第2期も決定した「ラブライブ!サンシャイン!!」からAqoursも登場
興奮冷めやらぬ中で登場したのは、「Roselia」。こちらも「BanG Dream!」から誕生したユニットだ。
ゴシックな衣装に身を包んだ彼女たちは、代表曲「BLACK SHOUT」からスタート。紫のサイリウムの光が煌々(こうこう)と横浜アリーナを満たしていき、Roselia色に染め上げていく。間奏でも歓声が上がるなど、観客も息切れを知らない。MCでは、湊友希那役の相羽あいなさんらはRoseliaのメンバーとして、キャラクターそのままに観客へ語りかける。続けて披露されたのは、カバー曲「魂のルフラン」。バンドアレンジされた同曲では、相羽さんの「いくわよ!」というかけ声と共に、全員でサビを熱唱する。その後、新曲「Re:birth day」へとなだれ込み、Roseliaはステージを駆け抜けていった。
突如、会場のモニターには、ブシロードグループが擁する新日本プロレスリング所属のプロレスラー、オカダ・カズチカさんが映像出演するサプライズが。映像のオカダさんに紹介される形でRaychellさんが登場し、「カードファイト!! ヴァンガードG NEXT」のエンディングテーマ「Are you ready to FIGHT」をかき鳴らす。モニターには、オカダさんとハリウッド女優のミラ・ジョボビッチさんが出演し、本曲も使われている「カードファイト!! ヴァンガードG NEXT」のCM映像が流れる中、Raychellさんの力強い歌声が横浜アリーナに響いていた。
ここからは第1.5部「スクフェス4周年記念ステージ」。会場のモニターにアプリ「ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル」(以下、スクフェス)の配信開始日「2013年4月15日」が映し出されると、会場からは地響きにも近いような歓声が。そして「スクフェス」4年間の歩みをまとめた映像に合わせて、観客は合いの手を入れながら、「Aqours」の登場を待ちわびる。
満を持してAqoursのメンバーが順に登場し、「フォーメーションが揃った」と思った瞬間、「恋になりたい AQUARIUM」がスタート。
モニターにはアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の映像が差し込まれていく。一気にボルテージの上がった観客たちは、彼女たちを青と水色のサイリウムで迎える。圧巻は、モニターに映る劇中のライブシーンと、今、目の前で行われている生のライブとのシンクロ感だ。アニメのカメラワークそのままに、完全にアニメのAqoursと現実のAqoursがシンクロし、アニメと現実の境界を超えて、Aqoursのライブが開催されている。このシンクロ感は一朝一夕でできるものではなく、彼女たちの練習量やその熟練度を伺える。まさしく、エンターテインメントとしてのライブを磨き上げているのだ。
「恋になりたい AQUARIUM」が終わると、メンバーの自己紹介タイム。9人のメンバーが代わる代わる自己紹介をしていく中で、ファンたちも忙しなくサイリウムを彼女たちのイメージカラーに合わせ、競うように声を張り上げて声援を送る。そんな中、黒澤ルビィ役の降幡愛さんからみんなへのお願いがあるという。次の曲では一緒に手拍子をするところがあるから、みんなで練習しよう、というのだ。津島善子役の小林愛香さんがチャチャチャと手拍子を練習していると、国木田花丸役の高槻かなこさんも「せっかくだから、シャンシャンもしたいずら〜」と参戦。準備万端になったところで、「届かない星だとしても」がスタート。レインボーに光る舞台装置の中、観客と息の合った手拍子を見せてくれた。
そして、早くもAqoursは最後の曲に。当然、観客席からは惜しむ声が聞こえる。「私達にとってすごくすごく大切な曲」という前口上で披露されたのは、「青空Jumping Heart」。ここでも、アニメのライブシーンと現実のライブが、寸分の狂いもなくシンクロしている。「ラブライブ!」という作品の、そしてAqoursのすごさが目に焼き付くライブになっていたといえるだろう。