今月はぐにゃぐにゃカプセルマシンと、日本文化の結晶、ミニミニ和傘!【ワッキー貝山の最新ガチャ探訪 第26 回】

2019年03月29日 17:000

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10万個所有のカプセルトイコンシェルジュ・ワッキー貝山が、至極の最新カプセルトイを紹介するこのコーナー!

近年はインバウンド化が進み、国際線のある空港にもたくさんのカプセル自販機が置かれるようになった結果、すっかりカプセルトイは日本ならではのお土産として定番化してきています。そんなあまたあるカプセルトイの中から、今回ピックアップするのは、ジャパニーズカルチャーものと、何これ~不思議、触感キモーい!な定番ぐにゃぐにゃスクイーズ! 今回もワクワクする様なガチャポンアドベンチャーのスタートです。

 

「ちゅるるん!カプセルマシン」ATエンタープライズ 200円

本コラム初登場のATエンタープライズは、カプセルトイだけでなく多彩なファンシー玩具も扱っていますが、プニプニ、ぐにゃぐにゃのやわらか素材を使った「スイング商品」も多く取り扱っているメーカーです。最近のガチャは大人向けの商品も多くなってきていますが、低年齢でも楽しめるラインアップがほほえましいですね。元々カプセルトイは子供達のもの。その思想を忘れない商品ラインアップからはグニャグニャしていない、堅い信念がうかがえます。

 

そんな中で、今回取り上げるのは「ちゅるるん!カプセルマシン」です。エッ!カプセルマシン自体がグニャってる!?

カプセル開けて手に取った瞬間、独特な肌触りに「うわっ」と思わず声を上げてしまいました。ぐちゃ~っとなります。

しかし……、カプセルのツブツブ感、奥から湧き出る色彩豊かなカプセル……。これは一体何だ!? 心地いい~! グニュッと握るたびに、違う色が前に出てきます。「ブチュブチュ~」という音も気持ち悪いけど気持ちいい! うっかり破裂しそうなスリルも味わえて、なんとも快感です。

 

 

全6色を集めて並べると、素敵な光景が広がります。つぶつぶカプセルがふんだんに入っていて、ちょっとふくよかなお父さんのお腹みたい。ぽっちゃりマシンを見てると、なんか幸せな気分になりますよ。

 

では、各色をご紹介!

 

「ブルー」

懐かしのカプセルトイメーカー「コスモス」から社名変更した「ユウ」の、200円マシンを彷彿とさせる色ですねっ! グニュー!

 

 

「ホワイト」

時々お目にかかる、白にリペイントされたカプセルマシン的なイメージでしょうか? 上に重ねて2段にしましょう。上から拳でグニュー!

 

 

「オレンジ」

昔、タカラトミーアーツのカプセルマシンにあった色だ! こちらも重ねて、グニュー! ブチブチ……。

 

 

「レッド」

お! まさに「コスモス」ガチャだ! 10円玉を重ねて回したい……グニュー!!

 

 

「グリーン」

こちらは「コスモス」100円機みたい。郊外では、今だに現役のマシンもあったりします! グニュー!

 

 

「イエロー」

こちらは「コスモス」50円機! 20円機より当たりの確率が高く、店頭で大きい商品に変えてもらえたんだよね~。そんな時代もあったんですよ! グニュー!

 


 

「ガチャぶんのいちシリーズ 和傘」タカラトミーアーツ 300円

カプセルいっぱいに傘の本体がどーんと入っていますが、柄の部分はどうなっているの?という疑問も。

繋げると10センチほどの柄の長さになり、いい感じ!

さて、傘の本体とも言える「傘布」部分ですが、さすが和傘! 紙のような生地が落ち着いた雰囲気を演出し、これぞ日本文化と言いたくなります。落ち着きのあるたたずままいがたまりません。

 

バサッと広がるギミックも心地よく、直径15センチほどの大きさになります。容易に傘が開かぬように、留め具も付いているのは芸が細かいですね。

 

そして、傘の先端の部分にも注目。柄とは別パーツ化することで、ディテールが細かくなり、傘を広げた時、ミニチュアながらもダイナミックな感じに! スゲーっす。

パーツをバラバラにすることによってカプセルにコンパクトに収まる。それを組み立てることによって、大きな和傘が完成する。これぞ、まさにモノ作りの知恵ですね。

 

それでは、和傘のラインアップをご紹介してまいりましょう。

 

「江戸紫」

一瞬、のりの佃煮?と思わせる種商品名です。紫に満開の桜がプリントされており、中心に向かい、渦巻く風が描かれています。それに吸い込まれるかのような花吹雪! 躍動感があり、粋な感じが出ていますね。お花見時期にぜひ持ち歩きたい。クルクル回すと花が舞う舞う~。目が回る~。

 

「紅緋(べにひ)」

深紅の生地は秋の到来を感じさせます。コスモスをはじめとする秋の花が描かれています。冬を迎える前に、もうひと色咲かせようとしている花の生命力を感じます。

 

「淡萌黄(うすもえぎ)」

江戸文化で庶民が特に使用した傘ですね。淡萌黄と言いつつも、色は緑かな? 主張する色使いではないので、見ていて飽きないですね。


「蛇の目 紺瑠璃(こんるり)」

紺に染めた傘を蒸気で蒸し、明るく派手な色に仕上げたもので、江戸の小袖の色として流行した色。ど真ん中に蛇の目の様な白い丸が。斬新なデザインですね。

 

「蛇の目 韓紅(からくれない)」

紅花で染めた濃い紅赤色。こちらも白い丸があります。別格の華やかさです。シンプルだけどオシャレなデザインですよね~。

 


傘を開くと、布の向こうに柄がうっすら見えます。それが風流なんです。旅行で訪れた外国人のお土産としてマストアイテムになること間違いなし! 我々日本人もミニチュア和傘から改めて、伝統文化を学んでみてはいかがでしょうか?

 

今回は、全く毛色が違う2つのアイテムを紹介しましたが、どちらも同じカプセルマシンから出てくるというのが面白いですね。さて次回はどんなものが登場するのか? お楽しみに~!

 

<プロフィール>

ワッキー貝山

フリータレント兼ガチャガチャコレクター(カプセリスト)

 

7歳からガチャガチャを集めだし、10万個所有。「愛しのインチキガチャガチャーコスモスの全て」「素晴らしきインチキガチャガチャの世界―コスモスよ永遠に」「最終決定版!インチキガチャガチャの真相―コスモス、その愛」(双葉社)「日本懐かしガチャガチャ大全」(辰巳出版)などの関連本を出している。

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