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エレクトロニカに寄せた「ひとりじめマイヒーロー」
── じゃあ、次は「ひとりじめマイヒーロー」について。まず、エンディングテーマ「TRUE LOVE」(8月23日発売)のアレンジを手がけてます。 松井 原曲は藤井フミヤさんですからね。まず、エンディングのテロップが面白かったです。「作詞・作曲:藤井フミヤ 編曲:TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND」という並びが、なんじゃこりゃと(笑)。
── スローなアレンジになっていましたね。 松井 テクノボーイズ感を出していいとは、言われていたよね。
石川 いや、いろいろ悩んだよね。僕らの感じを出していいのか、原曲の感じを残すのか。さすがにこの曲は、いつもの手をゆるめてやりました。でも、同じコードは一切使ってないんですよ。それでテクノボーイズ感が出たのかなと思います。
── 有名アーティストの代表曲ですから、気を使いますよね。 石川 フミヤさんご本人にも事前に聴いていただいているんですよ。人づてに聞いたところによると、「かわいい曲だね」っておっしゃってくれたらしいです。
松井 ありがたい。久々にエレクトロニカに寄ったアレンジになって、よかったと思います。テクノというよりはエレクトロニカで。
── おしゃれ感が出てました。 石川 「ひとりじめマイヒーロー」が、おしゃれ感を打ち出した作品でしたから。アレンジでも、その方向性は求められました。
── 男性声優さんたちが、イケボで歌っているので、さらに雰囲気が高まっていますよね。 フジムラ 「トリニティセブン」のアラタ役だった松岡禎丞くんがメンバーに入っているんですけど、レコーディングの時はアラタとは全然違う声でしたからね。この声で歌うんだ、すごいなと思いました。
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── 「ONLY MY HERO, ONLY YOUR PLACE」 と「NOT ONLY FRIEND, BUT ONLY LOVE」 というキャラソンCD2枚も、エンディングテーマと同時発売されています。 石川 「ONLY MY HERO, ONLY YOUR PLACE」は僕か。改めて聴くと、こんな曲も書けるんだ(笑)。
松井 俺も聴いた瞬間、いつもと違うと思った(笑)。2017年の石川くんは幅を広げにかかってたね。
石川 この曲は珍しく、ピアノを弾いて歌いながら作ったんです。マイクを立てて「ラララ」って。普段は楽譜から作るんですけど、制作がめちゃくちゃ詰まっていた時期で。だから、こういうメロディになったんだと思う。
松井 シンガーソングライターみたいやな(笑)。フォーグソングっぽさがあるもんな。
── 女性が受け入れやすい曲になっているのではないでしょうか? 石川 そこは大事にしました。この作品をやるうえでの一番のポイントでしたから。
フジムラ 「リリカルに」というワードをすごく言われました。
── 「NOT ONLY FRIEND, BUT ONLY LOVE」は? 石川 あ、これも僕ですね(笑)。ディープハウスです。
松井 こんな曲、滅多に作らへんよね。
石川 普段だったら絶対に作らない(笑)。というか作れない。「テラスハウス」でかかっているような曲、というオーダーだったんですよね、これは。
松井 それをキャラソンらしくデフォルメしてます。「ひとりじめマイヒーロー」の楽曲は、ほかの作品とは印象が違うとは言え、僕らの2ndアルバム「good night citizen」もエレクトロニカだったので、テクノボーイズの世界観からは外れていないと思います。ひょっとすると「まとい」のキャラソンより、自分たちらしいかもしれない。
石川 アレンジ的には、そうだね。