「目覚めろ、その魂!」お手軽メタリック塗装でキットの魅力をさらにアップ! プラモデル「Figure-rise Standard 仮面ライダーアギト グランドフォーム」編集部レビュー!

2021年08月15日 12:000

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

シリアスかつリアルなドラマが魅力の初期「平成ライダー」シリーズ。その中でも、個人的に特に大好きな作品が「仮面ライダーアギト」です。

本作は「平成ライダー」シリーズ第1弾「仮面ライダークウガ」に続く作品で、主人公・津上翔一が変身する仮面ライダーアギトを中心に、警視庁が開発したパワードスーツライダー・仮面ライダーG3を装着する氷川誠、交通事故をきっかけに仮面ライダーギルスに覚醒してしまった葦原涼といった3人のライダーのドラマが交錯する、重厚な作風が魅力でした。

ある種、後の複数ライダー路線の嚆矢ともなった「仮面ライダーアギト」より、BANDAI SPIRITSの「Figure-rise Standard」シリーズで「仮面ライダーアギト グランドフォーム」がプラモデル化! 今回は、その魅力をアキバ総研編集部が徹底レビューしたいと思います。

 

「目覚めろ、その魂」!

 

まずは箱からご紹介!

 

クロスホーン展開状態のアギトが、カッコよく描かれています! そうそう、アギトってこういう独特の手の構えが印象的なんですよね。作品とキャラクターの特徴を、バッチリとらえたイラストです。

 

続いて中身を見てみましょう。

 

ライダー系キットとしてはスタンダードなパーツ構成。とはいえ、実は成型色だけでほぼ設定どおりのカラーリングが再現できるという、グレートな設計となっています。

 

そして、特筆すべきは……

 

この金メッキパーツ! ややマット気味の、落ち着いたメッキ処理が施されており、高級感を漂わせる輝きを放っています。

 

シールが付属。瞳の中や、フチの黒部分。額のオーブなど細かい部分を補います。

 

それではサクッと組み立てます。

 

制作時間は1時間半程度。お手軽なのに、素組でこの完成度! どうです!

 

 

 

瞳やベルトなどにはクリアパーツが使われ、スーツの質感をリアルに再現。

 

続いてクロスホーンを展開!

パーツ差し替えでホーンの展開を再現しています。

 

頭部の角が開いて本数が増える、というギミックは、故・石ノ森章太郎先生が、かつて「仮面ライダーストロンガー」制作時に描いたパワーアップ案をベースにしているそうです。

どこか昭和ライダーらしい王道感と、平成ライダーらしい新世代感が同居しているように思えるのは、そういう制作裏話があるからでしょうか。

ともあれ、そんな2つの時代をつなげるライダーとしての魅力が、ばっちり立体化されていますね!

 

続いて可動を見ていきましょう。

 

肩は90°ほど横にあげることが可能。

 

肩はボールジョイント接続で、前後にスイングすることも可能。

 

肘は人体と同じくらい折り曲げることができます。

 

こんなポーズもお手の物!

 

 

顔の上下可動はこんな感じ。顎を引いて、うつむく感じを演出できます。

 

腰は2か所に可動部が設けられており、大きく前傾姿勢を取らせることができます。

構造的には、ガンプラの「HG 1/144メッサー」なんかの腰折り曲げ機構に近いかな。

 

ほぼ180°に開脚可能。大きく股を広げられるので、アクションポーズも自由自在。

 

正座もできちゃいます。

 

ハンドパーツは握り手、開き手、表情付きの手の3種類が用意されています。

 

これらのギミックを使って、ひとまずポージング!

 

くうう~~~! かっこいい!

組み立てるだけでこの仕上がり! 素晴らしい!

 

……とここで終わらないのが、今回の記事。

ただでさえ完成度の高いこのキットを、もうひと手間かけてさらにワンランク上に仕上げてみましょう。

 

本キットでは、金パーツにメッキ塗装が施されているのは先述の通りですが、銀パーツは成型色で再現されています。

 

メタリックな成型色のパーツの宿命なのですが、工場での製造過程でどうしてもウェルドライン(素材が金型に流れ込む際に生じる縞模様)が生まれてしまいます。

 

赤丸部分がウェルドラインです。

意識しなければさほど気にならないのですが、一度気になりだすとどうしても気になる! そんな存在がウェルドラインです。

 

そして、もう一つ気になるのがランナーから切り離したところにできるゲート跡。

アンダーゲート処理されていないパーツだと、どうしてもゲート跡の色味が他の部分と違ってしまうんですよね。

 

ウェルドラインとゲート跡を赤丸で囲っています。

こういった「めっちゃ細かいけど、気になりだすと止まらない」箇所を、今回は極力目立たなくしていきましょう。

 

今回用意したのは「ガンダムマーカーエアブラシシステム」。ガンダムマーカーをエアブラシにセットするだけで、お手軽にスプレー塗装ができちゃうという初心者モデラ―の強い味方です。

 

これに「ガンダムマーカーEX シャインシルバー」をセットし、銀パーツ部を塗装しましょう。このシャインシルバーは、通常の「ガンダムマーカー シルバー」と比較して、より金属的な光沢が期待できる逸品でして、それがどのように効果を発揮するか見てみましょう。

 

部分塗装したものがこちらです。

 

 

ゲート跡とウェルドラインは、きれいに隠れてしまいました。

金属的な質感も増して、金パーツと銀パーツがよりなじんだように感じませんか?

 

マスクのクラッシャー部分の、メタリックな照り返しがたまりません!

 

というわけで、改めてポージング!

 

 

 

本編の印象的な構えがバッチリ決まります。

 

そしてクロスホーン展開!

 

 


本商品には、必殺技シーンで出てきた「アギトの紋章」のエフェクトパーツも付属しています。

 

 

こんな感じで、劇中を再現することも可能。

 

さらにスタンドもついているので……

 

仮面ライダー定番の必殺技「ライダーキック」でディスプレイすることも可能!

 

非常にプレイバリューの高いアイテムとなっています。

 

最後におまけで仮面ライダークウガと並べてみました。

 

企画段階では「仮面ライダーアギト」にクウガがゲスト出演するアイデアもあったとか。現在、「少年ヒーローズ」連載中の漫画版「仮面ライダークウガ」では、両ライダーの共演もあったりして、ファン的にはたまらない展開になっていますが、そんなイメージで(本商品は映像作品「仮面ライダーアギト」の商品なので、あくまでイメージですよ!)飾ってみるのも一興かと。

 

というわけで、お手軽に組み立てられるのに非常に高い造形クオリティとプレイバリューを堪能できる「Figure-rise Standard 仮面ライダーアギト グランドフォーム」でした。

この流れで、ぜひほかのアギトのフォームも商品化していただきたいですし、G3、ギルス、そしてアナザーアギトといったほかの仮面ライダーもそろえて飾ってみたいところ!

最近の「Figure-rise Standard」の勢いを見ると、全平成ライダーを商品化するんじゃないかという意気込みを感じずにはいられないので、期待しちゃってもいいんですかね?

お願いします、BANDAI SPIRITSさん!

 

【商品情報】

■Figure-rise Standard 仮面ライダーアギト グランドフォーム

・発売中

・価格:3,520円(税込)

・対象年齢:15才以上

・メーカー:BANDAI SPIRITS

<付属品>

■クロスホーン展開用パーツ×1式

■手首パーツ 握り手(左右)、平手(左右)、決め手(左右)

■エフェクトパーツ×1

■Figure-rise Effect 台座×1

■ホイルシール×1

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