続く「Wake Up, Girls!」コーナーでは、青山さん、高木さんが「負けネコみにゃみ」を連呼して煽りながら登場。田中さんがちょっとやさぐれる中、3人でのトークがスタートした。まずは5月24日発売のWake Up, Girls!ニューシングル「恋?で愛?で暴君です!」についてのトークでは、MVのおすすめシーンを紹介。高木さんは“みにゃみが私に耳打ちするシーン(の顔の近さ)”、青山さんは“いちご嫌いの自分が楽しそうにいちごを持っているシーンを。そのあとのまゆしいの笑顔”、田中さんは“私がタンバリンを叩いているところ”をチョイス。青山さんは吉岡茉祐さんが笑っているシーンについて、実は自分が変顔で笑わせていたエピソードを明かしていた。
ユニットとしてのWake Up, Girls!は、今夏、4th LIVE TOURを行なうが、トークではツアーに向けての目標も。田中さんは「夏は食べずにふらふらになりがちなので、ちゃんと食べて夏バテしない!」と真面目に宣言。青山さんは「みんな青山推しにさせちゃうぞ!」と宣言していた。注目したいのは高木さんの超人大会の技を増やしたい、という目標。超人大会とはユニットの代表曲「7 Girls War」の間奏で、メンバーそれぞれが特技やアピールを見せるセクションのこと。高木は今まで側転したりバレエのジャンプをしたりしていたところで新しい何かをしたいと語っていたので、ファンは夏ツアーの「7 Girls War」の間奏にも要注目だ。
ラストの「エスカクロン」ステージには、エスカ役の安済知佳さん、クロン役の安野希世乃さん、水島精二総監督、山口ひかる監督が登場。マチ★アソビでは何度もステージを行なってきた本作だが、今回のマチ★アソビに合わせてついに映像が完成! 安済さんと安野さんはこの企画と長年関わってきただけに、初の映像化が本当に感慨深い様子だ。ただし、今回のマチ★アソビでの上映会はufotable CINEMAで行なわれ、80名ほどしか見ることができないまさにプラチナチケットであった。田中宏幸プロデューサーによれば今後の上映会や商品化はこれからの検討とのことで、水島総監督や安済さんの熱烈な上映・展開要望に苦笑いの田中プロデューサーだった。今後の展開が見たい人は、ぜひ作品を話題にして、積極的に要望を送ってほしいとのことだった。
ちなみに今回完成して上映されたのは「エスカクロン」の第1話と第2話。安済さんはアニメーションでエスカを演じたことで、本作の楽曲と向き合う距離感が変わってきたと語っていた。安野さんは第2話の楽曲がエレクトロニカっぽくて未来感があり、オノマトペを多用する独特のテイストであることを紹介。音楽を大切にしている作品であることもあり、安済さんや安野さん、羽多野渉さんや奥野香耶さんが歌う楽曲が、さまざまな形で作品に散りばめられているとのことだった。
ミニライブコーナーでは、安済さんと安野さんが「Many colors, Many brights, Many more musics」を披露。歌い続けてきたことでさらに安定感を増した美しい歌声の響き合いに、超満員の観客も聴き惚れている様子だった。
また、「エスカクロン」コーナー中には、ステージ背後に流れる新町川を走る遊覧ボートから、若い女性たちが浮かれ騒いでいる歓声が響いてきた。やけに声が通ると思ってみれば、船から手を降っていたのは先程までステージにいたWake Up, Girls!のメンバーたち。気がついた安済さんと安野さんも大喜びだったが、このゆるさこそマチ★アソビ、という感じの出来事だった。
(取材・文/中里キリ)