カメラは近づき、カメラは遠ざかる――「戦闘メカ ザブングル」第1話に見る富野演出の基本【懐かしアニメ回顧録第89回】
富野由悠季監督の最新作、『Gのレコンギスタ』劇場版がこの夏に完結することが発表された。富野監督の過去作品では、「戦闘メカ ザブングル」(1982年)が今年40周年を迎えた。パターン破りと呼ばれた「ザブングル」は、第1話で主人公ロボが2台登場して、視聴者を驚かせた。
前作「伝説巨神イデオン」(1980年)では、主人公ロボは存在自体が神秘につつまれた規格外の存在だったが、「ザブングル」では、主人公ロボさえもウォーカーマシンという汎用型ロボットの一種にすぎない……という覚めた目線が徹底されている。リアルというよりは、クールな演出だ。
ザブングルではなく、ホバギーを使ったシーンに注目
無論、スポンサーの発売する玩具を売るためのアピールポイントとして、ザブングルの合体変形シーンは、第1話ではAパートとBバートの2度にわたって披露されている。後者では、主人公・ジロンが両親を殺されたことを思い出して、その気持ちの高ぶりとともに変形を成功させるため、「主人公の顔にカメラが寄る」「止め絵で回想シーンが挿入される」といったオーソドックスな演出だ。
この第1話の絵コンテは、富野監督本人(斧谷稔名義)による。監督らしい、ソリッドに“絵で語る”シーンといえば、冒頭でジロンが盗賊団・サンドラットのメンバーと行動をともにするプロセスが見どころだ。少し、詳しく見てみたい。
女リーダーのラグ、小柄な少年・ブルメ、巨漢のダイク、小さな女の子・チルから構成される盗賊団・サンドラットが、地面スレスレを高速飛行する「ホバギー」というバイクのような乗り物で、ウォーカーマシンという巨大ロボットを襲っている。
戦いの中でラグは自分のホバギーから落ちてしまうが、たまたまその場に居合わせた風来坊のジロンの助太刀で、ウォーカーマシンを仕留めることに成功。ジロンの目的は、独力でウォーカーマシンを手に入れることだが、彼は片腕を怪我しているし、ひとりではうまくいきそうもない。ラグはジロンをホバギーに乗せて、サンドラットのメンバーみんなで彼に力を貸そうと決める。そのシーンは、以下のカットから成り立っている。
[1] サンドラットに別れを告げたジロン、画面右にフレームアウトする。入れ替わりに、ブルメの乗ったホバギーがフレームインする。
[2] 頬杖をついて、画面右を見ているラグ。
[3] 画面奥へ歩いていくジロン(少しつまづく)。
[4] 頬杖をついて、画面右を見ているラグ([2]よりもアップ)。まばたきをする。
[5] 画面奥へ歩いていくジロン([3]よりもロング)。
[6] 画面奥からホバギー3台が手前に飛んでくる。ブルメが「引き上げようぜ」と言うと、「ああ」とダイクが答える。
[7] ホバギーに乗ったラグ、画面右へ行く。ラグ、振り返る。
[8] サボテンの生えた砂漠をPANする。ジロンの影が地平線の向こうへ消えていく。
[9] 画面奥へ飛ぶ3台のホバギー。1台だけ、画面右へ進路を変える。残り2台も付いていく。
[10] ジロンが歩いている。後ろから、ラグのホバギーが低速で追いついてくる。
[11] ロングで砂漠をPANする。画面右へ飛ぶラグのホバギーと並んで歩くジロン。2台のホバギーが2人に続く。
[12] ホバギーのハンドルに両足を乗せて、不機嫌そうに腕組みしているブルメ。
[13] ラグのホバギーとジロンが並んでいるのを、後ろから撮る。ラグ、振り返って「ブルメ」と呼ぶ。
[14] 画面奥へ高速で飛ぶ3台のホバギー。
[15] 画面右へ飛ぶラグのホバギー、ダイクとチルのホバギー、ブルメのホバギー。その後部座席には、ジロンが乗っている。
[16] 手前に飛んでくる3台のホバギーを正面からPANする。先頭には、ラグのホバギー。ラグ、ブルメとジロンの乗ったホバギーをちらちらと見る。
[17] ホバギーに乗っているラグ、あおりのアングル。身を乗り出して「キャッホー!」と叫ぶ。
[18] ラグのホバギーが、踊るように舞い飛ぶ。
この間、台詞はブルメの「引き上げようぜ」、ラグの「ブルメ!」のみ。[10]で、ジロンにラグが追いついたとき、2人は何か話しているようだ。しかし、ロングショットで絵がキャラクターから引いているため、台詞は聞こえない。[11]でも、おそらくラグとジロンの会話は続いている。しかし、同様にロングショットなので、その内容はひと言も聞こえない。
次の[13]でラグは「ブルメ」と声をかけるので、[10]~[13]の間に、ラグがジロンをブルメのホバギーに乗せる算段をまとめたのは明らかである。
このシーンの特徴は、まずは段取りを台詞で聞かせることを徹底して避けていること。もうひとつ、[13]でラグがブルメを呼んだ直後、[14]ではすでにジロンがブルメのホバギーに乗っている。すなわち、事態が展開する決定的な瞬間を省略しているのだ。
音楽、目線、まばたき、フレームサイズ
台詞で段取りを聞かせていない分、[4]でジロンを見ているラグのアップから抒情的な劇伴を入れて、感情の動きをフォローしている。
劇伴の効果を、もうひとつあげておこう。[17]でラグが「キャッホー!」と叫ぶカットの終わりぐらいからテンポの速い明るい曲が入り、ラグの浮かれた気持ちをフォローすると同時に、その後につづくコミカルなシーンとのつながりをスムーズにしている。
だが、演出としてもっとよく見なくてはいけないのは、[2]と[4]で頬杖をついているラグのかすかな動きだ。[2]では目線を動かすだけだが、[4]では2度まばたきをしている。彼女の些細な動きを見せられると、視聴者はラグが何を考えているのか、気になってくる。
[3]と[5]は、ジロンの後ろ姿だから、ラグの主観に近いカットだ。そして、ひとり砂漠を歩いていくジロンをカメラは追わない。どんどん遠ざかるので、構図はロングになっていく。ジロンとは逆に、[2]と[4]でカメラはラグに、どんどん寄っていく。
[7]と[8]の関係も効果的だ。[7]のホバギーで走っているラグは、物理的にジロンから遠ざかっている。[8]は遠ざかるラグの主観なので、カメラはPANして、もはやほとんど見えなくなったジロンを映す。カメラは、ラグに近寄って表情を拾い、彼女の見ているものを映す。すると視聴者は、ラグの思っている通りに、彼女とジロンの関係が変化することを期待する。
[17]で思いどおりに事態を発展させたラグは歓声をあげ、[18]でホバギーで舞い飛ぶ。彼女は「ジロンを同行させたい」などとはひと言も言っていない。それどころか、ラグとジロンの会話はまったく聞こえなかった。しかし、目線のちょっとした動き、ホバギーの踊るような飛び方でラグが何を思っているかは手に取るようにわかる……と思うのだが、いかがだろうか?
「ラグがジロンを助ける」ことで、「ザブングル」の物語は動き出す。よって、第1話で「ラグがジロンをホバギーに乗せる」シーンがもっとも重要だ。重要だからこそ段取りを省いて、その分、感情の大きな変化を表現する。我々は、キャラクターの感情の変化を自分のことのようにありありと感じとる――それが“感動”の正体であり、演出の目的ではないだろうか。
(文/廣田恵介)
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