各メディア騒然! 今回は「赤の他人の証明写真」と、怖くてかわいい「幽麺」を紹介!【ワッキー貝山の最新ガチャ探訪 第63回】

2022年05月10日 17:000

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新緑の季節ですね。ウキウキワクワクです。先日、「ガシャポンのデパート」池袋総本店で開催された、BANDAIのガシャポン誕生45周年を記念した「GASHAPON ODYSSEY(ガシャポンオデッセイ)」体験会に参加してきました。

ハンドルを回すと展開するLEDディスプレイ上のアニメーションは圧巻! ディスプレイから飛び出して来そうな臨場感は一見の価値あり。そして一連の体験により創造されたフィギュアは、より愛着の湧く一品となっております。

【体験レポート】世界にたった2台! 「ガシャポン」45周年のバンダイが放つ最新の立体映像搭載型ガシャポン自販機に、ワッキー貝山が挑戦!

 

素敵な思い出とともに、皆さんもぜひゲットしちゃって下さい。

 

さて、今回もハンドルを回せばパラダイス! カプセルに宿る摩訶不思議なアイテム……そんなカプセルトイをレビューしちゃいます。

 

「幽麺」 パンダの穴 タカラトミーアーツ 300円  全5種

 

愉快痛快なカプセルトイを企画展開する「パンダの穴」が、このたび、なんとも不気味なキャラクターを産み出しました。

その名も「幽麺」! 副題には「麺になって、愛されたい。」と意味深な一節が……。オカルト系アイテムが好きな人も実はかなり多く、毎回話題になるのですが、個人的にはさすがにほぼ出尽くしちゃった感もあったりもします。しかし、この商品の着眼点には「なるほど~」とうならされました。

なかなかいいね~。キッズが見たらトラウマになっちゃいそうだよ。

でも、よく見ればじわじわとかわいらしさを感じてきちゃいます。

もしかしたら、「怖い」と「かわいい」は紙一重なのかもしれませんね。

 

・ミートスパゲティ幽麺


「いたずら好きな幽麺。口が汚れてしまうのはこの子のせいかも。」という解説が秀逸。「妖怪ウ●ッチ」に出てきそうなテイストです。

背後からフォークで刺され持ち上げられ、頭からケチャップをかけられ、目をぎょろつかせて手を前に突き出しているその姿は、なかなかにグロテスク。

老舗定食屋の店頭に展示されているサンプルをよく見ると……この子がじっとこちらを見ているかもしれませんよ?

 

・ラーメン幽麺


「漢気あふれる幽麺。汁まで飲み干すと笑顔が見れるらしい」

箸でスーッとスープの大海から持ち上げられた姿はまさに海坊主! 眼光鋭く、腕組みしている姿は、頑固一徹、この店を仕切る店長そのものか? ラーメン道を突き進み、魂を込めた、渾身の一杯! じっくり観察すると、店長の雄姿が浮かんでくるかもしれないよ。

撮影する際は、背後から湯気が浮かぶ様もぜひ演出してみたい。

 

・ざるそば幽麺


「恥ずかしがり屋な幽麺。はやくそばつゆに浸けてほしいみたいだ」

なんておしとやかな姿なの!?

しだれ髪のような刻み海苔も、雰囲気バッチリ。

ずっとソバに置いておきたいと思いながらもザブザブとつゆに浸け、ズルッといただいちゃいたい衝動に駆られちゃうのは、いけないこと?

何年も続く老舗のソバ屋さんにとり憑いて、ひっそりとたたずんでいそうな幽霊ですね。

 

・焼きそば幽麺


「お祭りをこよなく愛する幽麺。ポイ捨てする奴は許さない」

ちょっとヤンチャなファイティングポーズの幽霊は、泥臭くて? いやソース臭くて、屋外のお祭りがピッタリだ。最近は、活躍の場が限られていたけど、なんとなく今年は出番が増えそう?

こういう奴に限って、実は人情があって、相談ごとも親身に聞いてくれたりするんだよなぁ~。つけあわせの紅しょうががしょっぺいぜぇ。

ん? いつのまにか、歯に青のりが……。さてはこいつの仕業か?

 

・カレーうどん幽麺


「マイペースな幽麺。カレーの次の日に現れることが多い」

ということは、各家庭に出没することが多いのかなぁ。もしカレーコロッケが出てきたら現れない……。そんな切ない奴です。

お店に出現した時は、白いシャツにシミを付けられてしまうから気をつけろ! そう、全てはこの幽麺の仕業だったんです。

 

どっぷりと独特の世界観に浸ってしまったぜ~。幽麺に付いている薬味や具材。汁に浮かぶトッピング、器などどれも非常に凝っています。彩色も独特で、なんともいえない憂いが漂っていて、陰影がまたイイ味わいを醸し出してます。

麺を頼めば、即ズルズルズルっていっちゃいがちですが、じっくりと眺めていると、目の前に彼らが現れるかもしれません。

……と思ってたら、「麺伸びちゃうから早く食べなさい!」と店主に怒られました~。

 

ちなみに「パンダの穴」とは、タカラトミーア―ツと電通プロモーションプラスのクリエーターが共同で商品開発を行っているガチャブランドです。この強力なタッグが、今後もどんなおもしろガチャを生み出すか……引き続き注目ですね!

 

「誰やねん赤の他人の証明写真」 京葉コスモス 300円  全10種

画像は現在販売中の第2弾の台紙

 

前回は「ギャルが折った折鶴」を紹介して、誰が回すんだ!?とレビューしたばかりですが、今回は知らない人の証明写真の登場です。

いやいやいや、本人を証明するものに使用するのが目的の写真。なのに赤の他人の証明写真って!

これが話題になり、売れているというのだから世の中面白い。

 

このガチャが設置されたのは、東京・神楽坂のPEANUTS CLUBの店頭1か所のみ。それなのに、この拡散力・話題性はすごい! それだけインパクトがあったのでしょうね。

考案者は寺井広樹さん。「離婚式」のプロデューサー、「涙活」の発案者にして作家、エッセイスト、漫画原作者とさまざまな顔を持つアイデアマンです。氏にこの商品の発想をうかがったところ、「SNSに投稿される写真はどれも加工されたものばかり、マスクが当たり前の生活になって人の素顔を見る機会がめっきり減ってしまったように感じます。いっぽう、最近の証明写真機は仕上がりはきれいですが、盛るというよりもむしろ『削る』といってもいいぐらい『素』な感じが現れています。そんな証明写真特有の魅力に気付きました」と、語ってくださりました。

 

台紙には「めざせ!コンプリート」なるあおりがありますが、有名人ならまだしも、会ったことも見たこともない赤の他人の写真を全て集めようという気は果たして、起こるのでしょうか?

そうお思いになる方も多いかもしれませんが、無用なものがカプセルにインしていると無性に欲しくなるから不思議です。これってコレクターならではの気質なんですかね?

 

第1弾は瞬く間に売り切れになったそうで、早くも第2弾が4月28日より発売されています。今回は神楽坂に加え、川越と高崎でも展開予定とのこと。要チェックです。

カプセルをゲットした人が、写真を何に使うかわからないわけで、「この企画、大丈夫か?」と不安になったりもしますが、意外や意外。第1弾のヒットによって、多くの自薦者が現れたのだそうだ。

個人情報の取り扱いが難しい時代に、あえて顔をさらしていく。もしかすると、そんなスリルも人気の一因なのかもしれません。

カプセルにインされた、赤の他人の写真。このアイテムが独り歩きする世界に、写真を提供した人も、買った人も、何か不思議な出会いを感じているのではないでしょうか。

 

ちなみに第2弾には、カプセルトイならではのシークレット商品がある模様。勤務先に内緒で転職活動中ということで、会社にバレるとまずいらしく台紙には写真を載せられないそうです。

そんなガチャってありえるの!?

 

「集め出すと不思議とハマる!?」というコピーに偽りなし!

写真のモデルがいい意味で、どこにでもいそうな平凡なお顔立ち。誰ひとりとしてウケを狙っていない真面目な顔。でも並べてじっと見てみると、それぞれ魅力的なお顔立ちに見えてきます。

ホント不思議なカプセルトイです。そもそもこれって、「トイ」なんだろうか!?

この証明写真シリーズが、今後どのような展開をしていくのか……行く末を見守っていきたいと思います!


<プロフィール>

ワッキー貝山
フリータレント兼ガチャガチャコレクター・研究家(カプセリスト)
7歳からガチャガチャを集めだし、10万個所有。「昭和レトロガチャ 最強コレクション」(グラフィックス社)、「愛しのインチキガチャガチャーコスモスの全て」「素晴らしきインチキガチャガチャの世界―コスモスよ永遠に」「最終決定版!インチキガチャガチャの真相―コスモス、その愛」(双葉社)「日本懐かしガチャガチャ大全」(辰巳出版)関連本5冊出している。
最新ガチャ、レトロ「コスモス」ガチャの動画を毎日YouTube公式チャンネル「ワッキー貝山ガチャンネル」で公開中!

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