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「ウイークエンド・ランデヴー」は、まさに矢野さんの世界です
──「ウイークエンド・ランデヴー」は、軽快なシティポップで、完全に矢野さんの世界ですね。 牧野 最初に聴いた時から、「矢野さんだなあ」ってうれしくなりました。繰り返し聴いていると、ワクワクしてきて、この高揚感はなんだろう?と。こちらは逆に、私にはゴールが想像つかなくて、矢野さんにすべてをゆだねて、とにかく楽しく歌おうと思いました。
──完成した曲を聴いた時、どう感じましたか? 牧野 ヤバイ、この曲楽しい!って(笑)。矢野さんワールドでありつつ、私の世界からも浮いてしまわない、絶妙なバランスになったと思いました。
──歌詞はとにかく華やかで、こちらも現実味は薄いですよね。 牧野 そこがステキでした。聴く人がいろいろと想像できる余白があるというか、イマジネーションがわきやすい歌詞だなと思って。何度も聴いているうちにテンションが自然に上がってくる、不思議な魅力がありますし、メロディはとにかくキャッチーなので、つい口ずさみたくなって。実際に、「何かがはじまるFriday Night」って、つい歌ってしまっているスタッフさんがたくさんいました(笑)。
──サウンドには、どこか懐かしさもあり。 牧野 80年代っぽいですよね。ポップなんですけど、その中に若干のエッジがあって、いい感じでクセのある曲になったと思います。
──ダブルA面ということで、初回盤Aは「What A Beautiful World」が1曲目、初回盤Bは「ウイークエンド・ランデヴー」が1曲目になっています。それぞれのジャケット写真が、1曲目の世界観を表現しているのも面白いですね。 牧野 視覚的にも曲の雰囲気を楽しんでいただきたいなと思いまして。今回のジャケットはテラリウム(ガラス容器の中で楽しむ園芸)がモチーフになっているんです。それぞれの曲の世界を箱庭みたいな感じで表現したいなと思った時に出てきたアイデアがテラリウムで、ジャケット写真のどこかに円があるのは、丸いガラス容器をイメージしているんです。そして、通常盤でははっきりとテラリウムが写っていて、種明かしになっています。
──それぞれの曲の世界に、それぞれの牧野由依がいるという。 牧野 そうですね。パラレルワールドみたいな感じで、違う私なんだけど、私であることは同じというのが2種類の初回盤で、通常盤では2人の私が同じテラリウムの中に収まっています。