と言われるようなことでも、自分にとってはそれがなければやる意味がないというくらい、大切なことだと思っていました。

宝塚を辞めてからは、ひとりの人間としてのオリジナリティー、大和悠河だけの味付けを大切にしながら演じるために、常に自分を見つめています。「自分とは」と自分を見つめる作業自体が美学と言えるのかなと感じています。

 

── 大和さんの得意技と、そのコツを教えてください。

 

大和 宝塚にはちょっと前にせり出している銀橋というステージがあります。そこで斜め45°でひとりのお客さんにウィンクをすると必ず落ちると言われています。いわゆる「宝塚一本釣り」です。ただそれは私には当たり前のことで、私の場合は、2階の奥のほうでオペラグラスを使って観ているお客さんに向かってウィンクをする。これで確実に落とすというのをやっていました(笑)。ライトが当たっていれば、その反射を利用してウィンクすることもありました。「きゃー」とか歓声が聞こえてくるので「うまくいったな」と思うわけです。やっているこちら側も結構快感でした(笑)。

 

 

── タイトルにちなんで、「大和悠河は○○がお好き」の「○○」に当てはまるものを教えてください。

 

大和 こう見えて……、ウサギのぬいぐるみが大好きで。家には大量のウサギのぬいぐるみがいます。かわいらしい、整いすぎていない、ちょっとファンシーなタイプが好きです。お気に入りのブランドもあって、常に新作をチェックするほど。振り返ると、子供の頃からぬいぐるみは大好きで、ウサギのぬいぐるみに首輪をつけて引っ張り回していました。そのときの感覚のままなのか……(笑)、幼児性が抜けないまま、大人になってしまったようです。


── では、最後に。かっこいいメッセージでファンを落としちゃってください!

 

大和 「前略、日本の皆様には随分とご無沙汰しております。怪盗クイーンです。今宵あなたの心をいただきに、怪盗クイーンただいま参上! 劇場でお待ちしております」という感じでいかがでしょうか?

 

── 素敵です。ファンの方には声を想像して、落ちていただけると思います!

 

 

(取材・文/タナカシノブ)

 

プレゼントキャンペーン概要

<賞品>
■「怪盗クイーンはサーカスがお好き」公開記念!大和悠河サイン入りチェキをプレゼント


<応募要項>

・応募期間:2022年6月19日(日)~2022年6月26日(日)23:59
・当選人数:1名様
・当選発表:賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます
・賞品発送:順次発送予定
・応募方法:以下の専用応募フォームにて受付

<注意事項>
・応募には会員登録(無料)が必要です。
・応募はひとり1回に限らせていただきます。
・抽選結果・発送状況に関するお問い合わせには応じられません。
・当選された賞品もしくは権利を第三者に譲渡・転売することを禁じます。
・カカクコムグループ社員、および関係者は参加できません。
・賞品の発送は国内に限らせていただきます。
・梱包には細心の注意を払いますが、万が一運送中の事故により破損等した場合でも、返品・交換等は受け付けられませんので、あらかじめご了承ください。
・下記の場合は、当選を無効とさせていただきますので、ご注意ください。
 同一住所または同一世帯で複数回ご当選されている場合
 不正なアカウント(同一人物の複数アカウントなど)を利用して応募した場合
 ご当選者の住所、転居先不明・長期不在などにより、賞品をお届けできない場合
 ご登録いただいたご連絡先・お届け先情報の不備により、賞品がお届けできない場合
 賞品お届け先ご連絡締切日までに、ご連絡いただけなかった場合
 ご応募に関して不正な行為があった場合

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怪盗クイーンはサーカスがお好き

怪盗クイーンはサーカスがお好き

上映開始日: 2022年6月17日   制作会社: イーストフィッシュスタジオ
キャスト: 大和悠河、加藤和樹、内田雄馬、森川智之、古川慎、のぐちゆり、田所陽向、白井悠介、依田菜津、手塚ヒロミチ、高橋伸也、広瀬裕也、清水彩香、浦山迅、伊東健人
(C) はやみねかおる・K2商会・講談社/「怪盗クイーン」製作委員会

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