※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
「ヘンなことがしたい!」のMVは、小坊主よりも天女のほうが恥ずかしかったです
── 2曲目「ヘンなことがしたい!」は、まさしくヘンな曲でした。最初はディスコ風のかっこいいコーラスから始まるんですよね。でもすぐに曲調が変わって。 鈴木 ヘンな曲です(笑)。メロディをいただいたとき、曲を聴いて笑いが止まらなくなることがあるんだって思いました。スタッフさんとみんなで大笑いして、「ヘンなことがしたい!」という言葉が頭から離れなくなりました。
── タイトルが先に決まっていて、作曲・編曲のDANCE☆MANさんが、それをはめ込めるようなメロディにしてくれたということですね。この曲も、作詞は鈴木さんです。 鈴木 自分が思っていることをゆるりと書けたので、この曲は生みの苦しみがありませんでした。「見る前に飛べ!」と同じテーマをコミカルに書いた歌詞で、「とにかく私は笑顔よ」という内容になりました。
── 「見る前に飛べ!」と同じ思いを書きつつ、ここまで雰囲気が違うものになるんですね。ボーカルも、明るくて面白い感じになってました。 鈴木 レコーディングのとき、最初は全部同じ声色で歌っていたんです。でも、DANCE☆MANさんが「インド風になるところは宝塚みたいな感じで」とおっしゃって、やってみたら面白い感じになりました。声優らしい歌い方ができたと思います。
── がらりと声が変わりますからね。 鈴木 そうなんです。MVだと天女になっているんですけど、レコーディングのときは宝塚の男役を意識しました。歌っている最中にどうしても笑ってしまって、大変でした(笑)。
── MVは、もうびっくりしました。あれはどなたのアイデアだったんですか? 鈴木 ずっと私のMVを撮ってくださっている監督さんです。「ヘンなことをしたい!」の曲を聴いたら、なぜか小坊主と天女をイメージしたということで。福田プロデューサーが、「イヤならやらなくても大丈夫だからね」と気にかけてくださったんですけど、女性声優さんで小坊主の扮装をしたことがある人を検索したら誰もいなかったので、一番最初の枠をいただこうと思って決意しました(笑)。
── 小坊主に一番乗りできたということですね(笑)。 鈴木 でも、最終的な判断は、撮影許可をくださるお寺が果たしてあるかどうかだったんです。すごく寛容なお寺が見つかって、MVには住職さんも出演してくださいました。
── お堂の中でダンスするシーンもあって、よく撮影許可が下りたなとびっくりしました(笑)。 鈴木 はい。許可をいただけたので盛大に踊らせていただきました。
── お気に入りのシーンはどこですか? 鈴木 木魚を叩いているときに天女に誘惑されて、「うわ~」って悩んでいるところです。お芝居をがんばりました(笑)。
── 天女はあやしい美女という感じでした。 鈴木 実は、小坊主よりも天女のお芝居のほうが恥ずかしかったんです。カメラ目線で大人っぽい表情を作らなければいけなかったので、照れました。
── 小坊主のかつらはいかがでしたか? 鈴木 見ておわかりだと思うんですけど、髪が収まっている分、縦に長いんですよね(笑)。休憩のときにメイクさんが頭のてっぺんを押すと、溜まっていた熱い空気が脇の耳の辺りからシュッと出てくるんです(笑)。それで空気の入れ換えをしていました。
── 衝撃のMVと言っていいですよね。撮影を完遂したというだけで賞賛したいです。 鈴木 「ヘンなことがしたい!」だけは面白い鈴木みのりでいかせていただきました。びっくりした方もいらっしゃるかと思いますが、ほかの曲はマジメですし、切ない恋の曲もあって、感情の動きが激しいアルバムになっています。真剣に作っておりますよ(笑)。