【2024】トラウマになりそう!?オススメ鬱漫画10選!救いがなさすぎる話から復讐劇まで

ホビー2023-12-01 19:28

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読むと気分が沈んでしまう、けど不思議と次のページをめくる手が止まらない。いびつな世界観や狂人キャラたちが織りなす鬱マンガは、なぜか人の心を刺激してやまない。

 

本稿では、読むとブルーな気持ちになってしまうのに、なぜかクセになる面白い鬱漫画を選んで紹介したい。夏の長期休みを利用して、ぜひ読んでもらえたら幸いだ。

目次
最終兵器彼女
闇金ウシジマくん
ぼくらの
RAINBOW 二舎六房の七人
タコピーの原罪
ミスミソウ
善悪の屑
僕たちがやりました
メイドインアビス
四丁目の夕日

オススメ鬱漫画

最終兵器彼女著:高橋しん


アニメ版「最終兵器彼女


ごく普通の主人公・シュウジと、ドジで気が弱いヒロイン・ちせの恋愛模様を描いた作品。しかし、ほかの作品とは違うのは、ちせが最終兵器であること。本作は核兵器なども使用されるほどの戦時中が舞台で、その最中に、ちせは最終兵器として覚醒し兵器として戦うことを強いられてしまう。シュウジとちせの恋路はどうなっていくのか。その結末やいかに。


作者の高橋しん氏は、元々「好きになる人」や、ドラマ化もされた「いいひと。」など、どこか日常のほっこりする話を漫画化していた。しかし「最終兵器彼女」では、そんなほっこりとした雰囲気を基盤に、SF色の強さを強調。激化する戦争で死にゆく人々や、登場人物たちの心情が揺れ動いていく様は、日常のちょっとした青春群像劇との対比でより衝撃的に映ることだろう。

闇金ウシジマくん著:真鍋昌平

 

鬱漫画の金字塔といえば「闇金ウシジマくん」をあげる人も多いはず。本作は、高利な金融業者、いわゆる闇金融を運営する主人公・丑嶋馨(うしじまかおる)と、それを利用するお客やアンダーグラウンドな世界の住人たちを描いた話。一見普通に見える主婦が実はパチンコ依存症だったり、若者が自身のプライドのために夢を追いかけ悲劇にあったりと、あからさまな悪人だけの話ではないというのもミソ。


実際にあった事件や社会問題をモデルにしているため、ひとつひとつのコマが非常にリアルで、どこか他人事ではない恐怖を覚えてしまうこと間違いなし。ドラマや映画化もされたほか、「闇金ウシジマくん外伝 肉蝮伝説」や「少年院ウシジマくん」などスピンオフ作品も多数存在するため、長期休みにこそ読んでもらいたい一作だ。

ぼくらの著:鬼頭莫宏/全5巻


アニメ版「ぼくらの

 

「アンインストール」というインパクトのあるイントロとサビは聞いたことがある方も多いのではないだろうか。アニメ化もされた「ぼくらの」だが、その原作は漫画。とあるゲームに誘われた中学1年生の少年少女14人が、巨大ロボットを操縦して迫りくる敵から地球を守るという内容だ。


一見すると子供たちがロボットで戦うアクションストーリーのようだが、実はその巨大ロボットを動かすには少年少女たちの生命力が必要になる。つまり、生命を代償に敵と戦う術を手に入れるという残酷なルールが設定されていたのであった。しかも、負けても勝っても操縦者は死んでしまうという、どうしようもないぐらい救えない話なのである。


年端もいかない子供たちがそれぞれの思いを胸に命をかける姿は、思わず胸にくるものがある。人間の内面も繊細に描かれているので、鬱漫画を読みたいという方に特にオススメしたい作品だ。

RAINBOW 二舎六房の七人著:柿崎正澄,安部譲二/全22巻


アニメ版「RAINBOW 二舎六房の七人

 

格差社会が大きかった、戦後間もない昭和30年の日本が舞台。罪を犯した6人の少年たちが、特別少年院の二舎六房に入所するところから話は始まる。理不尽な看守たちや大人たちから家畜同然のように扱われるも、その中で必死に生き抜いていく姿は思わず手に汗握ってしまう。


鬱要素はあるものの、後ろ暗いバックボーンを持つ少年たちによる復讐劇も痛快。アンちゃんこと桜木六郎太を中心に、少年たちが友のため肉親のために奔走する姿には、友情っていいなと改めて思うことだろう。

タコピーの原罪著:タイザン5

 

ハッピーを広めるため地球に来訪したタコピーが、小学4年生の久世しずかをハッピーにするために尽力するという内容。タコピーのかわいらしいシルエットとは裏腹に、イジメやネグレクトなどよって、実は幼い子供たちが闇を抱えているというヘビーなストーリーだ。


しかしタコピーは宇宙人。感情の機微には鈍感で、人には悪意なんてものは存在しないととらえている節がある。一般的な倫理観とはかけ離れたタコピーは、本当にハッピーを広められるのだろうか。残酷なテーマながらも、かわいらしいキャラクター性に救われる不思議な作品である。

ミスミソウ著:押切蓮介/全6巻

 

主人公の野咲春花は、父親の仕事の都合で片田舎に引っ越しすることに。しかし転校生という理由でイジメの対象となってしまう。さらに被害はエスカレートして、唯一の味方だった両親を亡くし、妹も全身やけどを負ってしまうことになる。復讐を誓う春花だが、はたしてどんな結末を迎えるのだろうか。


イジメの発端となったのが“ただ転校生だったから”というのも、閉鎖的な村社会コミュニティを象徴している。狭いからこそ狂気が加速度的に伝染していく様子は、唯一無二のサイコホラー作品と言っても過言ではない。

善悪の屑著:渡邊ダイスケ,永田諒/全6巻

 

犯罪行為は裁かれるというのが法治国家の常だが、被害者はそれで救われるのだろうかという疑問も残る。本作は、法では裁ききれない犯罪者たちを、鴨ノ目武と島田虎信の2人が被害者に代わって復讐するというストーリー。


いわゆる勧善懲悪ものなので読み終わったあとはスッキリすることも多々あるのだが、とにかく犯罪者たちのやり口が非常に悪質。実際にあった事件を基に描かれている話もあるので、目を覆いたくなるような凄惨たる描写もしばしば。鬱と爽快さの振り幅が大きい作品のため、覚悟して読んでもらいたい。

僕たちがやりました著:金城宗幸,荒木光/全9巻

 

現代の高校生3人と、そのOBにあたるパイセンたちが、とある事件をキッカケに復讐を決意。しかしその復讐が行き過ぎてしまい、容疑者として指名手配され逃亡生活を余儀なくされてしまうことになるというお話。


個性豊かな登場人物たちの暴力描写やクズっぷりは、絵柄も相まって読めば陰鬱な気分になれるはず。そして、パイセンが狂言回しとしてストーリーの至る所でキャラクター性を発揮するのも面白い。逃走劇のドキドキ感も含めて、さまざまな感情を揺さぶられるはずだ。

メイドインアビス著:つくしあきひと


アニメ版「メイドインアビス

 

秘境の大穴「アビス」。その暗く広大な世界には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では再現できない貴重な遺物が眠っているのだとか――。いつか母のような“探窟家”になって、「アビス」の謎を解き明かしたいと夢見る少女・リコは、ある日、記憶喪失のロボット・レグと出会う。しばらくしてリコの母親の痕跡が届くと、そこにはレグに似たロボットの絵が。彼の記憶と母親を探すために、リコとレグはアビスの深層を目指すことになる。


かわいらしい絵柄にだまされることなかれ。想像もしなかった重厚なストーリーと鬱展開に驚くことだろう。いっぽうで“探窟家”という言葉がある通り、見たことのない生物や「アビス」に隠された謎を解き明かしていく過程はワクワクする。鬱漫画としても、冒険活劇としても楽しめる作品だ。

四丁目の夕日著:山野一/全1巻

 

鬱漫画の中でも、特に名作との呼び声高い「四丁目の夕日」。あらすじは、主人公の別所たけしの母が事故にあい、負の連鎖に巻き込まれていくという内容だ。工場労働者の恵まれない境遇と人間の負の感情が描かれており、これでもかというぐらいの鬱とグロテスクな表現が注ぎ込まれている。情け容赦ない不幸が、コミカルにしかも淡々と描かれていることに違和感を覚えるはず。


本作は、貧困や差別などを題材とした“ガロ系”と呼ばれるジャンルに区分される。前衛的すぎる内容からマイナーとされているテーマではあるものの、一定数の熱狂的なファンがいるのも事実。この夏、作者の山野一氏が生み出した伝説の名作に触れてみるのも、悪くないだろう。

りゅうこ

フリーのライター・編集として活動。アニメ・漫画・ゲームが好き。フルパVALORANTにあこがれています。

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