【インタビュー】メンバー自身で演奏もこなす声優ロックバンド、ガールズフィスト!!!! その1st.シングル「Stand Up!!!!」は、シンプルでストレートな楽曲揃い
1st.シングル「Stand Up!!!!」の聞きどころ
── 発売されたばかりの1st.シングルですが、まず「自分自信」から聞きどころなどをお聞かせください。
内山 「自分が選んだ道に自信を持って良いんだよ」というメッセージをすごく感じます。作中の最初のほうでみんなでロックフェスに行き、直接的な強いメッセージ性のあるパンクロックを聴いて感激するんですけど、その情景とかも浮かんでくる感じですよね。この曲がいわゆる表題曲になりますと聞いたときは、「わかる~!」って。初めて曲を聴いたときは、みんな泣きました。
奥村 うん、泣いた! 「自分自信」はとにかく歌詞が好きです。自分がネガティブになりそうなときに聴くと「私も頑張ろう!」ってなれるんです。
古川 「自分自信」といえば、まゆち(奥村さん)の「わっちゅ~」ですよねぇ(笑)。ここは、レコーディングしてるときに「誰が言おうか?」っていう話になって。それでなぜか満場一致で「まゆちでしょう!」って。
内山 すんなり決まりました。
古川 ね! まゆちだけ納得してなかったけど(笑)。
奥村 レコーディングでは、両手の人差し指立てながら「わっちゅ~!」って叫びました(笑)。でも私でよかったのかなぁ?
内山 いや、ナイスキャスティングだったと思います!(笑)。
古川 レコーディングで大変だったのは、ハモリでした。頑張って我々4人で録ったんですけど、みんなハモリのメロディを見失ってわけがわからなくなるという(苦笑)。
内山 大変でしたよね。とりあえずチャレンジしたら、もうとっちらかっちゃって(笑)。でもまゆちは曲を聴いただけで、ピアノのアプリみたいなのを使って「こんな感じかな?」ってハモリパートを弾けちゃう子で。だから最初まゆちにハモリの模範をやってもらって、それを聴きながら歌いました(笑)。
奥村 やったね~!(笑)。
内山 だから、まゆちにガイドボーカル役をやってもらったみたいな(笑)。
奥村 はい、ガイドボーカル担当の奥村です(笑)。
── タイプAのC/W曲「Roly Poly」は割と4人全員で歌っている感じですね。
古川 「屋上目指していく」から「やりたいだけやっちゃえ!」まで4人でひと言ずつつないでいく部分は、私たちで歌い分けを考えたんです。
奥村 誰がどのフレーズに一番合うかな?って相談して。
古川 「階段を駆け上がる」は芳野ちゃんだよね、「屋上目指してく」は双葉ちゃんかな? とか、そうやって当てはめていったらすごくしっくりくる歌い分けになりました。聞きどころはハンドクラップでしょうか?(笑)。
奥村 ハンドクラップは、私たちで叩いてるんですよ。だから微妙にずれてる感じが生っぽい(笑)。
古川 4人でブースに入って1本のマイクに向かって全員で叩いたんです。
内山 「Roly Poly」はみんなで歌う感じだったからブースにずっと4人でいて、その最後の最後でハンドクラップを録ったから、みんなテンションがとんでもなく跳ね上がってて(笑)。だからお祭り騒ぎ状態で録ってました。
奥村 いっぱい叩きましたね~(笑)。
── この曲での好きなフレーズなどは?
古川 私は「そんなの言い訳じゃん」が好きですね。私の担当パートなんですけど、この直前に「簡単に人は変われないんだ」ってあったところにボソっとこの言葉が入るのが、カッコいいなぁって思います。
内山 私は、「顔を上げるの 眩しい空/ずっと 夢見てたんだ」っていうところ。これが1番の歌詞で、2番では「やっと 見つけられたよ」になるんですけど、その変化にとっても感動したんです。ストーリー性も感じられてすごく好きです。
奥村 私は「屋上目指していく」から1人ひとり繋いでいった最後に、「やりたいだけやっちゃえ!」って締めるのが好きです。「Roly Poly」って起き上がり小法師って意味なんです。だから歌詞にある「派手に転んでも 負けず進んでく」っていうことなんですけど、その「進んでく」感が、この「やりたいだけやっちゃえ!」にこもってる感じがするんです。
── タイプBのC/W曲は「Ready and Rarin' to Go!!!!」ですね。
古川 これは私がほぼメインで歌わせてもらって、途中であっちゃんが入ってくる感じです。
内山 私とまゆちは、まさにザ・にぎやかし担当で(笑)。
奥村 (心の底から)楽しかったぁ!
内山 この歌は由利奈さんとあっちゃんとで録ってる時間が長かったので、ブースの外では(奥村さんと)2人でワチャワチャしてたんですよ。そのノリをそのまま持ち込めたかなって。だから合いの手は本当に楽しかったです。
奥村 全員の「Go Go Let‘s Go!」も楽しかった。
内山 歌い分けパートごとにそれぞれブースに出たり入ったりしてたんですが、このコーラスは4人で一緒にブースに入って、しかもマイクは1本で。その「4人の空間」もすごくよかったですよね。
古川 (内山さんを指して)なかでも一番楽しそうだった!(一同・笑)。
内山 聴いてる方にも、そこが伝わったらなって思います(笑)。
奥村 個人的にはゆっち(古川さん)の歌ってる2番の「『このままどこかへ 行ってみたい』なんて」のところがすごく好きで。
内山 わかるぅ~! そこはちょっとセリフっぽいといいますか、月ちゃんが垣間見えるところなんですよね。私もグッと来ました。
奥村 そこをぜひ注目して聴いてほしいです。
古川 面と向かって言われると、照れくさいですね~。
── リードボーカル担当の古川さんとしての聞きどころは?
古川 曲自体がすごく難しかったです。それで「月ちゃんだったらどう歌うだろう?」って考えながら……。いわゆる「アニメのキャラソン」というよりは、「パンクロックをキャラが歌ってる」という感じにしたかったんです。Aメロは月ちゃんらしくセリフっぽく気だるげに。もともとあんまりハキハキ喋らない雰囲気の子なので。実際仕上がった曲を自分で聴いてみても、その歌い方をしてよかったなと思った部分です。それから、やっぱりかわいいよりはカッコいいと思ってもらいたかったので、そこに力を注ぎました。
奥村 あと、私は2番の「君と君と君と皆 一緒がいい」が好きです。ここは実際にみんなで一緒に歌ったところなんです。
── ボーナストラックの「バンドミーティング」はどういう感じなんですか?
内山 タイプAの第1回とタイプBの第2回では話している内容は、ガラッと違います。
古川 タイプAは曲のことについて熱く語っているので、タイプBより「当社比」まじめって感じですね(笑)。
奥村 あくまでも「当社比」で、どっちもワチャワチャしてます。
内山 みんなで歌詞の話をしているときも、途中で横やり入れたり話の腰折ったり(笑)。
古川 みんな隙あらばボケたい、ツッコミ入れたいみたいな(笑)。
奥村 しゃべってるうちにテンションが上がっちゃって……タイプBのほうがさらに長い(笑)。
内山 連続して録ったんですけど、タイプAを録った後の休憩で「長すぎたね」って4人でプチ反省会をしたので、さらに伸びる(笑)。
奥村 タイプBはキャラのことをメインにしゃべってるんですけど、どっちも面白いので両方聴いてほしいです。
古川 タイプBは内山ちゃんが進行役なんですけど、「これを聞いているみなさんはもちろん第一回も聴いていらっしゃいますよね?」みたいなことを、バンバン言ってるんですよ(笑)。
奥村 最後までそれを貫き通しましたからね! 本当に面白くてしょうがなかった。私としては、そこが聞きどころです!(笑)。
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