【インタビュー】表現の幅を広げていく内田真礼。心に溜めた思いを吐き出すエモーショナルな新曲「ストロボメモリー」をリリース!

2021年05月22日 11:00

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カップリングの「カナリア」も合わせて、攻めに攻めたシングルになりました


── 内田さんのエモーショナルな一面がよく出ているのが、「ストロボメモリー」なんですね。さらに今回のシングルは、カップリングの「カナリア」も似たタイプの楽曲だと思いました。

内田 私も似ていると思いました。でも、「ストロボメモリー」と「カナリア」はレコーディングした時期がかなり違うんです。「ストロボメモリー」のほうは実は1年くらい前に録っていて、「SSSS.DYNAZENON」の放送が始まるまで温存していた曲で、「カナリア」は最近録った曲です。

── ということは、「ストロボメモリー」は、前の「ハートビートシティ/いつか雲が晴れたなら」よりも先に録っていたということですか?

内田 はい、リリースとは順番が違って、「ストロボメモリー」は10thシングルの「ノーシナリオ」の直後に録っています。だから、「カナリア」を歌ったときはまた気持ちに変化があって、こちらのほうがより攻めた曲になりました。「今、私はどういう気持ちでいるの?」ということをこの冬に、プロデューサーの冨田(明宏)さんと話して、それを曲にしていただいたのが、「カナリア」です。

── ボーカルがかっこいい方向に振れていて、こちらもエモーショナルな楽曲になっていました。

内田 シングルのカップリングでは、自分の思いを日記に書くようにして冨田さんに伝えて、それを楽曲に起こしていただくというやり方をしてきたんですけど、2020年は何もできなかったじゃないですか。あれもやりたかった、これもやりたかったという思いがあって、それが曲になったのが「カナリア」ですね。だから、「いつか雲が晴れたなら」と「カナリア」は、思いの吐き出し方のベクトルは全然違うんですけど、コロナ禍だからこそ生まれたという意味では同じなんです。「カナリア」のようにローな感情をここまで強く表現した曲は、後にも先にもないんじゃないかと思っていて、本当に今だからこそ歌えた曲になりました。

── 歌詞もエッジが効いていて、内田さんの歌として聴くと、驚かされました。

内田 言ってみれば、コロナ禍へのパンチという感じの曲なんです(笑)。「責任はとれませんけど」なんて言葉は、こんなことがなければ、私は歌うことがなかっただろうなと。言葉遊びの部分もいろいろ入っているんですけど、なかには「これってこういうことかな?」と匂わせる歌詞があって。この1年でいろいろなことが変わったんだなと、歌いながら考えてしまいました。逆に、いったんここまで思いを吐き出すことができたので、次は自由に歌えるんじゃないかと思います。

── 一度はこういう曲を歌って、自分の気持ちを整理したかったと。

内田 それはあるかもしれないですね。出だしの「etc. 会えないから 吐き出せない 感情詰まっている」とかまさしく今の思いで、それに続く「水槽で歌うカナリア」というのは、オンラインライブですよね(笑)。会いたい人に、直接会えないんですよ。

── あー、なるほど! すごく納得できました。

内田 そうやって深読みすると、これはこういうことなんじゃないかな? というのが、いろいろ出てくるんです。作詞の山本メーコさんの言葉の使い方が面白くて、歌っていても楽しかったです。先ほど、私の曲として聴いたら驚いたとおっしゃいましたが、私は自分のブランディングって今まで特にしてこなかったんですよね。興味があることを素直にやってきましたし、音楽も特にカップリング曲は自由に作ってきて。その結果、シングルによっていろいろな表現ができるのは、すごくいいことだなと思うんです。ちゃんと、自分の今を切り取りながら、音楽活動ができているように思っています。


── さらに3曲目に、「youthful beautiful -y0c1e Remix-」が収録されています。

内田 タイトル通り、y0c1e(ヨシエ)さんによる「youthful beautiful」のリミックスです。かなり大胆に原曲から変わっていて、青春ナンバーだった「youthful beautiful」が壮大な印象になりました。前にもy0c1eさんがライブ用にこの曲をリアレンジしてくださったことがあって、そのとき、こんなふうに同じ曲を何度もイチから楽しむことができるんだなと思ったんですけど、今回はさらに新鮮でした。あえて言葉で説明すると、宇宙空間をワープして、まったく知らない星に連れていかれるという、「youthful beautiful」がまるでSF映画になったようなリミックスで、最後は鳥の鳴き声を聞いて終わるという衝撃的な展開になっています。

── こうやって、かつてのシングル曲を大胆に変えて提示できるというのも、長く活動してきたからこそできることなのではないでしょうか?

内田 シングルも12枚目となると遠慮がなくなったというか(笑)、今回のシングルは全曲、ファンの方を信頼して自由に作ることができたと思います。特に、「ストロボメモリー」と「カナリア」の2曲はボーカルも攻めに攻めていて、いつも曲を出すたびに、自分ができることにはなんでも挑戦して、表現力を高めたいという思いが強まっているんですけど、今回は本当に荒波に乗りだしたようなシングルになりました(笑)。

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SSSS.DYNAZENON

SSSS.DYNAZENON

放送日: 2021年4月2日~2021年6月18日   制作会社: TRIGGER
キャスト: 濱野大輝、榎木淳弥、若山詩音、梅原裕一郎、安済知佳、神谷浩史、内田雄馬、諏訪彩花、内山昂輝、伊瀬茉莉也、田所あずさ、小笠原仁、梶原岳人、土屋李央、遠野ひかる
(C) 円谷プロ (C) 2020 TRIGGER・雨宮哲/「DYNAZENON」製作委員会

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