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「リバーサイド・ラヴァーズ(奈落の恋)」には、元ネタがあります
── 1曲目の「リバーサイド・ラヴァーズ(奈落の恋)」(TVアニメ「鬼灯の冷徹」第弐期エンディングテーマ)は、7thシングル「恋する図形(cubic futurismo)」に続くTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDとのコラボですね。 上坂 はい、またご一緒できてうれしいです。おしゃれテレビというグループの「アジアの恋」という歌がありまして、この曲のテイストが「鬼灯の冷徹」の世界に合うかなと思って、この曲をイメージしつつ作っていただきました。「アジアの恋」は80年代の曲なので、元ネタのテイストを生かしつつ、うまく現代風にして、さらにテクノボーイズさんらしさも加わったテクノ歌謡になりました。
── おしゃれテレビは、どうやって知ったんですか? 上坂 ファンの方がお薦めしてくださったんです。とてもよいCDだったので、普段から聴いています。
── 「リバーサイド・ラヴァーズ(奈落の恋)」は、テクノボーイズの作詞・作曲・編曲ですよね。 上坂 はい。だから、「アジアの恋」とは歌詞もメロディも違うんですけど、曲のテンポとか音色とか、和風な感じが踏襲されているんです。テクノボーイズさんも、おしゃれテレビをご存知で、「ああ、あれですね」という感じで、すぐにわかってくださいました。
── 歌ってみて、いかがでしたか? 上坂 コーラスありきの曲で、声を何度も重ねました。歌詞をしっかり発声するというよりも、声の響き方重視のレコーディングでした。メロディやアレンジは和風なんですけど、歌詞の特にコーラス部分は英語が多めで、和洋折衷というか、異国の人から見た日本や、地獄のイメージが歌われている気がしました。
── MVも、あえて外国人キャストを起用していたりして、和洋折衷感がありました。 上坂 埼玉県の長瀞(ながとろ)で撮影してきました。外国の方はゴキゲンで、陽気な演技をしてくださいました。花魁(おいらん)の衣裳を着て、夜中の1時くらいに川下りをしたのが印象に残っています。
── 丑三つ時近くですね。そんな時間に花魁に着替えたりしていたんですね。 上坂 花魁専門の着付師さんが来てくださって、本格的でした。ちょっと前に浮世絵を出したんですけど(「当代声優美人図」。上坂すみれさんをモデルに、アニメーターの江端里沙さんが元絵を描き、伝統的な手法で版画刷りされた)、その時の特典で花魁の写真を撮ったので、今年は2回も花魁の姿になれたんです。今回は映像で、花魁は簡単に手を見せてはいけないということだったので、動きには注意しました。MVを見たら、花魁のシーンが想像以上に長くて、着付けた甲斐がありました。
── 鬼灯に懐いているシロみたいな犬も、MVに登場していましたね。 上坂 あれはサモエドですね。夏の暑い日の撮影だったんですけど、がんばってくれました。ああいうフワフワの長毛の、大きな犬は、前から触ってみたかったので、1日一緒にいられて、とても楽しかったです。毛並みがよかったです。
── 「鬼灯の冷徹」には、地獄アイドルのピーチ・マキ役で、出演もされていますね。「鬼灯の冷徹」という作品の印象はいかがですか? 上坂 亡者がいろいろな地獄で責め苦にさいなまれていたりして、地獄らしい地獄が描かれているんですけど、魅力的なキャラクターが登場して、地獄が好きになる作品です。マキちゃんはたまに鬼灯のところに行くんですけど、地獄なのにお役所みたいな雰囲気で、親近感が湧きます。それに色彩がとてもきれいだと思います。
── 第弐期は、エンディングの映像もすごくきれいですよね。 上坂 きれいですね。マキちゃんが大人っぽくて。