過去最高の盛り上がり!! ARアーティスト「ARP」のライブ「KICK A’LIVE2」レポート!

2019年01月11日 20:190

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AR(拡張現実)技術によって生み出されたパフォーマー「ARP」のライブ「KICK A’LIVE2」が、“イチコロ”の日(2019年1月5、6日)に開催されました! 1stライブから観ている筆者は、もちろん今回も2日間4公演全通したのですが、「KICK A’LIVE2」の完成度は過去最高だった印象。そんな「KICK A’LIVE2」の熱い盛り上がりを振り返りましょう!

ARP(AR performers)のメンバーは男子高校生4人。左から、ソロで活動しているレオン、シンジ、そして2人組ユニット「REBEL CROSS」のレイジ、ダイヤです


【「ARP」って何?という人はこちらの記事をチェック!】
ついに2ndライブが決定した注目のARアイドル「AR performers」の真価を問う

オープニングからテンションMAX!


5回目のライブとなる「KICK A’LIVE2」は、1st~3rdライブが行われた「ディファ有明」、4thライブの「ベルサール高田馬場」よりも大きな「横浜文化体育館」で開催されました。横浜といえば、ARPのメンバーが通う「ISM(International School of Music)横浜校」のある街。彼らのホームでの初ライブです!


初めてARPのライブに来たご新規さんも多いようで、このライブならではの「バトルソング」(後述)について友達に聞いている姿をたくさん見かけました


ARPは常にチャレンジし、進化していくことをモットーにしており、そんな彼らの成長を確認できるのもライブの魅力のひとつ。特に、ライブ名が「A’LIVE」から「KICK A’LIVE」に変わった前回のライブ(2018年8月開催)からは構成が一新され、これまでトークを盛り上げるとともに進行を担当してくれていたMC(森一丁さん)の役割もメンバーが担うこととなり、完全に4人だけでライブをまわすことになりました。まさに、「KICK A’LIVE」はARPにとっての新章。第2章となる今回のライブではどんなことをしかけてくるのか、期待は高まります。とはいえ、コンテンツの特性上、ステージのセットを大きく変えるなど、パッと見てわかるような演出は難しそうなので、新曲のパフォーマンスが見られるという最大級の楽しみはあるものの、そこまで衝撃を受けるほどの変化はないかもしれない……と思っていたのですが、オープニングからヤラれました!

4人が揃って出てくるかと思いきや、ひとりずつ登場!


登場前にステージ裏にいるARPメンバーの会話が流れてきた2ndライブ
ステージに向かうARPの中継映像から始まった3rdライブなど、これまでもオープニングはさまざまに工夫されていましたが、今回はかっこよさがすごい! インストゥルメンタル(歌のない楽曲)に合わせメンバーがひとりずつ登場して軽くアクションを決め、4人揃ったところで間髪入れずに「Paradise」に突入。オープニング曲は歌詞の一部を自己紹介に変えた「The Show Must Go On」だと思っていたので、すでにいつもと違う感があります。

「Paradise」をアレンジしたインストゥルメンタルに乗ってARPが登場したところで、いったんバシッと音が止まってキメ!

 

その流れのまま、4人がフォーメーションを組んで踊って歌う「Paradise」が始まります。4人の歌声とハモり、激しめのダンスが堪能でき、さらに、観客席のみんなと一緒に行う振り付けもある楽曲なので、初っぱなから大盛り上がり。個人的には、2人ずつ歌うところで歌っていないメンバーがダンスしている振り付けが気に入っています


「Paradise」の余韻に浸る間もなく、続けて「バトル・フォー・ユニット」がスタート! バトル・フォー・ユニットは、観客の応援によって勝敗が決まる「バトルソング」の1種。アプリ「ふれフレ」をダウンロードしたスマートフォンを音ゲーのように振り、獲得したポイントが応援しているパフォーマーに送られる仕組みとなっています。普通のバトルソングと違うのは、バトル・フォー・ユニットはチーム戦であるということ。全4公演の累計ポイントで勝利するチームが決定します。今回のライブのチーム分けは、前回に引き続き、年上チーム(シンジ、ダイヤ)と年下チーム(レイジ、レオン)。前回負けてしまった年下チームがリベンジを申し出たことで、再び、同チームで対戦することになりました。

リズムエフェクト(光りの輪)が中央にきたタイミングでスマホを振って応援ポイントを送ります。なお、バトル・フォー・ユニットの楽曲は、シンジが「A Song For You」、レオンが「FANTASISTA」、レイジとダイヤは「THE KISS」

 

「ふれフレ」で送ったメッセージがステージの演出となるのもステキなポイントです。ファンの愛を感じる言葉がいっぱい! 筆者はいいワードが思いつかないので、ファンの方たちの言葉選びのセンスにはいつも感心しきりです


このあと、トークを挟み、本家「バトルソング」に突入するのですが、その前にどうしても触れておきたいことがあります。それは、今回の衣装がかっこいいということ。お正月だからフォーマルっぽいシルエットにしたそうなのですが、いつもより大人っぽい感じでステキ過ぎ! スタイルがいいからロングコートも似合いますね!!

揃いの衣装ですが、コートのあわせの間からメンバーそれぞれのテーマカラーが見えるようになっています。裾の動きがキレイなところもイイ! 衣装の細かいところまでなめらかに違和感なく動くユークスのAR技術は、本当にすごい


新曲登場でバトル感がますます増した「バトルソング」


新衣装への感動を伝えたいがあまり、少々ライブの流れからズレてしまいましたが、トーク後に行われたARPのライブの醍醐味である「バトルソング」の話に戻りましょう。前述の「バトル・フォー・ユニット」がチーム戦なのに対し、バトルソングは個人戦。1対1で戦い、その都度、勝敗が決まります。ステージ上にリアルタイムで獲得ポイントが表示されるので、バトル・フォー・ユニットよりも圧倒的にバトル感があり、パフォーマーのボルテージとARS(ARPのファンのこと)の盛り上がりはハンパじゃない! 第1・第3公演の各公演で2回予選が行われ、予選を勝ち抜いた2人による決勝戦が、その日の2回目の公演(第2・第4公演)で開催されるルールとなっており、各日1人の優勝者が決定します。なお、優勝者にはご褒美を用意。これまでは次回のライブでの新曲を披露できるセルフプロデュース権でしたが、今回はなんと、優勝者の曲が2019年4月から「TOKYO MX」で始まるARPのテレビ番組のテーマソングになるのだそう。新曲なのか、既存の曲がアレンジされるのかなど詳細は決まっていないそうですが、アーティストとしては獲得したい権利ではないでしょうか。

システムは「バトル・フォー・ユニット」と同じですが、獲得ポイントに応じて上部のゲージが競り合うの演出は格ゲーみたいで、闘っている感がすごい! パフォーマーがあおり合う際に接近するのも眼福。普段はめちゃくちゃ仲良しなのに、バトルは真剣勝負しているのが最高です

 

サビを歌えるのは、サビ前の時点でポイントが高かったパフォーマーのみ。「A’LIVE」の時のようにどちらが勝っているかを教えてくれるMCはいないので、パフォーマーみずから確認します(ポイントを確認している時のうしろ姿がかわいい!)。歌って踊ってボルテージが上昇しているタイミングで確認するのは大変なのか(短時間ですし!)、判別を間違ってしまうことも(このスタイルになった前回のライブでは特に大変そうでした)

 

サビに入る前に、リードしているパフォーマーがスクリーンに表示されるようにもなっているのですが、すぐサビが始まるので、「自分がリードしていたのか!」とびっくりしたままサビを歌い始めることもあり、緊張感がすごい!

 

サビを片方のパフォーマーが歌っている時、もうひとりは歌うことはできません。バトルに勝たせてあげたいのはもちろんですが、推しのキャラに歌わせてあげたいのでARSのスマホを振る手にも力が入ります。バトルソングは、組み合わせは同じでも同じ結果は生まれません。最後に大逆転することもあり、何度体験しても感動します


そして、数々のドラマが誕生してきたバトルソングに新曲「Finalist」が登場。実は、これまでバトルソングの楽曲は「This is Me」と「Eyes on Me」の2曲しかなく、予選も決勝戦もこの2曲で行われていました。新たに追加された「Finalist」は、曲名のとおり決勝戦のための曲なので、予選を通過しないと歌えません。ARPのラジオでメロディだけは流れましたが、歌が入った状態で聞くのはこのライブが初! 2018年12月19日に開催された総合プロデューサー 内田明理さん(内P)のトークライブで、「Finalist」はラスボス感がすごいと話されていましたが、まさに最終決戦 という感じ。メロディだけの時はファミコンっぽかったのでどうなるのか想像がまったくできなかったのですが、歌が入るとこれほどドラマティックで神々しくなるのか……と感動しました。

画的には予選と変わりませんが、1日目はレイジとレオンが決勝で闘いました。ちなみに、勝ったのはレオン。番組のテーマソング1枠ゲットです!


このようなこともあり、ARSとしては推しのメンバーに「Finalist」をどうしても歌わせてあげたいという気持ちが強まります。しかし、勝ち残らないと歌えない曲。そういう意味で、もっとも感動したのは第3公演のシンジVSダイヤでした。1日目の決勝戦はレイジとレオンだったため、シンジとダイヤは2日目の予選を通過しないと今回のライブで「Finalist」を歌うことができません。にもかかわらず、予選の組み合わせはその2人。どちらかは「Finalist」を歌うことができないのです。

パフォーマーもARSも気合い入りまくりまくりの状態で予選がスタート

 

1サビ、2サビともとったのはダイヤ!

 

超接戦でしたが、逆転ならず、ダイヤが勝利。でも、見てください! 2人とも1億点越え!! ARSがどれほど応援していたのかがわかります。なお、これまですでにレイジとレオンは1億点越えを達成しているので(1日目の決勝戦でも両者1億点越え)、これで全員が“1億点の男”となりました

 

両者1億点越えの接戦ではあったものの、今回のライブでシンジのみ「Finalist」を歌うことができないという結果となってしまいました。落ち込んでいるシンジを見ていると、泣けてきます(というより、泣いた)

 

ちなみに、2日目の決勝戦レイジVSダイヤでも1億点越え! この闘いを制したのはダイヤ。といわけで、レオンとダイヤが4月から始まるARPのテレビ番組のテーマソング権を獲得しました

新しい彼らを見られる新曲の数々


すでに盛りだくさんな内容ですが、まだまだライブは続きます。バトルは終了なので、あとはじっくりパフォーマンスを堪能するのみ! まずは新曲4曲が一気に披露されました。

・BLUE BLOOD「Dopamine」
トップバッターは、前回のライブのバトル・フォー・ユニットでユニット権を獲得したシンジとダイヤで結成された「BLUE BLOOD」。2人のカラーを組み合わせたユニット名ですが、「青い血」には「正義のために流される血」というような気高い意味もあるのだそう。そんなBLUE BLOODが歌うのは、アウトローさを押し出した楽曲「Dopamine(ドーパミン)」。はっきり言って……歌い方もダンスも色気がハンパじゃない! 腰を入れる振り付けもあり、超エロいんですけどーと興奮していた筆者ですが、それもそのはず。そんな世界観になるように2人は考えていたといいます。

こんなに色気出せる男子高校生ってなんなの!? と困惑しながら、腰の動きダンスから目が離せません


「Dopamine」は、のちほど紹介する「It's Show Time」と同じくオーディション曲。4人で歌う楽曲はコンペ形式となっており、最後まで残ったのが「Dopamine」と「It's Show Time」の2曲でした。みんなが「It's Show Time」を推す中、シンジは「Dopamine」を最後の最後まで推しており、その様子を見ていたダイヤが、そんなに気に入ったんならユニット曲にしねぇ?と持ちかけたのだそう(ダイヤ、やさしい!)。自分たちで曲作りはしていないものの、世界観作りには相当力を入れたようで、1トラックからストーリーを考えたといいます。シチュエーションは、大人っぽいクラブ。2人のワルっぽい男性が女性に代わる代わる声をかけ誘っているような“色男二人組”をイメージしたのだそう。つまり、おれらと遊ばない?と誘惑されているようなものなんです! こんなのヤラれないワケがない!

ダンスも世界観に合ったものにしたいと振り付けの先生にオーダーしたのだそう。「ワル」というイメージのないシンジは、自身もそういう自分を演じるのは初めてだったので、ダイヤのワルっぽさやセクシーさを研究していたといいます。また、ダイヤもシンジに触発されて、普段よりもエレガンスな所作になったそう。こうやって新たな要素を吸収し、新しい姿を見せてくれるからユニットはおもしろい!

 

ちなみに、大人っぽい遊びとはどういうものなのかをレオンに問われ、レイジがつぶやいたのは「なんだろう。縄跳びとか? お嬢さん、おはいんなさいみたいな……」。というところから、年下組が「子どもだからわからない」と、年上組に大人っぽい遊びについて詰め寄ります。こんな時だけは息ぴったり!


・レオン「SHAKE!!」
シャケって曲名が意味わからないとレイジにいじられたレオンの新曲はサンバ調で、レオン史上最速! ARSなら知っていることですがレオンは滑舌がちょっと(かなり?)あやうい。とはいえ、これまでおしゃべりでは噛みまくっても、歌で噛むことはなかったので大丈夫だろうと思っていたのですが……やりました。歌詞に「生麦生米生卵」という早口言葉が入っており、4公演中3公演で噛んでしまったのです。でも、それがかわいいからズルい! レオンが「めっちゃ早口で、文字数多くて難しかった」と言っていましたが、作詞作曲はレオン。作ってる時は、わからなかったのだそう(笑)。むしろ天才!

サンバのステップがあったり、とにかくテンポが速いからブレスを入れるのを忘れてしまい、噛んだり息ができなくなることもあったとのこと


レオンの曲はいつも“テンション上がりまくりまくり”ますが、「SHAKE!!」はたぶん……これまでのレオンの曲の中でもっとも楽しい! というのも、「Paradise」や「rrRrride On !!」(REBEL CROSS)のようなARSのみんなと一緒に踊って盛り上がれる楽曲がうらやましくて、そういう曲を作ろうと考えた結果、歌詞にコール&レスポンスを入れるという策に出たのです。実はARPの楽曲で、もともとの曲にコール&レスポンスがあるのは「SHAKE!!」が初! でも、大正解!!「SHAKE!!」を無限リピートしたいー。

レオンの狙いどおり、コール&レスポンスは大盛り上がり!


・レイジ「運命論」
前回のライブのバトルソングで優勝したレイジのセルフプロデュースは、ロック!(説明し忘れていましたが、レオンももうひとりの優勝者です)。作曲家の平田祥一郎さんが前回のソロ曲「My deaR」とは真逆なレイジを表現したいと思ったことから、ロックとなったのですが……、制作の現場がロックだったそう(笑)。なんでも、平田さんや内Pはパンクをベースにした、メロディがシンプルでわかりやすい音楽をオーダーしたにもかかわらず、レイジから上がってきた曲は、パンクっぽい曲の出だしではあまり使われないAM7というコードが採用されていたり、思い描いていたリズムでもメロディでもなく、完全にオーダー無視か!?とザワついたといいます。でも、何度か聞いているうちに8ビートや16ビートで刻んでいけば、きっちりハマるのではないかと平田さんは気付き、「レイジくん、そういうつもりで作ったのかも!?」と鳥肌が立ったということでした。レイジに言わせると、ロックとはジャンルではなく、魂が叫びたがっていることを旋律にすること。つまり、レイジから出てきた旋律はすべてロックなのだそう。

ラジオで「運命論」を聴いた時から、拳を突き上げたくなるようだと思っていたら、そんな振り付けがありました。そして、写真には上手に写らなかったのですがスモークをたく演出も! ライトの使い方も神秘的で、雰囲気作りがすばらしかったです


ロックというオーダーのほか、内Pにいろいろなものに対する反抗を表現してほしいとも依頼されていたレイジ。「くだんねぇ大人どもを一緒にたたきつぶしていこうぜ」というメッセージを込めたといいます。「過去に縋る(すがる)のはおいぼれに任せりゃいい」などの歌詞があり、なんとも男子高校生らしい! 若いっていいなーと感じさせられる内容です。でも、同年代のARPメンバーたちには「運命論」の歌詞がグサッとささったようで、特にサビの部分の「誰の為の今だ?」にはハッとさせられたとのこと。実は、この「誰の為の今だ?」は、収録の日にキャッチーなキーワードがほしいと内Pと平田さん言われて、たった3分でレイジが生み出したフレーズ。さすがレイジ!

ダイヤがレオンにもらした情報によると、レイジはステージ上に流れる映像と振り付けがズレないように部屋で一生懸命練習していたのだそう(レイジはまったくしていないと言い張っていましたが)。踊りまくる楽曲ではありませんが、指先の細やかな動きも1mm単位で計算しているといいます


・ARP「It's Show Time」
4人でパフォーマンスする楽曲としては2曲目となる「It's Show Time」は、1曲目の「Paradise」よりもさらに攻めたとのこと。高い歌唱力と高度なダンスパフォーマンスが求められ、難易度は高かったようです(レイジは簡単にできたと言っていますが)。聞いているほうからするとノリのいい曲なのですが、歌っているほうからするとリズムがかっちりしていて少しでもズレるとメロディが台なしになってしまうほど繊細な曲なのだそう。とはいえ、ライブでのパフォーマンスは完璧! しかも、作詞作曲は「Paradise」「Dopamine」と同じ、前迫潤哉さんだから、音が気持ちいい。前迫さんは音をいったんでたらめ英語にし、そこから日本語を入れていくような作り方をされている方で、そのおかげなのか歌詞がメロディに乗って体に流れてくるような感覚があり、それが聴いていて心地いいのです。さらに、歌う人の“おいしいキー”を入れることも意識されているそうで、ARPたちも歌っていて気持ちいいとラジオで言っていましたが、そのおいしいキーが合わさることでよりおいしい音になっているような気がします。

1曲目の「Paradise」とはまた違った方向性の楽曲で、大人っぽい印象。ラジオで聴いた時から盛り上がると思っていましたが、最高に楽しい!


そして、4人曲はやっぱりダンスが最高! フォーメーションを組んで、繰り広げられるダンスがかっこいいんですよね。「It's Show Time」はハウスやヒップホップよりのステップが多く、もともとこのジャンルが得意なダイヤと身体能力がどうかしているレオン以外は、結構苦労したのだそう。揃いの部分はたくさんあるものの、それぞれが得意なムーブで構成されていた「Paradise」よりも「It's Show Time」はシンクロが重視され、ひとりでもタイミングがズレると終わりという、歌と同様にダンスにも繊細さが求められたようで、練習で初めて全員が揃った時は泣きそうになったといいます。

暗くなった時に衣装のラインがそれぞれのカラーで光るのが、すごい! こういう細かいしかけをしてくるところもたまりません


メドレーで最高潮に盛り上がる!


もう終盤くらいまで進んだかと思うほどのボリュームですが、実は、ここからが後半戦! 1曲ずつ語りたいことはたくさんありますが、アンコールも含めると計13曲もあるので、残念ですが今回はセットリスト順に写真を載せるだけに留めます。


まずは、前回のライブで披露された新曲3曲のパフォーマンスが繰り広げられました。

シンジとレオンによるユニット「2CARAT」がしっとりと歌い上げるバラード「星無き夜のセレナーデ」は、恋愛の1番美しい瞬間を歌った楽曲なので、2人の甘い歌声がベストマッチ。さらに、その歌声がハモるところにいたっては昇天できるレベルです

 

失踪感のある伸びやかなレイジの圧倒的な歌唱力があってこそ完成する「My deaR」も、愛について語っている歌。とても神秘的で壮大さを感じる楽曲です

 

ダイヤ初のソロ曲ということもあり、ダイヤのすべてをこの歌で見せつけるというコンセプトで作られた「Blood-D」では、やさしさ、甘さ、ワイルドさ、激しさなど本当にいろいろなダイヤを感じることができます

そして、メドレーが始まるワケなのですが、ここで衝撃が! トップバッターで出てきたシンジがコートを脱いでいるじゃないですか! か、かっこいいー!! あまりにもかっこよくて、もし今、テーブルの前に座っていたら、頭をガーンとテーブルに打ちつけずにはいられないほど大興奮。このあとに続くほかのメンバーも、みんなコートを脱いでおり、もう、ダメ……。萌え死にしそうです。そういえば、羽織っていたものを脱ぐという演出は初めてですね!

ネクタイにボタンを開けたシャツ、腕まくりというキラーアイテムでARSを悩殺。コートを着ている時からエリが立ってて男っぽいと思っていましたが(BLUE BLOODがワルっぽいから?)、こういう雰囲気も似合います。それでいて、中身は品行方正で素直で天然でかわいい。と、ビジュアルに夢中になっていましたがシンジは「Dahlia」→「The World Is Mine」でメドレーをつなぎます


ダイヤとレイジが現れ、「シンジ feat CROSS BONE」の「TENDER BLUE」を歌います。Tシャツとジーンズ、そしてスタンドマイクで歌うのが定番スタイルでしたが、今回はメドレーなので特別バージョン

 

「TENDER BLUE」についても触れたいところですが、それより衣装! ダイヤのコートの下はベスト。ぴったりとした服なので肩幅とか胸板とか、上半身がヤバい! 筋トレが趣味でゴリラー(あえて伸ばす)とレイジにいじられるだけあります(笑)。そして、レイジはパーカー。コートを着てる時からフードが見えていてかわいかったですが、パーカーが似合い過ぎていてツライ……

 

なぜか第3公演だけ、ダイヤがコートを着たまま登場。脱ぎ忘れか? そして、これだけは言っておかねば! 今回の衣装はぴたっとしたパンツで、コートを脱ぐとお尻がしっかり見えるのです!! みんなお尻上がってるねと終演後に会話しているARSが多かったこと(笑)

 

いったん3人がはけて、レオンの「Logical Dreamer」→「Turn Up Baby !」と続きます。レオンの衣装は……あれ? いつものレオン! というのも、もともとレオンの衣装は白地が多く、「KICK A’LIVE」で白を基調とした揃いの衣装になってからは常々「僕の衣装っぽくなってませんか?」と言ってたほどなので、しょうがないですよね

 

1st(左)、2nd(中央)、3rd(右)のライブ衣装を並べてみました。3rdはちょっと違いますが、たしかに今回の衣装と似てます!

 

 

そして、「Turn Up Baby !」のバックミュージックに合わせ、ARPと一緒にダンス♪ダンス♪ といっても、腕をぐるぐる回したり、手を上げ下げしたり、肩を左右に入れたり、ミーアキャットのポーズをしたりと簡単なものなので、誰でも楽しめちゃいます!

 

前回のライブから始まったウェーブも恒例化しそう! でも、すっごい楽しい!!

 

会場が一体となったところで、REBEL CROSS「D.O.A」!

 

からの~、SUPER RARE「威信傳心(いしんでんしん)」。シンジとレイジのユニットですが、ダイヤとレオンもダンスに加わります。ダンスが得意なダイヤとレオンは苦戦するSUPER RAREの練習に付き合っていたので、当初から振り付けを覚えていたという話ですが、圧巻のクランプダンスが見られて幸せ♪

 

メドレーの最後は、ARP最強のパーティーチューン「rrRrride On !!」のフルバージョン! REBEL CROSSの楽曲ですが、4人みんなで歌って踊ります

 

でも、キメのところはREBEL CROSSの2人が中心! レイジがダイヤの背中によりかかるシーンでは、会場から絶叫が響きます


メドレーが終わり、ラストの曲へ。最後の曲は第1、3公演が「最高のGood-bye」、第2、4公演が「Start of the start」という構成となっています。

「最高のGood-bye」と「Start of the start」もせつなくなる楽曲なので、ライブの終わりをひしひしと感じます

 

ちなみにアンコールは「The Show Must Go On」でした。ARPっぽい感じで、いい〆の選曲だったと思います


出し惜しみなく全曲出し切った「KICK A’LIVE2」


ここまでの流れを見て、ご存じの方にはわかるでしょうが、今回のライブは全通しなくても、どちらか1日2公演を観覧したらARPの楽曲すべてを堪能することができる盛りだくさんな内容となっていました。正直、楽曲の数が増えた影響で、今回のライブでは聴けない曲も出てくると思っていたため、この構成には感動! 内Pありがとうございますと心の中で叫びました。

そして、これだけの数の楽曲を披露するとともに、間に入れ込んだトークも秀逸でした。ARPのライブはレベルの高いパフォーマンスを観る・聴くだけでなく、トークが楽しいのもポイント。今回は、ARPの魅力である“わちゃわちゃ感”がすごく出ていて、すばらしかった! その大きな要因は、MCを公演ごとにメンバー持ち回り制としたことにあるのではないでしょうか。これにより、各公演がMCを担当するメンバーのキャラクター色が強いものとなり、新鮮味がとても強くなりました。ARPのライブは複数公演参加するファンが多いので、MC持ち回り制は大正解だと思います。

第4公演で念願のMCを担当した“MCレオン”。自分の新曲のすごいところをみんなで語り合うコーナーを始めようとして、シンジに「それはダメだ」とガチで怒られます。でも、普段あまり聞くことのないシンジの低いボイスが聞けて、ARSはメロメロ。さらに、「はぁい……」と返事したレオンもかわいすぎて、おそろしい

 

そんな”MCレオン”は、MCとして神経をすり減らしていたのか、大技のマックスをキメたあとだったからか、ただ単に滑舌の問題なのか原因は定かではありませんが、第4公演は新曲「SHAKE!!」だけでなく、バトル・フォー・ユニットの「FANTASISTA」でも噛んでいました(笑)。でも、そのあとの歌詞を「頑張れ、噛んでも」に即座に変えちゃうあたりが、レオンのすごいところ。レオンはかわいいの塊ですが、今回のライブではかわいいの爆弾ってくらいの攻撃力でした


そして、バトルソングの敗者に課せられる、罰ゲーム課題もレベルが高かった! これまでは内Pが台本を書いていましたが、今回はARPのラジオ番組のナビゲーターを務める星野卓也さんが担当。星野さんはお笑い芸人でもありますし、何よりARPのことをよく知ってくれているので、彼らの“生かし方”は心得ているはず! 事前情報で内Pが「腹の皮がよじれるほどおもしろかった」と言ってたので、期待のハードルは上がっていましたが、おもしろかったのはもちろん、ARPメンバーのかわいさが引き出されており、星野さん、ほんと、わかってるー。GJです!

1日目の課題は漫才。流行語大賞あるなら流行動大賞があってもいいと思うという流れから、ダイヤがシンジに動きをリクエスト。DA PUMPの「U.S.A.」のリズムに合わせて、DJダンス、仕入れダンス、ニーチェダンスを行うシンジがかわいすぎました

 

2日目はシンジとレオンでオリエンタルラジオのリズム芸「武勇伝」。ARPネタを題材に、キレのいいジェスチャーとしゃべりで魅せていくのですが、最後の「カンカカンカ、カンカカッキーン!」のあとのひとことでレオンが噛んでしまい、何を言ったのかまったく聞き取れないという前代未聞の事態が発生! 会場中が「なんて言ったの?」とザワついています

 

ということで、その部分だけやり直し。実速でいくとまた噛むからゆっくり言うことになりました。その噛んだひとことが「もぐらを見つけて眩しくないようサングラスを渡す」。ウソだろ、どこに噛む要素があるねん! と衝撃を受けました(笑)

 

そんなレオンにシンジが語りかけます。本番噛んだことはまったく問題ではないが、今、なぜ噛まなかったのかと。ゆっくり言ってるのに、なおかつ噛むからおもしろくなるんだよー!とボケを要求。さすが、王子亭シンジ師匠!

まとめ


実は、筆者は今回、ライブの会場が大きくなることに非常に不安を抱いていました。ARPはAR技術で作られたアーティストですが、舞台裏でリアルタイムに演じているため、観客とやり取りできることが特徴であり、魅力でもあります。しかし、会場が大きくなると後方の観客とは会話することが困難に。バトル・フォー・ユニットではARSにもご褒美があり、各公演で1位だったパフォーマーに応援ポイントをたくさん送った上位3名は、ステージ上のパフォーマーと会話のやり取りができるのですが、実際、第2公演で後方席のARSとは会話を交わすことができませんでした。有名になって大きくなっていくことはよろこばしいことではありますが、ARPならではの魅力をどのように残していくのか気になっているところです。

会話のやり取りは、初めて見た人は絶対衝撃を受けるはず。3DCGキャラクターなんてことは忘れてしまうくらい、人間らしくリアルで、本当にソコにいるんです!


とはいえ、総合的に今回のライブの完成度には大満足しています。構成がすばらしく、テンポがバツグンによかった印象。あっという間に1公演が終わった感じがしました。新曲はライブの盛り上がりを意識したそうで、会場の一体感はハンパじゃなかったです。ARPはダンスのプロと歌唱のプロが1キャラクターを演じているため、パフォーマンスのレベルは相当なもの。それでいて、楽曲も一流の人が手がけているので、普通にライブが好きな人が参加されても楽しめるのではないかと思います。実際、今回は会場で小学1年生の女の子を見かけました。なんでも、お母さんがARPが好きで、それを一緒に見ていた女の子もファンになってしまったのだそう。最初から最後までノリノリで、まったく疲れた様子も飽きた様子もなし。こんな小さな子どももトリコにしてしまうARP。いろいろ語っていますが、想像している以上に必ず感動が得られるコンテンツなので、まだ観ていない人は1度はライブに行ってみてほしいです。

ARPとのリアルタイムなやり取りはできませんが、このライブに興味を持った方はライブの映像が楽しめる「REWIND」に行ってみるという手もあります。映像の一部が3DCGで再現されるパートもあるので、AR技術を駆使したライブの雰囲気もわかるはず。詳しくは公式サイトでチェックしてみて!

【おまけ】


情報が多すぎて、書き切れなかったことがあるので箇条書きでまとめておきます。大好評、ARPが描いたイラストもあり!

●バトル・フォー・ユニットの結果

レイジとレオンの年下チームの勝利!

 

とてもうれしかったようで、いつもなら怒るレイジが「ちびっ子チーム」と言われてもにこやか。どんなユニットになるのか、ユニット名はどうなるのかなど、次回のライブが楽しみです


●書き初め披露

1月のライブではARPメンバーの書き初めが披露されるのが恒例。ARPとしての抱負を書くはずだったのに、ダイヤだけ自分自身の抱負を書いてしまったといいます(笑)。そして、レオンの書き初めを見てください。糸偏の下のほうが「レオン」に! 天才すぎる

 

第2公演で、この書き初めを見ながらメンバー間でトークが繰り広げられました。シンジの「新」とレイジの「始」の意図していることが似ていたようで、レイジがシンジに「パクんなよ」と詰め寄りますが、レイジはライブ前日に書いていたことが判明。ほかのみんなはもっと前に書いていたことから、レイジがパクった的な流れに(笑)


●干支のイラスト披露

第4公演では、みんなが楽屋で描いた干支のイラストが公開されました。ルールは、何も見ずに描くこと。「A’LIVE」ではわりと定番のコーナーだったので、またARPメンバーの独創的なイラストが見られてうれしい! なお、左がレイアウトでごまかしていると言われたダイヤの絵で、右が会場から笑いが起こり「プリンセス、笑った?」と反応したシンジの絵。イノシシを描こうと思ったら、蚊取り線香を入れる陶器のブタが浮かんでしまったのだそう

 

突進するイノシシにかけて香車を描いたところは、さすがレイジですが(左)、漫画的だとしても下手だとダイヤに言われてしまいます。そして、右の不思議な生物は画伯・レオンたん作。唇とかお尻の感じがかわいいのがポイントで、グッズ化の権利もゲットできると自信満々ですが、ARSが「ヤバイ、ヤバイ」とザワついてましたよ!(笑)


●アニメのこと

2019年放送予定のARPのテレビアニメのビジュアルがスクリーンに登場。シンジの髪の毛が黒いということは、ARPを結成する前の話になるのでしょうか!?


(取材・文/f-jyoko、撮影/松川忍)

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