劇場3部作が公開中! 「PSYCHO-PASSサイコパス Sinners of the System」宜野座伸元役、野島健児インタビュー

2019年02月14日 13:000

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劇場版アニメ作品「PSYCHO-PASSサイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰」が大ヒット上映中だ。

「PSYCHO-PASSサイコパス」は、人間の心理状態を数値化し管理する近未来社会を舞台に、正義を問われる警察機構を描くオリジナルSFアニメーション。
近未来警察機構の物語を描き2012年10月~2013年3月にフジテレビ“ノイタミナ”ほかにて第1期がテレビアニメとして放送。深い人間ドラマと先の読めない展開で人気を獲得し、2014年10月にスタートした第2期では、第1期の最終話から1年半後を舞台にした物語が、そして2015年1月に公開された劇場版では完全新作ストーリーが描かれ、それぞれ話題となった。
そして、2018年3月8日に発表された「PSYCHO-PASS サイコパス」Next Projectの一環として、5人の主要キャラクター、霜月×宜野座、須郷×征陸、狡噛にフォーカスした劇場アニメ3作品が、1月25日より連続公開され、大ヒット中だ。
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今回、「PSYCHO-PASSサイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰」(以下、「Case.1」)でのメインキャラクターとなる霜月美佳(CV:佐倉綾音)を支え、ともに物語を牽引する宜野座伸元役の野島健児さんに、本作についてのお話をうかがった。
2019年1月より、劇場3部作が公開! 「PSYCHO-PASSサイコパス Sinners of the System」霜月美佳役、佐倉綾音インタビュー

ようやくかなった続編への思い


──本作が制作されると聞いた時の感想を教えていただけますか。


野島 「サイコパスのなにかを録るよ」というのはずいぶん前からこぼれ聞こえていたんですが、全然話が動く様子がなくて、「あれはやるやる詐欺だったのかな?」と思っていたところで、突然収録日を知らされました。アフレコがあるというのを聞いたときには、「よかった、宜野座さん出るんだ」と胸をなで下ろしました。

──それは、これまでシリーズを通して登場している宜野座を演じていらっしゃる野島さんでも、「どんな話になるかわからない」というところが「PSYCHO-PASS サイコパス」という作品にはあるからでしょうか?

野島 そうですね。広い公安局の中には、まだ描かれていない物語もきっとあると思うので、今回描かれるのが一係じゃない可能性もありますし、もしくは時代が全然違ったり、特定の誰かにフィーチャーされた物語になってしまえば、宜野座の出番があるかはわかりませんから。続編があるとはずっと聞いていたんですけど、宜野座が出るとわかった時には本当にうれしかったですね。


──「Case.2 First Guardian」(以下、「Case.2」)は常守朱(CV:花澤香菜)が一係に配属される以前の物語となりますが、それを知った時の感想を教えていただけますか。


野島 親父(征陸智己/CV:有本欽隆)が出るということで、その時点である程度、宜野座が出てくるんだろうという予測は立てていたんですが、実際に台本を渡されてファーストシーズンの宜野座を見たら、「懐かしいな」と感じました。

──やはり「懐かしい」という気持ちが強かったんですね。

野島 宜野座がトゲトゲしているのが、なんだかかわいかったですね。

──ストーリーとしてはテレビや劇場版で、一係のメンバーとも打ち解けていますが、今改めて、TVシリーズよりも過去の宜野座を演じるというのは、どんな心境だったのでしょうか。

野島 1回捨ててしまった部分ではあったので、ファーストシーズンをDVDで見て、当時の感覚を取り戻すというか「自分自身を守るために、気を短くして人に噛み付いて生きている部分もあった」というのを、少しだけ確認したりもしました。宜野座は、心が敏感というか、とてもセンシティブで、電流が走るような繊細さを持ったキャラクターだったので、その感覚を呼び起こす練習をして、あとは現場にそれを持ち込むというような感じでしたね。

──その過去を思い出す作業の甲斐あって、収録はスムーズにいったのでしょうか。

野島 一度通っている感情のルートなのでスムーズにいけたかなと思ったんですが、それでもやはり久しぶりなので、本当に当時の宜野座になっているのか不安になったりもしました。もちろん、収録は終わっているわけですし、監督や音響監督からもOKを出していただいているので間違いないはずなんですが、それでも、自分が客観的に見ているわけではないので、出来上がりを見るまでは不安でしたね。

──本編をご覧になって、その不安は安堵に変わりましたか?

野島 完成された映像を見たら、「ああ、懐かしい宜野座さんがちゃんといる」という、いち視聴者のような気持ちで楽しんでいましたね。

──アフレコ現場に入った際にもその懐かしい感覚というのはあったのでしょうか。

野島 慣れたメンバーで集まった時に、「あぁ、『PSYCHO-PASS サイコパス』を録るんだな」っていう感覚はありました。

──本作の収録が決定する前にも、共演者の方と本作について話したりしたということでしょうか。

野島 「PSYCHO-PASS サイコパス」のメンバーとは、ほかの作品の収録現場で会っても、ついつい「PSYCHO-PASS サイコパス」の話で盛り上がったりします。顔をあわせると新作の話がきているのか聞きあったりしていました。みんなの中でもずっと気になる存在だったんだと思います。


──霜月役の佐倉さんにインタビューさせていただいた際、野島さんについて、「宜野座のように現場でも引っ張ってもらった」といったことをお聞きしたのですが、野島さんから見て、霜月を演じる佐倉さんについて、印象を教えていただけますか?


野島 霜月みたいと言うと怒られてしまうかもしれないんですが、実力があって負けん気が強いというか、がんばり屋さんというか、面白いことを言ったりもするのに、真剣な姿を見ると、収録中、隣のマイクに入っていても、「霜月」を感じましたね。一緒に取材を受けていても、落ち着いていて、とても頭のいい人だなと感じています。

演じた宜野座は「ステキな大人になれる大人」に


──「Case.1」では劇場版よりさらに最新の宜野座を、そして「Case.2」ではTVシリーズより以前と、異なる時間軸を演じられてみて、改めて今、「Case.2」の宜野座についてどう感じられましたか?


野島 ひとりの人間の成長として時系列はできあがっていて、どんどん人間として成長していく過程が描かれ、地続きで成長しているのですが、改めて随分成長したな、というのを感じましたね。

──特に成長を感じられた点というのはどのあたりになりますか?

野島 霜月の面倒をちゃんと見れているな、というところでしょうか。若い時の自分と同じような気質の霜月を、昔の自分を見るように、きちんと面倒見てあげているところですね。なかでも特に成長を感じたのは、そういった仕事や関わりを、きちんと楽しんでいるところです。事件漬けの日々の中で、それでも今の生き方を楽しんで生きていくというのは、人間として難しいことだと思うんですよね。「Case.1」ではそれをやれていたので、まだまだこれからもっとステキな大人になれるというか、「ステキな大人になれる大人」になったなと。大人としての次の段階にいけたなと。いい大人になるためのパスポートをもらったような、そんな姿を見ることができた、またちょっと新しい宜野座を演じることができたなと思いますね。

──劇場版ということで、TVシリーズとはまた違った思いれがあったりするのでしょうか。

野島 僕、この仕事に着く前は、映画に出る仕事がしたいと思っていたんです。だから、初めて劇場版の作品──それも本作を手がける塩谷監督の作品で「劇場版 BLOOD-C The Last Dark」という作品なんですが──に出た時には、映画館で自分の名前が出ているエンドロールを見ながら泣いてしまったくらいで。それくらい、劇場版というものに対する思い入れが強いですね。

──そんな劇場版に思い入れのあるという野島さんですが、昨年、10月25日には第31回東京国際映画祭のレッドカーペットに立たれました。その時の感想を教えていただけますか。

野島 待合ルームから、僕と関さんと佐倉さんが同じ車で、東地さんと塩谷監督とは別の車で会場に入ったんです。僕と関さんと運転手さんは、車内についていたブラインドを勝手に下ろしたり、車がベンツだったんですが、それが1台2,000万円もするという話で盛り上がっていて、気が付いたら会場に到着していました(笑)。そんな車内の様子を見ていた佐倉さんからは、「緊張しないんですか!」と霜月ばりに突っ込まれて(笑)。僕らは「楽しいじゃん」と声をそろえたりして、ずっと楽しいままのレッドカーペットでした。

──では最後に、「PSYCHO-PASS サイコパス」という作品は野島さんにとってどんな作品になったのか、教えていただけますでしょうか?

野島 僕自身にとってはとてもすごく大切な作品になっています。初めて関わった時には、ここまでずっと日常的にお付き合いするような作品になるとは思っていなかったんですが、作品と一緒に成長させていただいて、この作品にすごく引き上げていただいたなと感じています。僕にとって、なくてはならないし、血管を切ったら、そこから「PSYCHO-PASS サイコパス」があふれてくるんじゃないかっていうくらい、僕の中に深く根付いている作品です。この先、10年20年たっても、なくなってしまう想像がつかない、日常的で、特別な日常になっている作品です。とても変わるとは思えなかった宜野座というキャラクターが人として成長していく姿を見て、そこから僕も「人はいつでも、変わろうと思えば変われるし、成長できるんだ」ということを学ばせてもらった作品ですね。自分自身もまだまだ制限していたものがたくさんあったんだということを見つけさせてもらって、自分自身成長させていただいている作品です。

──「PSYCHO-PASS サイコパスSinners of the System Case.3 恩讐の彼方に__」(以下、「Case.3」)については、野島さんはどのように感じていらっしゃいますか?

野島 次への繋がりがあるのか、僕の役割とどう関わっていくのか、という視点で見てしまいますね。できあがったらぜひ劇場で見てみたいです。映画館ならではの、大きなスクリーンとあの体に響いてくる音量で体験したいです。

──それでは最後に、「Case.1」「Case.2」では、特にどのあたりが、劇場の大スクリーンで見ていただきたいポイントとなりますか?

野島 見ていただきたいというか、僕自身が見たいところは、「Case.1」での松来ロジオン(CV:小山力也)との格闘シーンです。劇場のスクリーンで繰り返し見て、細かいところをチェックしてみたいですね。

──いろいろとお話しいただき、ありがとうございました。

【作品情報】※敬称略


■PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰

1月25日(金)より公開

<Case.1罪と罰 STORY>
「今回は、私の事件ってことでいいですよね、センパイ」

2117年冬、公安局ビルに一台の暴走車両が突入する事件が発生。
その運転手は青森にある潜在犯隔離施設 〈サンクチュアリ〉の心理カウンセラー・夜坂泉だった。
しかし取調べ直前に夜坂の即時送還が決定する。
監視官の霜月美佳は、執行官・宜野座伸元らとともに夜坂送還のため青森へ向かう。
そこで待っていたのは、〈偽りの楽園〉だった。


<CAST>
宜野座伸元:野島健児 霜月美佳:佐倉綾音
夜坂泉:弓場沙織 久々利武弥:平井祥恵 辻飼羌香:岡寛恵 松来ロジオン:小山力也 玄沢愛子:斉藤貴美子 能登耕二:多田野曜平 烏間明:中川慶一
常守朱:花澤香菜 須郷徹平:東地宏樹 雛河翔:櫻井孝宏 六合塚弥生:伊藤静 唐之杜志恩:沢城みゆき

<STAFF>
SSストーリー原案・監督:塩谷直義
脚本:吉上亮
総作画監督:中村悟
作画監督:新野量太、古川良太、鈴木俊二、森田史、中村悟、諸貫哲朗
演出:黒川智之、下司泰弘
撮影監督:荒井栄児
3D:サブリメイション
色彩設計:上野詠美子
美術監督:草森秀一
音響監督:岩浪美和
音楽:菅野祐悟
キャラクターデザイン:恩田尚之、浅野恭司、阿部恒
シリーズ原案:虚淵玄
キャラクター原案:天野明
アニメーション制作:Production I.G
配給:東宝映像事業部


■PSYCHO-PASS サイコパスSinners of the System Case.2 First Guardian

・2月15日(金)より公開

<CAST>須郷徹平/東地宏樹 征陸智己/有本欽隆
<STAFF>SSストーリー原案・監督:塩谷直義 脚本:深見真 総作画監督:阿部恒 シリーズ原案:虚淵玄 キャラクター原案:天野明 アニメーション制作:Production I.G

 

■PSYCHO-PASS サイコパスSinners of the System Case.3 恩讐の彼方に__

・3月8日(金)より公開

<CAST>狡噛慎也/関智一
<STAFF>SSストーリー原案・監督:塩谷直義 脚本:深見真 総作画監督:恩田尚之、阿部恒、中村悟 シリーズ原案:虚淵玄 キャラクター原案:天野明 アニメーション制作:Production I.G

野島健児(宜野座伸元役)サイン入り色紙プレゼント!


今回、インタビュー公開を記念して、野島健児(宜野座伸元役)サイン入り色紙を抽選で1名様にプレゼント。くわしい応募要項をご確認のうえ、ふるってご応募ください。

<賞品>
野島健児(宜野座伸元役)サイン入り色紙


<応募要項>
・応募期間:2019年2月14日(木)~2019年2月24日(日)23:59
・当選人数:2名様
・当選発表:賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます
・賞品発送:2019年4月末までに発送予定
・応募方法:以下の専用応募フォームにて受付

<注意事項>
・応募には会員登録(無料)が必要です。
・応募はひとり1回に限らせていただきます。
・抽選結果・発送状況に関するお問い合わせには応じられません。
・当選された賞品もしくは権利を第三者に譲渡・転売することを禁じます。
・カカクコムグループ社員、および関係者は参加できません。
・賞品の発送は国内に限らせていただきます。
・梱包には細心の注意を払いますが、万が一運送中の事故により破損等した場合でも、返品・交換等は受け付けられませんので、あらかじめご了承ください。
・下記の場合は、当選を無効とさせていただきますので、ご注意ください。
 同一住所または同一世帯で複数回ご当選されている場合
 不正なアカウント(同一人物の複数アカウントなど)を利用して応募した場合
 ご当選者の住所、転居先不明・長期不在などにより、賞品をお届けできない場合
 ご登録いただいたご連絡先・お届け先情報の不備により、賞品がお届けできない場合
 賞品お届け先ご連絡締切日までに、ご連絡いただけなかった場合
 ご応募に関して不正な行為があった場合



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上映開始日: 2019年1月25日   制作会社: プロダクションI.G
キャスト: 野島健児、佐倉綾音、弓場沙織、平井祥恵、岡寛恵、小山力也、斉藤貴美子、多田野曜平、中川慶一、花澤香菜、東地宏樹、櫻井孝宏、伊藤静、沢城みゆき
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