発売直前「龍が如く8」先行レビュー! 風光明媚なハワイを舞台に、より戦略性が増したバトルと無数のアクティビティを満喫できる

2024年01月05日 12:000

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セガは、2024年1月26日(金)に発売を控えた「龍が如く8」のメディア向け体験会を開催した。奇想天外なコマンドバトルに加え、ガチャピンとムックが登場する「ドンドコ島」、スマホを駆使して女性の心をつかむ「マッチングアプリ」など、ボリューム満点のアクティビティを体験することができた。


「龍が如く8」は、セガが展開するアクションアドベンチャー「龍が如く」シリーズの最新作だ。実在する観光地や歓楽街を舞台に、裏社会に生きる男たちの生き様が交錯する「龍が如く」は海外でも支持され、現在のセガを代表する作品のひとつとなっている。


桐生一馬&春日一番! 新旧主人公がハワイを舞台に大暴れ


拳のみならず、看板や自転車など周囲のオブジェクトを駆使した荒々しい喧嘩アクション、そしてカラオケやキャバクラなどさまざまなアクティビティを楽しめるのが特徴の本シリーズだが、「龍が如く7 光と闇の行方」からは、新境地となるコマンド入力式バトル「ライブコマンドRPGバトル」を採用。そして最新作「龍が如く8」では、コマンド入力式バトルと従来の喧嘩アクションの両方を楽しめるようになった。

 

ダブル主人公制も特徴で、「7」からの主人公で明るく破天荒な春日一番と、「6」までの主人公であり裏社会では伝説的な元極道となっている桐生一馬が、横浜の「伊勢佐木異人町」とハワイで新たな戦いを繰り広げるのだ。なお、今回の試遊会では、あらかじめ成長済みのデータが用意されており、ハワイでのアクティビティを体験できた。そのため、ゲーム序盤のプレイフィールをチェックできるものではなかったことをあらかじめご了承いただきたい。

 

「龍が如く7 光と闇の行方」から登場の新主人公・春日一番。破天荒で明るく、大の「ドラクエ」好きで物事をRPGに例えるクセがある。高い人間力とカリスマで周囲を魅了する


「龍が如く」シリーズを代表する主人公・桐生一馬。伝説の元極道として知られる人物だが、現在はとある事情から名を隠して生きている

 

ハワイは南国の陽光が照りつける中でヤシの木が茂り、軽装の通行人たちが行き交うリゾートの島。リアルに作りこまれたフィールドからは明るい雰囲気が漂っており、まるで本当に観光に来たような気分だ。広大な街のあちこちには無数のアクティビティや、仲間との絆を深められるポイントが点在しており、このてんこ盛り感が「龍が如く」らしい。

ノンビリと散策するのもいいが、立ち乗り電動スクーター「OKAサーファー」を活用すると移動はさらに快適に。ボタンひとつで呼び出せるうえ、自分で運転することも、目的地を決めてのオートドライブもできるため、南国を走り回るのが気持ちいい。桐生をはじめとする強面や美形のキャラクターたちが、真顔&直立姿勢で「OKAサーファー」に乗るギャップも面白いところ。街歩きの際には好きなBGMを流すこともでき、なかにはセガファン感涙の「君は人のためにレンタヒーローになれるか」もあってテンションが上がる。

 

 

「龍が如く」らしく街のあちこちには敵がいて、見つかるとバトルに突入。本作のバトルシステムは「新ライブコマンドRPGバトル」と銘打たれており、前作以上に戦略性の高い戦いを堪能できる。これは周囲の環境を利用する「龍が如く」的なバトルに、「攻撃」「防御」といったコマンドを選択しての行動を組み合わせた独特のバトルシステムである。バトルフィールドには敵味方が入り乱れ、敵を吹っ飛ばした先に仲間がいると自動で追撃を加えてくれる。

また、周囲にある看板などのオブジェクトを使って攻撃することも可能。敵味方の位置関係、そしてリアルタイムで変化する環境をうまく使った立ち回りが肝となる。本作では手番が回ってきたキャラクターをある程度自由に動かせるようになった。そのため追撃やオブジェクト攻撃を狙いやすくなったのに加え、「絆」が深まった仲間の近くでは連携攻撃を繰り出せるようになっており、前作以上に戦略性が深まったという印象だ。

 

敵を吹き飛ばした先に仲間がいると「絆追撃」が発動し、さらなるダメージを与えられる

  

ハワイならではのトロピカルなジョブでバトルしよう

 

奇想天外なジョブ(職業)の面白さは本作でも健在。前作から引き続き登場する「チーママ」はシャンパンをぶっかけて状態異常を与え、「アサシン」なら、かぎ爪やムチでサディスティックに戦う……、といった具合で、相変わらずユーモアたっぷり。また、サーファーのような「マリンマスター」が、サーフボードに乗って敵に体当たりを決めるのは本作ならではである。

このように、RPGと現実が渾然一体になったかのようなバトルを、春日や桐生といったフォトリアル(写実的)なキャラクターが大まじめにやるさまには独特の明るさがあり、「7」からの方向性は本作でも受け継がれているといえる。

 

「マリンマスター」はサーフボードが武器

 

「チーママ」はシャンパンやヘアアイロン、ハンドバッグなどで戦う

 

カギ爪やクロスボウを駆使する「アサシン」

 

「ダンサー」、「料理人」、「アイドル」など、ジョブを変えると衣裳も変化する

  

そのいっぽうで、従来作のファンへの配慮も忘れてはいない。桐生は一定時間、「6」までと同様のアクションで戦うことが可能。パンチやキック、掴みといった技で大暴れする爽快さと、思った通りに桐生を動かせる操作感は、「龍が如く」シリーズの伝統を受け継いだものだ。「7」以降のプレイヤーも、このアクションで興味を持ったなら、ナンバリングをさかのぼって遊ぶのもアリだろう。

 

桐生は一定時間アクションで戦える

 

桐生の大技「真・応龍の極み」は龍を召喚して敵を焼き尽くす

 

「超絆技・友情の極み」では、味方が一斉攻撃を加え、背後で大爆発が起こる。まるで特撮番組のようだ

 

ガチャピン&ムックも登場の新要素「ドンドコ島」のボリュームがすごい!

 

本作で楽しめるアクティビティの中でも、特にユーモラスなのが「マッチングアプリ」と「ドンドコ島」だ。

「マッチングアプリ」は、占い師兼アプリ開発者のマチコさんが開発したアプリを使い、女の子とチャットして好感度を上げ、デートにこぎ着けるのが目的。チャットできる時間には限りがあるため、効率よく好感度を上げる立ち回りが重要だ。戦いはチャットする前、自分のプロフィールを登録する時点からスタートしている。「オラオラ系」「丁寧」「意識高め」「ハイテンション」といったフォーマットに対し、「職業」「性格」「趣味」といった項目を調整して自己アピールするのだが、女の子側の好みとどれくらいマッチしているかで、女の子の「ごきげんゲージ(好感度のようなもの)」の初期値が変わってくるからだ。

 

 

自己アピールが終われば、お待ちかねのマッチングタイム。アプリが数人をピックアップしてくれるが、この時点ではハンドル名にアイコンにプロフィール文、そして好みのマッチ率くらいしかわからない。女子大生、フリーター、コスプレイヤーなど、会員の職業はさまざま。シリーズでおなじみの「キャバクラ」と違い、顔すら知らない状態から選ばなければならないため、ドキドキさせられる。

 

  

チャットの際は、好感度が上がるような返答を選ぶセンスに加え、指さばきも重要。それというのも、スマホをタップして返答を入力する際にミニゲームがあるからだ。ミニゲームの内容は、表示されたボタンを制限時間内に正しい順番で押すというもの。なかには「[□][△][×][△][○][□][×][△][×][×]」というように呪文のような入力を求められることもあり、素早さと正確さがともに求められる。押すボタンを間違えたり、時間切れになったりするとスマホのタップを誤ったことになって返答を送れないのだから大変だ。送った答えが気に入られると「ごきげんゲージ」がアップし、一定値を越えるごとに写メが送られてくる。顔もわからない状態から会話を始め、趣味や好みを明らかにしていき、満を持して写メがくるため、達成感がある。

 

 

今回のプレイではデートの約束を取り付けたものの、待ち合わせ場所にいたのはスマホを持ったニワトリだった、というオチがついてしまった。もちろん利用はタダではなく、マチコさんからポイントを買わなければならない。今回のものはあらかじめ用意されたデータであるため、実際の収入とのバランスは不明だが、プレイの中のいいアクセントとなってくれそうだ。

 

 

そして、独立したゲームとして成立するのではないか、というくらいのボリュームを感じられたアクティビティが、寂れた島を再開発する「ドンドコ島」だ。春日は捕まりそうになっていた亀を助けて、謎のドンドコ島に招待される。ドンドコ島にはあちこちに不法投棄されたゴミが積み上がっているが、かつては多くの人が訪れるリゾート島だったという。人情に篤い春日は、ドンドコ島のマスコットキャラクターであるガチャピンとムック、そしてオーナーの又吉とともに、島を再興すべく奔走するのだ。

ここで登場するガチャピンとムックは、そっくりさんでもなんでもない正真正銘のご本人である。これまでにも、いろいろなゲームとコラボしている2人だが、「龍が如く」に登場するというのは誰も予想できなかったはず。体型や肌の質感がリアルに再現されているのに加え、イベントシーンではTVでおなじみのボイスでしゃべってくれるため、ファンならずとも助けてあげたくなることだろう。

  

  

ドンドコ島を開発するには、ゴミの除去、そして設置物(家具のようなもの)のDIYが重要だ。まずはゴミを除去して資材を確保していこう。

といっても破天荒な春日だから、ただのお掃除で終わるはずもなく、使うのは何とバット。ゴミをバットで一撃すると飛散し、同時にDIY用の資材も手に入る。DIYでは島を飾る設置物を作れるが、そのためには素材がいくらあっても足りないため、島に散らばるゴミが宝の山に見えてくる。素材を手に入れて新たな家具を作るワクワク、フィールドが少しずつきれいになっていく楽しさ、バットで吹っ飛ばす爽快感が合わさり、梱包用のプチプチを潰すときのように無心でゴミを処理してしまう。

  

 

こうして資材が溜まったら、DIYを始めよう。DIYで作れるのは、椅子や植え込み、傘立てやジョウロといった日用品から、まな板に包丁が刺さった「指詰めセット」、派手な色彩に「スッキリできちゃう」の文字が躍る「無料案内所の看板」などカオスなブツまであり、実にバリエーション豊か。

これを島の土地に飾っていくことで「充実度」「人気度」がアップし、島の評価も上がっていく。設置物の中には「ナチュラル」「アダルト」といった属性が設定されているものもあり、こちらも評価に影響を及ぼすようだ。設置物の配置はいつでも自由に変えられるし、タンスの上に置物を飾るなど、設置物の上に設置物を乗せることも可能。椅子を作れば雰囲気の合うテーブルが欲しくなるし、周囲に植え込みを配してガーデン風にもしたくなる……というように、レイアウト欲がどんどんふくらんでいく。

使える土地はどんどん増えていき、最終的には歴代作に登場したビルや店舗も置けるというからスケールが大きい。目指すは昼のリゾート島か、夜っぽい雰囲気漂う歓楽街か。ほかのユーザーが作ったドンドコ島を訪問することもできるそうで、盛り上がりそうなコンテンツだ。

 

 

戦略性が増したバトル、街に散らばる無数のアクティビティ、そしてハマる人はとことんハマりそうな「ドンドコ島」……と、「龍が如く8」はとにかくスケールがデカい。自転車でハワイを爆走して配達する「クレイジーデリバリー」、強敵と戦える「レイドバトル」、不審者の写真を撮影する「不審者スナップ」、街の「スジモン(その筋の者)」をスカウトして戦わせる「スジモンバトル」など、ほかにも気になるアクティビティは多い。遊びがてんこ盛りの「龍が如く」シリーズらしさに、「7」以降の明るさが加わっているというわけで、2024年1月26日の発売日が改めて楽しみになってきた。

  

「スジモンバトル」では、「スジモン(その筋の者)」を戦わせる。スジモンたちには属性による相性が存在

 

「龍が如く」歴代作は現在も比較的容易に手に入れられるが、その中でも春日と仲間たちのコマンドバトルは「龍が如く7 光と闇の行方」、桐生のアクションバトルは「龍が如く7外伝 名を消した男」がそれぞれ最新作となる。後者には「龍が如く8」の体験版も含まれているため、これらのゲームで予習するのもよいだろう。

なお、本作のチーフプロデューサーである阪本寛之氏への合同インタビューでは、「龍が如く8」の見どころや目指すところなどを聞くことができたので、こちらもチェックしてほしい。

 

(取材・箭本進一)

 

ゲーム情報

■「龍が如く8」

対応機種 : PlayStation5 / PlayStation4 / Xbox Series X|S / Xbox One /Windows/PC(Steam)

発売日 : 2024年1月26日(金) 発売予定

価格 :

 スタンダード・エディション 9,680円(税込)

 デラックス・エディション 10,780円(税込)

 アルティメット・エディション 12,760円(税込)

ジャンル : ドラマティックRPG

プレイ人数 : 1人

発売 ・販売 : 株式会社セガ

CERO : D区分(17歳以上対象)

 

(C)SEGA

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