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リアクションパーツ……それは、番組に登場しないプラモデルだけのオリジナル装備?
盛り上がってきたので、勢いにのって最後まで組んじゃいます。まず、チャンサー砲を中央ブロックのパーツで左右から挟む。
▲ バイクのように細長い中央ブロックに、チャンサー砲をセット。接着しないので、当然上下に動く! ほんのちょっとだけど、動くことが大事。あと、コンソール部は板状の薄いパーツをペタリと貼る。これも、「ないよりはあったほうがいい)気分のパーツだね
▲ 円筒形のエンジンは、中央ブロックの左右から細いバーで組み付ける。そのバーは座席と繋がる構造で、不思議と説得力が出る。エンジンを防護しているようにも見えるし、いいアクセントになっているそういうわけで、バイクのような中央ブロックに、足のついた左右ブロックを接着、そしてシールドを取り付ければ、とりあえずチャンサーは完成だ。
▲ 別パーツになっていた丸軸に、シールドを差し込む。だけど、どうしてこの軸は別パーツになっていたんだろうか? ずーっと引っかかっているのだが、とりあえず全体を見てみよう
▲ 1/48スケールなのでフィギュアを流用してバイクっぽい塗装にすれば、そこそこカッコいいんじゃない? ミリタリックではない未来メカという雰囲気が出て、これはこれでいいような気がするところが、かなりの数のパーツが余る。説明書によると、これら余剰バーツは「リアクションパーツ」らしいのだが……?
▲ 何だと、「リアクションパーツで、オリジナル・メカに挑戦!」ですと? 「自分でオリジナル・チャンサーを作る時に使います」と力強い檄文が! オプションパーツのことを「リアクションパーツ」と呼ぶ強引さ、これが企画力ってもんですよ!
▲ 左腕部分に付くのは、マニュピュレーターですね。カニ状のハサミが開閉するんだけど、世界観に合っているような合ってないような。右腕部分につくパーツ2枚だけのロケットランチャー? これは地味でいい感じですね
▲ それでは、取り付けてみましたよ。リアクションパーツを左右に。カニバサミが付くと、とたんにアオシマっぽくなるね。やっぱりミサイルランチャーが左右に付くといいんじゃない? などと、自分の好みが出てきてしまう。ついつい反応しちゃうから、リアクションパーツなのか?
ようするに、シリーズを買い集めるとリアクションパーツが増えるので、好みの機体にカスタマイズして楽しめってことだよね。そのために、機体左右のジョイントパーツが別部品で、どのキットも共通になっているんだろうね。それをREAL ACTION=「リアクション」などと呼んでしまうセンスがいいよね。若いというか青いというか、「新しいことやるぞ」って気分にあふれている。
最後に、チャンサーの好きなポイントをピックアップしたので、見てほしい。
▲ 誰もが気になるだろう、あのT字形のシリンダーとつながった足底パーツ。不自然にならない角度で撮影してみたが、こうして見るとサンダルを履いてるみたいだな
▲ やっぱり、コクピット周りがいいよね。チャンサー砲の基部が、細長い形にえぐれている。このえぐれ具合がバイクのカウルのようで、美しいんだ足だけの謎めいたメカ、トレッカー・ビークル。はじめはどうなることかと不安になり、最後にどうにかなったのかもわからないが、「スラングル」のプラモデル、ちょっと興味でてきたぞ。しかし、そろそろバンダイでもアオシマでもないキットが見たいよね……わかっておりますよ。次回は、「ああーっ、コレかあ……」と乾いた苦笑のもれる微妙な80年代ロボを用意してますよ。お楽しみに!
(文/廣田恵介)