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囲み取材レポート!
「この舞台は、視線を奪いあうサバイバル」
ゲネプロ終了後、鎌苅健太さん(普通田ふつお役)、西山丈也さん(聖徳太子役)、橋本祥平さん(小野妹子役)、アイドルグループ・東京女子流の新井ひとみさん(テンテン役)、中江友梨さん(普通田ふつ子役)の囲み取材が行われた。
──初日を迎えられたお気持ちは?
中江 今回が初舞台で、本当に初めてのことだらけなのですが、周りの方々に支えられながらスタートを切らせていただきました。皆さんに楽しんでいただけたのかはとても気になりますが、自分の中では楽しんでできたので、まだまだ続くこの舞台を頑張っていきたいと思います。
新井 私も初舞台なのですが、いろいろな方々に支えてもらいながら初日を迎えることができて、とても嬉しく思います。「ギャグマンガ日和」の舞台はやっぱり面白いし、笑えるところも多いので、本当にたくさんの方に観ていただきたいです。
鎌苅 本日はご来場いただき、ありがとうございます。ゲネプロでもたくさん笑っていただいて、お客さんと一緒に作る舞台だなと感じました。本番では僕らももっと楽しんで、みんな一緒にアホしたいなと思います。
西山 本当に笑いが多い作品です。役者それぞれが稽古で引き出しを開けて、その中からベストのものを本番で出すことになります。
鎌苅 なるほど……ということは、今日微妙な空気になったあのシーンは、あれが正解?
西山 いや、正解ではないです(笑)。そこはぜひ、本番への期待を高めてください……。そんなこんなで、幕を開けたらすぐ終わってしまいそうな予感がしております。役者一同緊張と興奮が高まっていますが、どうかお見逃しなきよう、最後まで応援よろしくお願いします。
橋本 だいたい初日は楽しさよりも怖さのほうが少し上回ってしまうのですが、この作品では本当に頼れる先輩方しかいないので、怖さがひとつもありません。とても楽しみです。何か失敗してもきっと皆さんが拾ってくれると信じて、今後の公演も一緒に楽しんでいきたいと思います。
──鎌苅さんは今回オリジナルキャラクターを演じられており、かつ座長として約20人のキャストを引っ張ってきましたが、何か苦労話などはありますか?
鎌苅 キャストの引き出しが多すぎるので、主役の僕のことを観る瞬間はあるのかなって……。今日のゲネプロの最後、俺がどれだけ恋愛話をしていても、たぶん皆さん宮下雄也を観ているんだろうな、と。そこは耐えよう、そこを含めてギャグマンガ日和だ、という思いはありますね。ただとても仲のよい座組で、苦労はありませんでした。全員が一丸となれたので、非常に楽しく"拝見させてもらった"稽古場だったと思います。
──「東京女子流」から参加されたお2人は初舞台でコメディですが、アーティストとして心境の変化などはありますか?
中江 初舞台がコメディだと聞いた時は「どうしよう」と不安になりました。コメディに関しては観る側でいることが当たり前だったので、自分が演じるのはとても想像しにくかったんです。でも、これから毎日コメディに生きていこうかな、と心境が変わってきました。
鎌苅 大丈夫ですか、女子流さん! 方向性変わってきませんか?(笑)
中江 大丈夫です(笑)。
新井 初舞台でコメディということで、すべてが勉強になることばかりでした。私たちはふだん歌って踊っていますが、表現力などをこの舞台で学んだので、これから生かしていければいいなと思います。あと、私は暗記することが苦手なんですが、その不安も解消できてよかったです。
──西山さんと橋本さんは、原作で大人気の聖徳太子と小野妹子を演じられました。注目してほしいシーンや見どころがあれば教えてください。
西山 聖徳太子は結構突拍子もない台詞を言ったりするので、その台詞がどこで出てくるのか、常に気をつけて観てほしいなと思います。原作では僕たち主役っぽい扱いもされていますが、さっき(鎌苅)健太くんが言っていたように、この舞台には本当にサバイバル。面白いことをした人が会場を沸かせられる、とても熾烈な戦いをさせてもらっています。ゲネで僕が滑ったのは、本当に僕の頑張りが足りなかったということです(笑)。そのあたりを本番ではしっかり観ていただきたいですね。そうそう、太子と妹子の身長のバランスは、ちょうど僕たちぐらいらしいです。
橋本 妹子は太子に振り回されてしぶしぶ付き合っていますが、たぶん妹子は太子が意外と嫌いじゃないんです。それを表現したり、あとは舞台上でよく太子役の(西山)丈也さんがボケを言うので、見逃さずに突っ込んでいきたいと思います。そういった細かいところを皆さんに観ていただきたいと思っておりますので、ぜひよろしくお願いします。
──では、最後に座長の鎌苅さんからメッセージをお願いします。
鎌苅 大人気作ということで、舞台のチケットも即完売という大きな反響をいただきました。そのぶん役者やスタッフに嬉しいプレッシャーがかかっていたのですが、おもちゃ箱のような作品になっていて、今はこの博品館劇場で演じるのが本当に面白いです。原作のテンポや面白さをできるだけそのまま引き出せたら、いっぽうで舞台ならではのよさを、生身の人間が演じる臨場感を出していけたら、と。観たことのない舞台になっていると思いますので、しっかりと最後まで駆け抜けて、よい結果で繋げていきたいです。