【インタビュー】スピラ・スピカが待望の2ndアルバム「ナガレボシトレイン」をリリース。メンバーが語る、この2年と未来への思い

「燦々デイズ」は、曲のすべてからキラキラを感じていただけると思います

── では、収録曲について、メンバーのみなさんのお話を聞かせてください。1曲目は「燦々デイズ」（作詞：幹葉、作曲：寺西裕二、編曲：If I）。今年2月にリリースされたばかりの9thシングルの表題曲ですね。

幹葉　めっちゃいい曲です（笑）。タイトル、歌詞、サウンドのすべてからキラキラしたものを感じていただける明るい楽曲になりました。1月から放送されているTVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」のオープニングテーマなんですけど、これについてはテラくんに語ってもらわないと。

寺西　「その着せ替え人形は恋をする」は、もともと好きで読んでいた作品だったんです。だから、タイアップの話を頂いたときは、自分があの作品のオープニングテーマを書くことに現実味が湧かなくて（笑）。アニメ主題歌を作るときは、作品のこのシーンがいいと思ったとか、このキャラクターを魅力的に感じたとか、自分の感想から楽曲のコンセプトを決めていくんですけど、「その着せ替え人形は恋をする」は自分が好きな分、楽曲のコンセプトにしたいことが多すぎて、すごく悩みました。

幹葉　好きだからこそ、作る難しさがあったということですね。


寺西　結局、シーンやキャラクターから連想するというよりも、彼らの生き方というか。主人公の五条新菜（ごじょうわかな）君とヒロインの喜多川海夢（きたがわまりん）ちゃんが好きなことに対して、目を輝かせながら夢中になって取り組んでいく姿勢が好きだったので、そこからイメージして、輝きに満ちた曲にしようと思いました。

── 五条は作り手（クリエイター）ですから、寺西さんとしても、シンパシーを感じる部分が多かったのではないでしょうか？

寺西　そうですね。

幹葉　海夢ちゃんよりも五条くんのドキドキのほうが描かれていて、むしろ彼がヒロインみたいなところがありますよね（笑）。読んでいると、話題になっているのが何度も納得できるすばらしい作品で、「燦々デイズ」を通してスピカ・スピラを知ってくださった、新しいファンの方もたくさんいるんです。私たちにとっても、素敵な出会いになりました。

── オープニングの映像も、とにかく光輝く感じでした。

寺西　最高です！（笑）

幹葉　私たちも、アニメのオープニングを初めて見るのはオンエアのときなので、ファンのみなさんと同じタイミングなんです。だから、自分たちの曲がアニメのオープニングになってTVから流れてくるという感動は、いつまでも薄れることがないですね。


── 幹葉さんは、どういうイメージで歌詞を書いていったのですか？

幹葉　もともとテラくんからオススメされて、私とますだも原作を読んで、まんまとハマっていたんです（笑）。海夢ちゃんや五条くんの思いは、自分にも当てはまるところがすごく多くて。スピラ・スピカの音楽は、自分たちが好きなもの、楽しいと感じたことに正直になって、まっすぐに表現することを大事にしていて、そこがピタッと合わさったので、素直な気持ちで書くことができました。

── タイトル通り、光輝く毎日を描いた歌詞ですが、面白いと思ったのは、1番の歌詞では海が舞台になっていることでした。

幹葉　海夢ちゃんの名前に「海」の字が入っていることと、五条くんと海夢ちゃんが海に行ったときのシーンがお気に入りだったことから、海をイメージして書いてみようと思いました。テラくんの作ったメロディがすごくキラキラしていて、作詞もそれに引っ張られました。

ますだ　サウンド面でもキラキラ感が出ていて、インストで聴いていただくと、さらに新しい発見があるんじゃないかと思います。ギターの音色とか、すごくいいので。

── ますださんのベースも心地よくて、聴きどころのひとつだなと思いました。

ますだ　オンエアの90秒の中で目立たせるところは目立たせて、アニメを見ている人にも印象を残せるベースにしようと思いました。

── スピラ・スピカらしい爽やかな青春曲で、アルバムの1曲目にぴったりだと思いました。