【結果発表】昨年の王者「恋する暴君」が獲るか、「春抱き」が首位奪還か!? 「2022BLアニメ人気投票」、結果発表！

1位：「春を抱いていた」シリーズ…74票
2位：「世界一初恋」シリーズ…51票
3位：恋する暴君…46票
4位：Spiritpact-黄泉の契り-…32票
5位：囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather…15票
6位：好きなものは好きだからしょうがない!!…8票
6位：学園ハンサム…8票
8位：ヤリチン☆ビッチ部…5票
8位：同級生…5票
8位：純情ロマンチカ…5票

今年の1位を獲得したのは、2019年、2020年と2年連続でトップに輝いた「春を抱いていた」シリーズだった。

14日に投票がスタートするや、早々に多くの票を集めた「春を抱いていた」シリーズ。今年は「冬の蝉」も交えたエントリーとなっており、やはり他の追随を許さない、怒涛の勢いで堂々の1位を獲得した。
本作は1999年から2009年まで「MAGAZINE BE × BOY」にて連載された新田祐克さんによるBL漫画をもとにしたアニメ作品。2000年頃のBLドラマCDが全盛だった時期に人気に火が付き、2005年にはOVAが発売、さらに2007年には派生作品の「冬の蝉」までもがOVA化されている。セクシービデオ男優だった主人公、岩城京介と香藤洋二の2人が、とある映画のオーディションをきっかけに一般人気を獲得し、芸能界でのし上がっていくサクセスストーリーと共に描かれた2人の恋愛模様が大きな話題となった。堅物なところのある正統派イケメンの岩城さんを森川智之さんが、ノリの軽いだけに見えて真っすぐすぎる愛情たっぷりの可愛い年下男子・香藤を三木眞一郎さんが演じ、2人の切なくも激しい恋愛模様にやきもきしたファンも多かったのでは。

2位にはこちらも人気シリーズの「世界一初恋」がランクイン。
中村春菊さんの描く「世界一初恋」シリーズは、高野政宗×小野寺律の恋愛を描く「小野寺律の場合」、羽鳥芳雪×吉野千秋を描く「吉野千秋の場合」、そして「雪名皇×木佐翔太を描いた「木佐翔太の場合」、さらに桐嶋禅×横澤隆史を描いた「横澤隆史の場合」と、計4カップルが登場することもあり、どんな人でも一組はお気に入りのカップルが見つかるはず。また、編集部を舞台とした本作は出版業界のリアルさも描かれており、お気に入りカップルがいなかったとしても業界ものとしても楽しめるというのも、本作が人気を集めている要因のひとつだろう。
今年はメインとなるTVアニメ「世界一初恋」のみならず、「劇場版 世界一初恋 ～横澤隆史の場合～」、さらに劇場版の「世界一初恋～プロポーズ編～」も加えてのシリーズまとめてのエントリーとなっており、以前は少しばらけてしまっていた票がまとまった結果、ついに2位を獲得した。
 

昨年の覇者「恋する暴君」も、「世界一初恋」シリーズと5票差という僅差で3位につけた。
本作は高永さんのデビュー作品「チャレンジャーズ」のスピンオフ作品で人気だった巽宗一と森永哲博2人の物語が描かれ他作品。2005年に発売されたドラマCDから2010年発売のOVAでのアニメ化にあたり、年下わんこ攻のエンゼルこと森永哲博を演じる鳥海浩輔さん、年上の暴君・巽 宗一を演じる緑川光さんが変わらず続投したことで、ファンからの満足度の高い一作だけに、今年もその人気の強さを見せつけ、今年もTOP3入りを果たした。

5位の「囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather」、8位の「同級生」、「純情ロマンチカ」など、根強い人気の作品たちに混ざって、今年は6位に「学園ハンサム」、8位の「ヤリチン☆ビッチ部」といった、一見色物的作品がランクインしているのが面白い。片やそのあまりに独特なキャラクターデザインで、片やそのタイトルのパンチの強さで、それぞれ世間の話題をかっさらった2作だが、難しいことは考えず、頭を空っぽにして面白おかしくBL作品を見たい時にオススメだ。

そして今年のダークホースは、4位となった「Spiritpact」だろう。2019年、2020年、2021年に実施した「BLアニメ人気投票」の結果ではトップ10圏外だった本作が、ここにきて突然のランクイン。中国のウェブ漫画サイト「騰訊動漫」にて連載された瓶子さん原作のアニメで、日本では2017年に第1期が、そして2018年に第2期アニメが放送された。1期では交通事故に遭った主人公・楊敬華が端木煕と出会い、命を預け合う関係となる。2期では、1期では語りきれなかった端木煕の過去が描かれた。「魔道祖師」や「天官賜福」など、中国を舞台にしたファンタジー作品が人気を得ている昨今、ここにきて本作がランクインしてきたのも頷ける。

また、6位の「好きなものは好きだからしょうがない!!」は、ボーイズラブアドベンチャーゲームの元祖といっても過言ではない作品であり、地上波BLアニメの草分け的存在だけに、納得のランクイン結果といえよう。

11位以下を含む全投票結果はこちらから確認できるので、ぜひこの機会にチェックしてみはいかがだろうか。