「呪怨」的恐怖と、ハリウッド的かっこよさを極める! CG映画「バイオハザード:ヴェンデッタ」脚本・深見真インタビュー

2017年05月26日 18:430

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クリーチャーはほぼ新規デザイン!

 

――「バイオ」シリーズのもういっぽうの主役ともいえるクリーチャーについて、今作の見どころを教えてください。

 

深見 今回、基本的にクリーチャーは映画用に新規に作ろうということになりました。そもそも敵(組織)が違うと使っているウィルスも違うので、「コレが出てくるってことは、この敵はT-Virusの何版を使ってるの?」みたいな話になって、あまり流用しすぎるのもよくないんです(笑)。そういう裏設定部分での矛盾が出てくるとイヤだったので、新規デザインのクリーチャーが多いんです。

 

――ちなみに深見さんが一番好きなクリーチャーというと?

 

深見 初見のインパクトもある、「3」の「追跡者」ですね。デザインがいいんですよ。ロングコートで、見た目からして強そうで。今回のディエゴもそうですけど、デカイ・強いタイプのゾンビもいいですね。あと……少し話が違いますが、自分は「バイオ」シリーズで好きなのが、ゾンビが天変地異じゃないところなんです。元をたどれば、「アンブレラ社が作った生体兵器」なんですよね。これがはっきりしてるのが面白いと思います。ゾンビ映画って、意外と「なんでゾンビが出てきたか」はよくわからないものが多いんですよ。原因もわからないし、最終的に解決しない話が多い。そして「なんとか逃げたけど、逃げた先にもゾンビがいた、うわー!」みたいな終わり方になりがち。

 

――確かに(笑)。

 

深見 でも「バイオ」のゾンビたちは謎の存在じゃなくて、兵器として作られた「B.O.W.」(Bio Organic Weapon)。ちゃんとそこに原因、犯人がいるんですよ。そして犯人がいるってことは物語としてちゃんと終わるってことなんですよね。そこがすごくいいなあと思ってます。

 

――最後に、本作に期待している映画ファンへアピールをどうぞ!

 

深見 脚本の立場からはお話が面白いとは言いにくいので(笑)、もう素晴らしいスタッフがすごい映像を作ってくださいましたというばかりです。1本のアクション映画としてもすごい見せ場がたくさんありますので、その映像をぜひ見てください! よろしくお願いします。

 

(取材・文:サイトウカズアキ&遠藤智子@TRAP)

【スタッフ情報】

■バイオハザード:ヴェンデッタ
・エグゼクティブ・プロデューサー:清水崇 …『呪怨』シリーズ
・監督:辻本貴則 …『THE NEXT GENERATION パトレイバー』
・脚本:深見真 …『PSYCHO-PASS サイコパス』
・音楽:川井憲次 …『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』
・原作監修:小林裕幸(カプコン) …『バイオハザード』シリーズ
・製作:マーザ・アニメーションプラネット 
・配給:KADOKAWA



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バイオハザード:ヴェンデッタ

バイオハザード:ヴェンデッタ

上映開始日: 2017年5月27日   制作会社: マーザ・アニメーションプラネット
キャスト: 東地宏樹、森川智之、小清水亜美、桐本拓哉、大友龍三郎、大原さやか、藤井隼、相沢まさき、戸松遥、白鳥哲
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