【インタビュー】「Re:ゼロから始める異世界生活」の新作から、注目のシンガー、nonocがデビュー！

「Re:ゼロ」の曲を北海道で歌うことができるんだって思いました（笑）

── プロとしてアニメソングを歌うことになったと知らされて、最初にどう思いましたか？

nonoc　札幌で普通に暮らしていたので、「えっ？」と。東京にいなくてもアニソンを歌ったりできるんだって思いました。作品を聞いたら「Re:ゼロ」だということで、そこでまた「えっ？」ってなって（笑）。すごく有名な作品ですし、鈴木このみさんやMYTH & ROIDさんが主題歌を歌って大きな反響を呼んだのを知っていたので、びっくりしました。最初はすごくプレッシャーがあったんです。「全然知らない人が出てきた」って、ファンの人たちに思われたらどうしようって思いましたし、私に本当に歌えるのかなって。

── いきなりの大きな話ですからね。

nonoc　私の声のどこが求められたんだろう、作品にどう合わせていったらいいんだろうって、いろいろと悩みました。フレッシュさがありつつも、「Re:ゼロ」のダークな側面にもハマっていける歌を届けられたらいいなと思いました。

── レコーディングは、イメージソングの「Relive」のほうが先だったんですか？

nonoc　はい。しかも、札幌在住の中沢伴行さんの曲だったので、地元のスタジオで収録できたんです。「とある」シリーズとか「灼眼のシャナ」で有名な方なので、中沢さんの曲を歌えたのはうれしかったです。「Relive」は、激しくて疾走感があって、中沢さんらしいかっこいい曲だなと感じました。「Re:ゼロ」の世界観ともマッチしていて、最初に聴いたときから、めっちゃ好きになりました（笑）。

── 作詞はミズノゲンキさんです。歌詞の印象はいかがでしたか？

nonoc　最初に思ったのは、「Relive」というタイトルからして、主人公ナツキ・スバルの「死に戻り」にフォーカスしている曲なんだろうなということでした。今回のOVAは「死に戻り」を何回か繰り返した後の話で、スバルの中で決意のようなものができ上がっている時期なので、それが歌詞にも表現されているんです。ヒロインのエミリアをはじめ、みんなを救うために、誰にも知られることなく何度も「死に戻り」を繰り返すスバルの気持ちに寄り添った歌詞だなと思いました。

── たしかに、物語の中で成長していったスバルの姿が、歌詞には描かれているように感じました。


nonoc　1番はまだ少し不安定な気持ちで、2番3番になっていくに従って決意が固まっていくんです。それが最後の落ちサビの「君がいるから僕がいる」に結びついていって、この言葉がスバルの思いのすべてなのかなって想像して、すごくかっこいい歌詞だと思いました。

── レコーディングでは、中沢さんのディレクションがあったんですか？

nonoc　はい。おだやかでやさしい方だったんですけど、「今のテイク、すごくかっこよかったんだけど、もっと行けるよね？」という感じで、ディレクションの中身は熱血でした。「サビではキーがすごく高くなるので、そこでがんばってギリギリ感を出してほしい」と指示されて、そこが難しかったですね。レコーディングは本当に大変だったんですけど、録り終えた曲を聴いたら、ギリギリの高さだからこそ出せた息の感じがあって、がんばってよかったなと思いました。