富野由悠季の監督デビュー作、「海のトリトン」はギラギラした怒りと渇きに満ちている【懐かしアニメ回顧録第93回】
今月、富野由悠季監督の「GのレコンギスタV」最終章「死線を越えて」が公開された。富野アニメのルーツといえば、初めてテレビシリーズの監督を務めた「海のトリトン」(1972年)であろう。
原作は手塚治虫のコミックだが、アニメ版は大きくアレンジされている。主人公のトリトンはトリトン族の末裔で、自分の一族を滅ぼしたポセイドン族に報復するのだが、アニメ版の最終回では、実はポセイドン族こそ古代文明で生贄にされた被害者であったことが判明する。この最終回は富野監督によるオリジナルだが、セリフによる説明が多すぎて、演出的には今ひとつ。むしろ、トリトンが育てられた漁村を旅立つまでを描いた第1話「海が呼ぶ少年」に、新人監督・富野由悠季の才気を感じる。
海辺にそそり立つ岬は主人公の超えるべき目標であり、海と陸の世界を分かつ象徴
第1話「海が呼ぶ少年」は、絵コンテ・演出とも富野監督によるもので(絵コンテは斧谷稔名義)、「漁村の中で仲間外れにされているトリトン」、「トリトンの生い立ち」、「ポセイドン族の襲来」、「トリトンの旅立ちと育ての親との別れ」を30分とは思えぬ濃度で描いている。ポセイドン族の放った怪獣が、小さな漁村を襲うスペクタクルな描写も圧巻だ。
トリトンの暮らす小さな漁村には“猪の首岬”という岬があり、これが重要な舞台となる。猪の首岬の真下には波が渦巻いており、飛び込むのは危険とされている。猪の首岬は、以下の重要なシーンに登場している。
(1) 第1話の冒頭で、トリトンは猪の首岬に登っている。トリトンの育ての親である老人・一平は岬に近づかないようにトリトンに叫ぶ。しかしトリトンは思い切って岬から渦に飛び込んで、無事に生還する。
(2) トリトンが岬から飛び込んだ後、一平はトリトンとの出会いを回想する。トリトンは13年前、猪の首岬の洞窟の中に捨てられていた赤ん坊だった。それを助けて、村人から冷たい目で見られながらも懸命に育てつづけたのが一平だったのだ。
(3) かつて生まれたばかりのトリトンを漁村まで運んだ白いイルカ・ルカーがポセイドン族の動向を察知して、トリトンへ告げに行く。ルカーの背後には、猪の首岬が映っている。
(4) ルカーは、トリトンを猪の首岬の洞窟まで運ぶ。トリトンの両親はポセイドン族に襲われて、生き残ったトリトンが海の支配者であるポセイドン族と戦うしかないと話す。家には、トリトン族の衣装と短剣(オリハルコンの剣)があるはずだとルカーは言う。
(5) ルカーが教えたとおりにトリトン族の衣装と短剣を家で見つけたトリトンは、「どうして今まで隠していたんだ?」と一平に背中を向けて走り出す。行き場のないトリトンが行きついたのは、猪の首岬であった。
(6) ポセイドン族の放った怪獣、サラマンドラが漁村を襲うが、ルカーの機転でサラマンドラは猪の首岬に頭をぶつける。その衝撃で岬は崩れて、サラマンドラは絶命する。
シーン(1)では、猪の首岬に登るトリトンを見守る子どもたちのセリフも聞きのがせない。「登ったって飛び込めやしねえぞ」「途中で落ちたって知らねえぞ」「村でも岬から飛び込んだヤツなんていやしないんだからよ」……つまり、猪の首岬を登って渦の中へ飛び込む行為には、度胸だめしの側面がある。その乗り越えるべき目標が、シーン(6)で壊れる。目標そのものが消えて、物語がシフトチェンジするわけだ。
シーン(3)では、ルカーがトリトンに接触しようとするが、トリトンのいる民家の前には猪の首岬がそびえている。いわば、岬は海の世界と陸の世界を分けへだつ象徴でもあるのだ。(2)と(4)の岬の洞窟のシーンも、トリトンが海と陸の境界に生まれた存在と考えれば説得力が出てくる。海と陸を隔てる岬がシーン(6)で壊れてなくなったことによって、トリトンの心の中でも障壁が取り払われて、彼が海へ旅立つ動機づけともなっている。
海と陸のはざまでアイデンティティに苦しむ少年の姿を、あざやかに描く
また、自分の出生の秘密を知ったトリトンが一平のもとから離れるシーン(5)も、とても印象深く描かれている。
一平が家の奥に隠していたオリハルコンの剣を見つけたトリトンは、ルカーの言葉どおり自分が陸の人間ではなくトリトン族だと知ってショックを受け、「俺は、俺は……」と立ち尽くす。「トリトン、お前どこに行く?」と一平が呼びかける。一平の声を振り切るように浜辺へ駆け出したトリトンを、カメラが追う。ガラッと石のかけらがフレームの外から落ちてくる……カメラがPANすると、トリトンはすでに猪の首岬の岩肌を登っているところだ。わずかに時間が省略されることで、行き場のなくなったトリトンの焦燥感が伝わってくる。
トリトンは、疲れたように岬にへたりこむ。その苦しげな表情をアップでとらえたカメラが上へPANすると、青く輝く海の向こうで、ルカーが跳ねている……。そう、答えは出ている。岬を越えた先に、苦悩するトリトンの進むべき世界が広がっているのだ。このシーンでのトリトンのセリフは数えるほどだが、背景に力強く描かれた灼熱の太陽、前衛的な劇伴、荒々しいトレス線、誠実なカメラワークがトリトンに本物の命を与えた。それは、完璧に美しい。トリトンの迷いや怒り、疲労感までもが、じりじりと画面からにじみ出てくる。
今回は猪の首岬にまつわるシーンだけを拾ったが、第1話はアバンタイトルにも注目だ。すでにトリトンは陸をはなれて、ルカーの背にまたがって海原を勇ましく進んでいる。周囲ではトリトンの率いるイルカたちの軍勢が、襲いかかるポセイドン族の怪物と死闘を繰り広げている真っ最中だ。
いきなり修羅場から始まるのは「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」(1988年)や「Gのレコンギスタ」(2014年)でもおなじみの手法、富野アニメの真骨頂である。野心的でギラギラした「海のトリトン」、ぜひとも見ていただきたい。
(文/廣田恵介)
※記事中に記載の税込価格については記事掲載時のものとなります。税率の変更にともない、変更される場合がありますのでご注意ください。
関連記事
-
こんな時代だから、若い子たちががんばれるアニメにしたかった! 劇場版『Gのレコンギスタ』完結に向けて、富野由悠季監督の言葉を聞く【アニメ業界ウォッチング第90回】
アニメ 2022-07-30 -
富野由悠季のアクション演出――「OVERMAN キングゲイナー」に見る単純さと複雑さのバランス【懐かしアニメ回顧録第92回】
アニメ 2022-07-18 -
「機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛」で、なぜキャラクターたちはショートケーキを食べていたのか?【懐かしアニメ回顧録第82回】
アニメ 2021-09-11 -
「機動戦士ZガンダムII 恋人たち」、モビルスーツの身体表現とコクピットの使い方【懐かしアニメ回顧録第81回】
アニメ 2021-08-15 -
「機動戦士ZガンダムI 星を継ぐ者」は凝った構図とカッティングで、カミーユの苦悩を覆い隠す【懐かしアニメ回顧録第80回】
アニメ 2021-07-25 -
過酷な物語を抽象化する“童話”としての「機動戦士Vガンダム」【懐かしアニメ回顧録第54回】
アニメ 2019-05-03 -
【懐かしアニメ回顧録第28回】メカニックの“呼び分け”によって生じる「機動戦士ガンダム」の多面的リアリズム
アニメ 2017-03-11 -
星山博之脚本の「銀河漂流バイファム」第23話で、子どもたちはいかにしてジェイナス号を取り戻したのか?【懐かしアニメ回顧録第91回】
アニメ 2022-06-12 -
バサラの痛み、ミレーヌのとまどい……「マクロス7」第5話は、最終回へ向かって静かに走りはじめる【懐かしアニメ回顧録第90回】
アニメ 2022-05-15 -
カメラは近づき、カメラは遠ざかる――「戦闘メカ ザブングル」第1話に見る富野演出の基本【懐かしアニメ回顧録第89回】
アニメ 2022-04-09 -
“変身”とは、物語に挿入される新しい物語――「劇場版 美少女戦士セーラームーンR」で何が起きたのか?【懐かしアニメ回顧録第88回】
アニメ 2022-03-20 -
問いかけては裏切られる謎解きの面白さ――「東京ゴッドファーザーズ」を“推理ドラマ”として振り返る【懐かしアニメ回顧録第87回】
アニメ 2022-02-26 -
「けいおん!」最終回で誰もがドキドキするのは、サスペンス映画の手法で撮られているから――?【懐かしアニメ回顧録第86回】
アニメ 2022-01-09 -
キャラクターが「ない」と言ったものは、必ずそこに存在している――「カウボーイビバップ 天国の扉」のシナリオ術【懐かしアニメ回顧録第85回】
アニメ 2021-12-19 -
ストーリーが停止した瞬間、テーマが横方向へ動き出す――「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」に見る押井守の“幕間”演出【懐かしアニメ回顧録第84回】
アニメ 2021-11-21 -
「このコクピットは、僕の世界だ!」――「蒼き流星SPTレイズナー」に見る主人公と主役ロボットの“分離”【懐かしアニメ回顧録第83回】
アニメ 2021-10-23 -
ロボットの“目”を本物のカメラで表現する――「装甲騎兵ボトムズ」第1話に隠された強靭な意思の力【懐かしアニメ回顧録第79回】
アニメ 2021-06-05 -
「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」に、シン・エヴァが喪失した“表現の臨界”を見る。【懐かしアニメ回顧録第78回】
アニメ 2021-05-16 -
目に見えない「人の心」を目に見える形で描く——、テレビ版「新世紀エヴァンゲリオン」の研ぎ澄まされた演出力【懐かしアニメ回顧録第77回】
アニメ 2021-04-04 -
“眼に見えないものを見る”ための効果音が、「機動警察パトレイバー2 the Movie」には暗号のように埋設されている――【懐かしアニメ回顧録第76回】
アニメ 2021-03-06 -
「機動警察パトレイバー NEW OVA」で熊耳武緒と香貫花・クランシー、夢の競演を満喫する!【懐かしアニメ回顧録第75回】
アニメ 2021-02-11 -
中華料理屋への注文内容をえんえんと繰り返す「機動警察パトレイバー ON TELEVISION」の“話芸”的な面白さ【懐かしアニメ回顧録第74回】
アニメ 2021-01-17 -
勇気ある主人公が、ロボットからロボットへ綱渡りする! 巨大ロボ活劇として「機動警察パトレイバー the Movie」を観る!【懐かしアニメ回顧録第73回】
アニメ 2020-12-13 -
「機動警察パトレイバー アーリーデイズ」で、立ち食いそばを食べていたのは誰と誰?【懐かしアニメ回顧録第72回】
アニメ 2020-11-14 -
「このダグラムは……僕のぜんぶだ!」 主人公とロボットの深すぎる信頼関係を「太陽の牙ダグラム」から読みとる【懐かしアニメ回顧録第71回】
アニメ 2020-10-11 -
「涼宮ハルヒの憂鬱」第9話は台詞と構図を連動させて、登場人物の「関係」と「距離」を描く【懐かしアニメ回顧録第70回】
アニメ 2020-09-05 -
ロボットアニメの必須アイテム“ヘルメット”を、「伝説巨神イデオン 発動篇」はどう使ったか?【懐かしアニメ回顧録第69回】
アニメ 2020-08-22 -
「ベターマン」では、“身動きのとれないキャラクター”が世界の秘密を握っている?【懐かしアニメ回顧録第68回】
アニメ 2020-07-25 -
岡本喜八ゆずりの軽快なテンポ感が、壮大なテーマへ結実していく! 「トップをねらえ!」の絶妙なカットワーク【懐かしアニメ回顧録第67回】
アニメ 2020-06-20 -
「さよなら絶望先生」は、“縦書き”と“横書き”でキャラクターを描き分ける。【懐かしアニメ回顧録第66回】
アニメ 2020-05-16 -
「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」のSF設定は、アニメーションの構造に作用してドラマを革新する。【懐かしアニメ回顧録第65回】
アニメ 2020-04-18 -
「xxxHOLiC」は構図によって、秩序と混沌、神秘と通俗を描き分ける【懐かしアニメ回顧録第64回】
アニメ 2020-03-15 -
アンの生きる現実は、空想を使わないと描写できない――。「赤毛のアン」第12話を見る【懐かしアニメ回顧録第63回】
アニメ 2020-02-09 -
複数の透過光が引き立てる「勇者エクスカイザー」の変形シークエンス【懐かしアニメ回顧録第62回】
アニメ 2020-01-04 -
「マイマイ新子と千年の魔法」は、積み重なった世界を“鏡”で指し示す【懐かしアニメ回顧録第61回】
アニメ 2019-12-08 -
敵味方のロボット・デザインの差異を無効化する「ブレンパワード」の革新的なメカ描写、君は気がついているか?【懐かしアニメ回顧録第60回】
アニメ 2019-11-24 -
「天空のエスカフローネ」の主役ロボットが、「竜」に変形する意味と効果【懐かしアニメ回顧録第59回】
アニメ 2019-10-13 -
絵による“例え話”で怪異に説得力を持たせる「化物語」の発想【懐かしアニメ回顧録第58回】
アニメ 2019-09-15 -
「雲のむこう、約束の場所」――“垂直”と“水平”が織りなす新海誠のユートピア【懐かしアニメ回顧録第57回】
アニメ 2019-08-17 -
人型メカのアクションを登場人物の回想シーンにシンクロさせる「マクロスプラス」の演出力【懐かしアニメ回顧録第56回】
アニメ 2019-07-07 -
「∀ガンダム」が会話で聞かせる、品のいい「ミリタリー趣味」【懐かしアニメ回顧録第55回】
アニメ 2019-06-23 -
宇宙世紀的な設定やスペックに頼らない、明快な“ロボット活劇”としての「∀ガンダム」【懐かしアニメ回顧録第53回】
アニメ 2019-04-13 -
「絵」を「現実」と誤認させる「東のエデン」の入れ子構造【懐かしアニメ回顧録第52回】
アニメ 2019-03-21 -
メディアミックス爛熟期に生まれた「フリクリ」が喚起する、アニメと漫画の深い関係【懐かしアニメ回顧録第51回】
アニメ 2019-02-24 -
“宇宙用ヘルメット”を使って登場キャラクターの心情を描き出す、「プラネテス」の視覚効果【懐かしアニメ回顧録第50回】
アニメ 2019-01-27 -
“アイレベル”の高低で人間関係がわかる、「RD 潜脳調査室」の機能的構図【懐かしアニメ回顧録第49回】
アニメ 2018-12-24 -
対立する両者の力の差をモビルスーツで描き分ける「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の演出力【懐かしアニメ回顧録第48回】
アニメ 2018-11-17 -
キャラクターの“実在“と“不在”をレイヤー構造で見せる「serial experiments lain」の演出【懐かしアニメ回顧録第47回】
アニメ 2018-10-28 -
「王立宇宙軍 オネアミスの翼」の主人公は、なぜロケットの座席に座ったままなのか?【懐かしアニメ回顧録第46回】
アニメ 2018-09-15 -
「千と千尋の神隠し」に秘められた「解放への道」を、シーンとキャラクターから探る【懐かしアニメ回顧録第45回】
アニメ 2018-08-19 -
「時をかける少女」を残酷に支配する「時の流れ」は、構図に刻みつけられている。【懐かしアニメ回顧録第44回】
アニメ 2018-07-15 -
いつでも誰かが誰かの代わりをしている――「カウボーイビバップ」の熟成された作劇【懐かしアニメ回顧録第43回】
アニメ 2018-06-23 -
「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」では、メカから吹き出る“煙”までもが演技している!【懐かしアニメ回顧録第42回】
アニメ 2018-05-27 -
荒唐無稽な絵で事実を伝える「ルパン三世 ルパンVS複製人間」の演出力【懐かしアニメ回顧録第41回】
アニメ 2018-04-29 -
「もののけ姫」のスケール感は、“見えないはずのものを目撃する”主人公の視界から生まれる。【懐かしアニメ回顧録第40回】
アニメ 2018-03-17 -
主役メカは左右どちらを向いている? 「超時空要塞マクロス」の対立図式を“メカの向き”から解読する!【懐かしアニメ回顧録第39回】
アニメ 2018-02-11 -
【懐かしアニメ回顧録第38回】「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード」のストーリーを前に進めるのは“セルで描かれたおいしそうな焼き肉の質感”である!
アニメ 2018-01-03 -
【懐かしアニメ回顧録第37回】ボクサーたちの身体を包むコートやスーツ……、さまざまな「布」が「あしたのジョー」の人間関係を浮き彫りにする!
アニメ 2017-12-16 -
【懐かしアニメ回顧録第36回】立ち上がったデンドロビウムが対決の構図を熱くする! 「機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光」の図像学
アニメ 2017-11-04 -
【懐かしアニメ回顧録第35回】キャラクター描写にまで関与する、「THE ビッグオー」のすぐれたロボットデザイン
アニメ 2017-10-09 -
【懐かしアニメ回顧録第34回】サイレントとトーキー、ふたつの文法が交錯する「ラーゼフォン 多元変奏曲」の悲劇的プロット
アニメ 2017-09-10 -
【懐かしアニメ回顧録第33回】「月詠 -MOON PHASE-」で描かれる “ウソだからこそ平和な”日常生活
アニメ 2017-08-11 -
【懐かしアニメ回顧録第32回】“乗り物”から読み解く「魔女の宅急便」の面白さ
アニメ 2017-07-09 -
【懐かしアニメ回顧録第31回】“見る”ことと“聞く”ことで深化する「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」の世界
アニメ 2017-06-24 -
【懐かしアニメ回顧録第30回】躍動的な「破裏拳ポリマー」の世界と、視聴者とを媒介する“動けないキャラクター”
アニメ 2017-05-05 -
【懐かしアニメ回顧録第29回】セルと3DCGとの共存は可能なのか? OVA「青の6号」が混沌のすえに獲得したテーマとは?
アニメ 2017-04-09 -
【懐かしアニメ回顧録第27回】シンメトリーの構図と舞台装置が明らかにする、「帝都物語」と演劇の相関関係
アニメ 2017-02-12 -
【懐かしアニメ回顧録第26回】生命を媒介する“液体の色”が「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」の世界観を決定する
アニメ 2017-01-09 -
【懐かしアニメ回顧録第25回】物語の深層をすくいあげる「十兵衛ちゃん -ラブリー眼帯の秘密-」の「対決の構図」
アニメ 2016-12-30 -
【懐かしアニメ回顧録第24回】「アリーテ姫」の提示する、「線と色」で構成された魔法の価値
アニメ 2016-11-05 -
【懐かしアニメ回顧録第23回】“漫符”で聞かせる、「ハチミツとクローバー」のバラエティ的音響効果
アニメ 2016-10-08 -
【懐かしアニメ回顧録第22回】キャラクターの“歩き方”で幼少時代を描く、細田守の「デジモンアドベンチャー」
アニメ 2016-09-10 -
【懐かしアニメ回顧録第21回】「人物が何に触れていたのか」気にするとわかる、「ほしのこえ」の距離感
アニメ 2016-08-19 -
【懐かしアニメ回顧録第20回】「勇者王ガオガイガー」の合体シーンに見る、ロボットの「人格」と「主導権」
アニメ 2016-07-10 -
【懐かしアニメ回顧録第19回】アニメにおける「メカ」の役割を、「ジャイアントロボ 地球が静止する日」で考えてみる
アニメ 2016-06-11 -
【懐かしアニメ回顧録第18回】背景美術をセル画が支配していく爽快感! 「クラッシャージョウ」の60年代カートゥーン的魅力とは?
アニメ 2016-05-03 -
【懐かしアニメ回顧録第17回】「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編」をつらぬく、重力と無重力の対比
アニメ 2016-04-09 -
【懐かしアニメ回顧録第16回】なぜ、「ゼーガペイン」は第6話からが面白いのか? ボイスオーバーによる異化効果
アニメ 2016-03-12 -
【懐かしアニメ回顧録第13回】松崎しげるのハスキーボイスにむせび泣く! 冷たく美しい「スペースアドベンチャー コブラ」の抽象性
アニメ 2015-12-19 -
【懐かしアニメ回顧録第5回】映画第1作「うる星やつら オンリー・ユー」!! 思春期にトラウマを残した悪夢の試写イベントとは!?
アニメ 2015-05-02 -
【懐かしアニメ回顧録第15回】プレスコ方式によって生じる音楽性 パターンにとらわれない「紅」の演技の振れ幅
アニメ 2016-02-14 -
【懐かしアニメ回顧録第14回】90年代末の混迷期を堪能せよ! デジタル化されていくアニメ界で“真実”を追い求めた「ガサラキ」!
アニメ 2016-01-10 -
【懐かしアニメ回顧録第12回】手描きによるメカ作画の威力! 88年版「ドミニオン」の戦車描写に胸を熱くしろ!
アニメ 2015-11-14 -
【懐かしアニメ回顧録第11回】新房演出の源流は、「コゼットの肖像」に息づいている!
アニメ 2015-10-18 -
【懐かしアニメ回顧録第10回】初代「ルパン三世」の傑作エピソードは、「引き算」でできている!?
アニメ 2015-09-23 -
【懐かしアニメ回顧録第9回】30年前の“いちばんいい時代”を描いた「メガゾーン23」は、単なる懐古趣味とは言い切れない!?
アニメ 2015-08-01 -
【懐かしアニメ回顧録第8回】“パクり”と指摘するのは野暮! 海外SFX映画ブームの中で生まれた「バブルガムクライシス」の浮遊感覚に酔いしれろ!
アニメ 2015-07-10 -
【懐かしアニメ回顧録第7回】小学1年生の感じた背徳と困惑! 元祖サイボーグ美少女アニメ「キューティーハニー」に漂う昭和のドキドキ!!
アニメ 2015-06-13 -
【懐かしアニメ回顧録第6回】「警察+ロボット」ものの元祖!? 朝1回のみ上映された「テクノポリス21C」の発する“色気”の正体!!
アニメ 2015-05-23 -
【懐かしアニメ回顧録第4回】「タイムボカン」王道コメディシリーズの第1作目!
アニメ 2015-03-06 -
【懐かしアニメ回顧録第3回】セルアニメ版「アップルシード」。唯一の実写映像付きOVA!!
アニメ 2015-02-27 -
【懐かしアニメ回顧録第2回】CGアニメ黎明期に制作!モバイルネットの近未来を描いた「プラトニックチェーン」
アニメ 2015-01-17 -
【懐かしアニメ回顧録第1回】「艦これ」の原型はここにあった!? 太平洋戦争が舞台の海戦アニメ「アニメンタリー 決断」
アニメ 2014-11-21