【2023年秋のBESTアニソンはこれだ!】出口博之×鮫島一六三(BANBANBAN)がアニメソングを語りまくる!「しゃべる! アニソン」第4回・前編

2023年12月15日 18:000

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毎シーズン、数多くのアニメが放送される中、アニメソングも続々と世に放たれている。星の数ほど生まれるアニメソングから、ミュージシャン・DJの出口博之と、芸人にしてアニソンDJの鮫島一六三(BANBANBAN)が、一押しのアニメソングをチョイス!

2023年秋アニメから、互いにBEST3アニソンを発表しあい、語りまくる連載「しゃべる! アニソン」。これを読めば、今聴くべきアニソンがわかる……はず!

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まずは前編からどうぞ!

出口 今期のアニメはどうですか?

 

鮫島 今期も面白いのが本当に多くて、時間が足りないです。

 

出口 その中で、今期押してるアニメは何ですか?

 

鮫島 「キャプテン翼」です! 1980年代の「週刊少年ジャンプ」で連載されていた中学生大会編が前のシーズンの話で、今回はそれ以降のジュニアユース編です。「キャプ翼」が一番熱かったと言われているエピソードにあたります。実はこのあたりって、OVAにはなっていたんですけど今までTVアニメ化されてなかったんですよ。今回初めてちゃんとTVアニメになるということで楽しみにしてました。全世界待望と言っても過言ではない。

ちなみに連載当時、日本はサッカー弱小国だったけど今は全然強いじゃないですか。ワールドカップに出てもベスト16くらいは行くじゃないですか。その辺のギャップをどう埋めるのかなと思ったら、今回のアニメでは弱小国のまま描いてくれてて、そのままでいくんだなと。ユニホームも当時の日本代表のままなので、これは心をくすぐってくれますね。……じゃあ、この流れでいってもいいですか? 

■「キャプテン翼シーズン2 ジュニアユース編」OP「AS ONE」(WEST.)




鮫島 今クール、鮫島一六三が推しているアニソンはまずこちら! 「キャプテン翼ワールドユース篇」OP、WEST.で「AS ONE」! 前回シーズンもWEST.が歌っていたんですが、今回はスタジアムで歌われてもおかしくないくらいの、壮大なアンセムという感じです。みんなで歌っている絵が見える。2026年にアメリカ、メキシコ、カナダでのワールカップがあって、10月からもう予選が始まっているんですが、そこではもう歌われているんじゃないかなと思っています。

OP映像が相変わらず好きで、原作の絵から始まるんですが、それがジュニアユース編ではなく中学生大会編から始まるんです。それが前回のあらすじと同じ役割を果たしてるんじゃないかなと思います。原作の絵から始まって、アニメの絵になって、各キャラクターがそれぞれの中学校のユニホームから日本代表のユニホームに変わるんですけど、そこもゾクゾクしますし、まだ描かれていないキャラがいるので、「あ、なるほどこれから先のストーリーによってきっと選手がOP映像に追加されるんだな」と考えながら見てます。

 

出口 この不自然な隙間にね(笑)。

 

鮫島 あはははは(笑)。ここが変わるんだろうなとか思いながら観てますね。この曲は「This isサッカーソング」って感じの曲で、これがはまれば10年、20年とサッカー日本代表のスタジアムで歌われてもおかしくないビッグアンセムという感じがします。

 

出口 こういうスタジアム感の出し方はほかのアーティストじゃ出せないよね。全員で歌うぞって言う。「キャプ翼」、WEST.を知らない人がスタジアムで「AS ONE」を聴いて、何この新しいサッカーソングって思って調べて「キャプ翼」にたどり着くこともあると思うので、こういう曲の伝え方もあるんだなと思いますね。イギリスとかもサッカー大国だったりするから、サッカー好きのバンドの曲がテーマソングになったりもするじゃないですか。そういう流れで聴いてみたいですね。

 

鮫島 スタジアムで聴いてみたいですね。

 

出口 鮫さん、絶対これいれるなって思ってました(笑)。EDは「燃えてヒーロー」なんですよね。

 

鮫島 そうそう、これもWEST.が歌っていて、ありがたいなと思います。WEST.好きが「キャプ翼」を見て、「燃えてヒーロー」を聴いて、じゃあ昔の「キャプ翼」を見ようと思ってくれたら僕は嬉しいし、原作を読んでみようと思ってくれたら十分かなと思います。それはそれとして、ねちっこいんですよ、歌い方が。

 

出口 それはどういう評価なんですか?

 

鮫島 あのねちっこさはたまんないですね。ちょっと誇張しすぎた感じのねちっこさですね。面白いなと思いながら聞いてます。前回は声優の三瓶由布子さんが歌ってたんですけど、今回はまた新しい「燃えてヒーロー」になったなと思います。

■「アンダーニンジャ」OP「Hyper」(Kroi)

 


出口
 びっくりするくらいかっこよかった。Kroiっていう比較的最近のバンドなんだけど、すごく今っぽい感じで本当にセンスのいい人たちが集まってクリエイティビティを発揮しています。曲もそうだけど、ファッションなどにもセンスのよさが出てて、このバンドが好きな人はセンスがいいと思う。

 

鮫島 それは言われますね。作品自体もおしゃれですからね。

 

出口 アニメに関して言うと原作者が花沢健吾さんだから、一貫してカッコいい人を描いてないんだよね。弱者じゃないけどなにか鬱屈した人が主人公だったりして、その出し方、見せ方もすごく今っぽい。ひところ前はそれが露悪的だったり攻撃になったりしたところが、逆に今は共感になってきた感じがある。

 

鮫島 こういう人がいてもいいよなって絵描かれ方ですものね。

 

出口 人物の描かれ方もすごい性格の悪い人物しかいないとか、カッコいい人とかかわいい子ってあんまり出てこない。そういった人間の醜い部分なんかが表出したようなキャラクターがいっぱい出てくるけど、どこか憎めなかったり、ちょっと笑える余地がある。そういったユーモア感が曲のほうにもある気がします。曲の入口はけっこう悪い音というか攻撃性のあるサウンドなんだけど、サビに向かうにつれてキャッチーになっていく構成なので、すごく計算されている曲だと思います。要所ごとに自分たちが思うカッコいいものをきちんと取り入れてるし、それが寄せ集めじゃなくてひとつのサウンドにまとまっているっていうのはすごい情報量。

 

鮫島 作曲陣の編集の能力の高さだと思います。

 

出口 だから誤解を恐れずに言うなら、これからバンドをやったり何かをやろうとしている人の指針になるような楽曲。逆に言うと音楽だけ好きだったらダメだよねっていう。本当にいろんなものを知ってて、いろんなものに興味があって、このかっこよさ、センスがあるんだなと。

中編に続く!

出口博之

出口博之

ロックバンド・モノブライトのベーシストとして、2007年7月メジャーデビュー。ベーシストとして多数のアーティストのライブ・レコーディングに参加するほか、作編曲、DJ、ライター、番組MCなど媒体を選ばず幅広く活動中。

鮫島一六三

鮫島一六三

お笑いコンビBAN BAN BANの「フリーザじゃない方」。2010年、アニソンDJイベント「アニソンディスコ」をコンビで立ち上げ国内外、会場の大小問わずさまざまな場所でアニソンを鳴らす。吉本興業所属。

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