「ダンまちII」後半の重要ヒロイン、はかなく可憐なルナール(狐人)・春姫の魅力に迫る!/春姫役・千菅春香さんインタビュー

アニメ2019-09-07 12:00

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7月からスタートした「ダンまちII」こと「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかII」も、いよいよ終盤。第6話から始まった、娼婦たちの歓楽街、イシュタル・ファミリアを舞台にしたストーリーが第10話でクライマックスを迎える。
ヘスティア・ファミリアの一員となったヤマト・命が、同郷出身の幼なじみが、娼婦の街、イシュタル・ファミリアにいるという話を聞き、その真偽を確かめに出向いたのが、そもそものきっかけ。なかばデバガメ的な気持ちで、ヴェルフやリリと一緒にベルも後をつけたが街中ではぐれてしまい、イシュタル・ファミリアに捕らわれる。そこからの脱出途中にベルは偶然狐人(ルナール)の春姫と出会い、お互い英雄譚好きということで盛り上がる。その春姫こそが、ヤマト・命の幼なじみであり、本来は高貴な生まれでありながら、人身売買によってイシュタル・ファミリアの娼婦として働かされていた幼なじみだったのだ。
それを知って、ベルも命に力を貸して春姫をイシュタル・ファミリアから救い出そうとするのだが、春姫はどこかそんな「さしのべられた手」を拒否するような態度をとる。その彼女の真意と、それにからむ殺生石と、彼女の持つ力の苛酷な運命……。
全体にシリアスめで切ないこのストーリーで、メインヒロインとなる春姫を演じた千菅春香さんに、春姫というキャラの魅力や、第6話~9話でのドラマの見どころなどを、思う存分に語ってもらった。

春姫は、本当の気持ちに鍵をかけている少女


── 春姫役はオーディションだったのですか?

千菅 ソーシャルゲームの「ダンまち -クロス・イストリア-」で春姫が登場するときに、役のお話をいただきました。なので、オーディションではないんです。春姫というキャラをはじめて見たとき、すごく和風のしとやかな感じのキャラクターで、本当にかわいいなぁっていう印象でした。

── 春姫は、見た目としてキツネ耳とキツネしっぽが特徴ですよね。

千菅 そこはもう、語彙力がなくなるくらいかわいいです! なんですかね?(笑)。


── いや、そう聞かれましても(笑)。

千菅 「ダンまち」の魅力のひとつが、獣人たちのステキなかわいさというか。「クロス・イストリア」では1枚絵のイラストだったんですけど、アニメになるとケモ耳やしっぽがどういう感じで動くのかが、私自身かなり楽しみでした。しっぽとかフサフサで、たまらないです♪

── アニメで演じてみてはどうですか?

千菅 自分の心を閉ざしているというか、結構自分の運命に諦めているところでのベルくんとの出会いなので、憂いのある感じや諦めている春姫を見て、幸せになってほしいなって、演じながら思ってました。ベルくんと出会って変わっていくのは、台詞のかけ合いのあるアニメのストーリーならではなので、ゲームから印象がさらに深まりました。

── 演じるうえでは、幸薄い感じを意識されていたんですか?

千菅 そうですね。特に冒頭(第6話とか)は。やっぱり未来を諦めているといいますか。ただ、そこは悲しみにふたをしているという感じで……。だから、心のどこかには諦めたくない気持ちがあるからこそ、「私はもう諦めてるんだ」と、自分に言いきかせているところがあるのかなとも思ったので、そこを大事に演じました。

── その意味では、本音を隠して今の状況を受け入れているような?

千菅 だからこそ、ベルくんに、昔から伝わる英雄の物語が好きと打ち明けたとき、ひとつ春姫の心の鍵が開いた感じがして、高まるものがありました。それに、あれが素の春姫ですよね。それ以外での春姫は、本心を見せまいというか、本当の気持ちに鍵をかけていて。そういうところと、本音が出るシーンとの差はすごく意識しました。


── 第6話の冒険譚の話をするシーンというのは、テンション高めに演じていらしたのですか?

千菅 テンションも高いですし、リラックスしている感じといいますか。第6話からの舞台となっている、イシュタルが支配する歓楽街では、緊張感というか、春姫自身は娼婦の仕事があまり得意ではないことも伝わってきたので、そういう意味でもベルくんが部屋に入ってきた瞬間は緊張した面持ちだったのが、英雄譚の話題で盛り上がれるうれしさというか、リラックス感も意識しました。

── 一応春姫は娼婦でありながら、ベルの鎖骨を見ただけで気絶しちゃうのが愉快でした。

千菅 あれはビックリですよね!(笑) 「うぶ×うぶ」っていうすごい取り合わせで、もうなんとも言えないものが……(笑)。私も面白かったです。

── ヘスティアやリリは、ベルに対しては肉食系なので……。

千菅 それは結構思います。「ダンまち」自体、冒険者がメインの物語なので、精神的だったり肉体的だったりの「強さ」が表に出てきているキャラが多い中で、春姫はそれとはまた違った魅力があるなぁとも感じました。でも鎖骨なんて、Tシャツを着てたら普通に見えますからね(笑)。それで失神しちゃうなんて、この作品だとあまりいないですよね。あのシーンは印象深いです。で、失神するときの「きゅ~」は「かわいく言ってください」って言われました(笑)。


── 第9話までだと、そういう春姫が見られるのはそのシーンくらいですよね。

千菅 そうでしたね。基本的には第9話に向けて、緊張感が高まっていく形なので。

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