アニメニュース

野良犬らしく、ワイルドに── GRANRODEOが、「文豪ストレイドッグス」OP主題歌「TRASH CANDY」をリリース

2016年04月12日 12:000

インタビュー

アニソン

アーティストインタビュー

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

GRANRODEOは「インバウンド」で行きます

──近年、GRANRODEOのシングルは3曲入りが続いていますが、今回もそうですね。

KISHOW　だいたい、3曲とも毛色の違う曲になりますね。これも反動なんですよ。まず最初にアニメタイアップの表題曲を作るんですが、作品を背負う曲ということでプレッシャーがあって。それが出来上がると、解放感と反動で、まったく違うタイプの曲を作りたくなるんです。

──今回の2曲目「Lovers High」は、いかにも夏という、さわやかなラブソングです。

e-ZUKA　7月からスタートする全国ツアーをイメージして作りました。最初はダンスナンバーが1曲欲しいなと思って作り始めたんですけど、途中で、夏の曲にしようと。

KISHOW　キラッキラのラブソングを書いたので、僕もニコニコ笑顔で、アイドルチックに歌ってみました。

e-ZUKA　キャラソンでも、ここまでアイドルっぽく歌ったことはないって、レコーディングの時に言ってました。

KISHOW　ないですね。「TRASH CANDY」と同じ人が書いて歌ったとは思えない振り幅を見せてます。

──そして3曲目「帰結する共犯者」で、またロッキンなテイストに戻るんですよね。

e-ZUKA　シンプルなロックをやりたいなと。

──歌詞もロックっぽく、斜に構えているようで熱い感じが出ています。

KISHOW　この曲に関しては、e-ZUKA氏から、時事ネタ的な詞にしてほしいという提案がありまして。でも、正面切って社会風刺をやるのは気合がいるので、ちょっと薄めてます（笑）。

──いやいや、ガツッと来る言葉が散りばめられていると感じました。

KISHOW　「プアイエロー」という言葉が入っているんですが、それは白人の貧困層を表す「プアホワイト」を、僕らに当てて思いっきり自虐的に言ってみました。使うかどうか迷ったんですけど、書いちゃいましたね。

──世相を斬る感じも、いいのではないかと思います。そう言えば、今回のアーティスト写真で、お2人は赤い丸を背負っていますね。これには何か意味があるんですか？

KISHOW　諸説あるみたいですね。これが俺達の打ち止めの赤玉だ、とか。

──赤玉って、下ネタじゃないですか（笑）。

KISHOW　しかも昭和の下ネタ。若い子はわからないだろうなあ（笑）。でも、常に今が最高傑作だという気持ちでやっているという意味では、合っているんじゃないかと。今後も、写真の意味を聞かれたら、「現時点で、これ以上の曲は作れませんという意味です」と答えていこうかな（笑）。

e-ZUKA　本当のところは、「CANDY」だから玉というのと、日の丸で「インバウンド(Inbound)」という意味がこめられているんです。

KISHOW　会議の時にプロデューサーが、「今後のGRANRODEOはインバウンドで行きましょう」と。その意志の表れが、今回のアーティスト写真なんです。

e-ZUKA　アニソンのアーティストは海外展開をしている人が多いですが、GRANRODEOとしては、逆に、日本に海外のファンを招いて、活動していこうと。だから、日の丸を背負ってみたんです。

──なるほど。7月から始まる「TREASURE CANDY」の全国ツアーも、日本の6都市を巡る大規模なものです。

e-ZUKA　楽しみですね。初めてやるライブハウスもあるし、東京と大阪では野音もあるし。

KISHOW　野音はいい思い出ばかりで、僕も好きですね。暑い時期のツアーですけど、よろしくお願いします。

GRANRODEOプロフィール

KISHOW(ボーカル)とe-ZUKA（ギター）によるユニット。

2005年、TVアニメ「君が望む永遠」の主人公・鳴海孝之のイメージソングで、KISHOWが詞を書き、e-ZUKAが楽曲を提供したことがきっかけでユニットが誕生。TVアニメ「黒子のバスケ」の歴代OP主題歌を担当するなど、数多くのヒット曲を生み出す。結成11年目を迎えた今年も、精力的に活動。

また、KISHOWは声優・谷山紀章として、e-ZUKAはサウンドクリエーター・ギタリストの飯塚昌明として、それぞれに活動のフィールドを持つ。

■TVアニメ「文豪ストレイドッグス」OP主題歌「TRASH CANDY」

レーベル：ランティス／2016年4月13日発売