【TCGレビュー】謎のボックスに奇妙な殺人事件……!?「マジック:ザ・ギャザリング カルロフ邸殺人事件」に誘われる!

2024年04月09日 12:320

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2024年2月某日。アキバ総研編集部に、ひとつの謎の荷物が届いた。

物々しく黄色いKEEP OUTテープで厳重に閉じられた青いボックス。表面に貼られたステッカーには「殺人事件」という単語も見える。

いったいこの箱は何なのだろうか……。

 

 

などとミステリー小説のようなテイストで書き出してみたが、実はこちらは世界初のTCGである「マジック:ザ・ギャザリング」が2月9日に発売したエキスパンションカードセット「カルロフ邸殺人事件」のキットなのだ。

 

今回はこちらのキットの内容の紹介と、「マジック:ザ・ギャザリング」および「カルロフ邸殺人事件」の魅力をお伝えしていく。

  

そもそも「マジック:ザ・ギャザリング」とは?


「マジック:ザ・ギャザリング」は1993年にアメリカで発売された世界初のTCGであり、今もなお新弾が発売され続けている老舗タイトルだ。30年以上の歴史を誇りながらも未だに世界中に多くのプレイヤーが存在し、メジャーTCGタイトルとして不動の地位を確立している。「もっともよく遊ばれているTCG」としてギネス世界記録にも認定されているほどだ。

 

その魅力は、現在までのすべてTCGタイトルにおけるルールの基礎を作ったといっても過言ではない普遍的で白熱するゲームシステムと、骨太で想像力をかきたてられるストーリーにある。

TCGタイトルでストーリーと言われてもピンと来ないかもしれないが、「マジック:ザ・ギャザリング」には初期から最新作まで根底に流れている、多元宇宙空間を渡り歩くプレインズウォーカー(次元を渡る者)たちを中心としたストーリーが展開されている。これらはカードのフレーバーテキストからストーリーを読み解くほか、より深いストーリーは公式サイトの「読み物」のコンテンツなどから楽しむことができる。

 

そして今回紹介する「カルロフ邸殺人事件」は、そんな「マジック:ザ・ギャザリング」の世界観においてマーダーミステリーをテーマにしたカードセットだ。これまで通りの「マジック:ザ・ギャザリング」としての遊びの楽しさに加え、変装や調査といった探偵を彷彿とさせる能力が登場するのが特徴的だ。

また、カードに印刷された不可視のインクや暗号解読などを駆使して手がかりを集め、公式サイトにあるミステリーファイルに挑戦することで新たなストーリーを解放したり、アプリ「マジック:ザ・ギャザリング アリーナ」で特典を得たりすることができる。「カルロフ邸殺人事件」はTCGと謎解きという、一風変わった組み合わせの体験が楽しめるのだ。

  

気になるボックスの中身は?

 

こちらは、ボックスを開けて真っ先に現れる豪華なデザインのインビテーションカードだ。

関係者向けのキットとなっているため、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社からの挨拶から始まり「カルロフ邸殺人事件」の魅力を伝えるテキストが書かれている。

 

インビテーションカードの下には、キットの内容物がギュギュっと詰め込まれている。

 

まず紹介したいのは、「マジック:ザ・ギャザリング」の刻印がなされたボールペンと、「カルロフ邸殺人事件」のタイトルが刻印されたメモ帳だ。筆者のようなコレクター気質の強い人間からすれば使わずにとっておきたくなるぐらい、しっかりとデザインされたノベルティとなっている。

 

次に、「カルロフ邸殺人事件」のカードイラストに登場するナイフの形をしたチョコレートだ。輸送の関係でヒルトの部分が欠けてしまっていて申し訳ないが、こちらも素材がチョコレートであることを考えると非常によくできている。殺人事件を題材とした本作にはピッタリのアイテムだ

 

そして、実際に「カルロフ邸殺人事件」のカードが封入されたブースターパックが2種類封入されている。

 

 

ドラフト・ブースターとセット・ブースターのいいとこ取りである「プレイ・ブースター」と、フォイル仕様やシリアル入りなどレアなカードばかりで構成された「コレクター・ブースター」が1パックずつ入っており、性質の違うふたつのパックを開封する楽しみが味わえた。これだけでもじゅうぶんに「カルロフ邸殺人事件」の世界観を感じ取ることができる。

 

カードだけではない遊びの仕掛けに脱帽


今回、インビテーションを目的とした関係者向けのキットということで正直な所どんなものなのかと思いながら開封させていただいたが、箱の装丁から内容物までしっかりと作り込まれていることに驚かされた。ひとつひとつが「カルロフ邸殺人事件」の世界観を伝えるアイテムとなっており、こういった作り込みのていねいさが30年以上の歴史を持つTCGならではなのだと感心するばかりだ。

 

前述の通り、「カルロフ邸殺人事件」はTCGとしてしっかりと遊べることはもちろん、謎解きの要素もある非常に珍しいカードセットだ。これまで「マジック:ザ・ギャザリング」を遊んできたコアなプレイヤーだけでなく、謎解きイベントやマーダーミステリーのファンでも楽しめる内容となっている。

これを機に、「マジック:ザ・ギャザリング」の世界に触れてみるのも良いのではないだろうか。「カルロフ邸殺人事件」の謎が、きっとあなたを待っているはずだ。

 

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