コロナを吹き飛ばす、パワー全開な2021年春アニメのアニソン10選!出口博之の「いいから黙ってアニソン聴け! in 2021春」

アニメ2021-05-22 12:00

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

全国1千万人のアニメソングファンの皆様こんにちは。流浪のベーシスト、およびアニメソング・特撮楽曲をたくさんかけるDJでおなじみの出口博之です。今期のアニメソングから独断と偏見で10曲選ぶコラムこと「いいから黙ってアニソン聴け!」の時間がやってまいりました。

コロナ収束の兆しが見えないままオリンピックの開催まで残り2か月。混迷を極める情勢に気が滅入りそうになりながらも、なんとか持ちこたえている今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

 

政治的なことや難しいことは言えませんが、とにかく今は他人にも自分にも思いやりを忘れずしっかり生きるしかないだろ、という心持ちになったことで、沈んだ気分が少し楽になった次第であります。気がいくらか楽になったのは、今期のアニメがどれも面白い、というのも関係していると思います。アニメを見たあとの「あー面白かった」で気分がリセットされる感じ。

明日の活力、とするのは大げさすぎますが、面白い作品にたくさん触れるのは心が豊かになるので、結果的に体調はすこぶるよくなる。アニメのおかげで体調がいい。そんな今期です。

 

体調がいいのはわかったから、結局このコラムは一体何なんだ?という方も多いと思うので手短かに説明しますと、当コラムは私、出口が毎クールごとに放送されるアニメ作品を観て、そのの楽曲(オープニング、エンディング)をすべて聴いて、主観と偏った好みを基準に10曲を選ぶ、という趣旨のコラムです。

要するに、曲や作品に優劣をつけるものではなく「おれこの曲超好きなんですよ!」を延々と語り満足するだけのとっても平和なコラムです。

それが誰かの新しい出会いのきっかけになればとても嬉しい、という思惑もありつつ書いていますのでお付き合いいただけますと幸いです。

 

そんなわけで、早速今期の10曲を選びたいと思います!

揃い給え、10曲!!!

 

 

・異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω

OP「EVERYBODY! EVERYBODY!/芹澤 優 with DJ KOO & MOTSU」

 

・オッドタクシー

OP「ODDTAXI/スカートとPUNPEE」

 

・究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲ―だったら

ED「キスイダ!/如月玲於奈(CV.竹達彩奈)アリシア(CV.ファイルーズあい)ミザリサ(CV.井澤詩織)結城楓(CV.古賀葵)」

 

・ゴジラ S.P<シンギュラポイント>

OP「in case.../BiSH」

 

・スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました

OP「ぐだふわエブリデー/悠木碧」

 

・デュエル・マスターズ キング!

OP「Updating Life/DOBERMAN INFINITY」

 

・ベイブレードバースト ダイナマイトバトル

OP「ぶつかれ!ダイナマイトバトル/NORISTRY」

 

・魔入りました!入間くん(第2シリーズ)

OP「No! No! Satisfaction!/DA PUMP」

 

・ましろのおと

ED「この夢が醒めるまで feat.吉田兄弟/加藤ミリヤ」

 

・もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ(第2シリーズ)

ED「ZORORI ROCK!!!/ヤバイTシャツ屋さん」

 

以上、今期から10曲!

悩んだ! 超悩みました今回!

直感的に15曲くらいまではすぐに選出できたんですが、そこから先が難しかった。選出にあたってのテーマは特に決めていなかったけれども、ライブ感というか、生楽器の質感とかそういった「人が演奏しているニュアンス」が感じられる楽曲を選んだように思います。改めて見返してみると。

そういったわけで、それぞれのここ聴いて!ポイントの解説入ります。

 

・オッドタクシー

OP「ODDTAXI/スカートとPUNPEE」

私の周囲(SNSなど)で今期もっとも注目度の高い作品が「オッドタクシー」です。とにかくアニメが面白い!という反応とあわせて、曲がいい!という声も多く見られます。

そのOPテーマ「ODDTAXI」は最初の一音からすでに抜群の説得力があり、直感的に「いい曲」とわからせる貫通力があります。

澤部渡のソロプロジェクトである「スカート」と、ラッパー・トラックメイカーなどで活躍するPUNPEEという異色な組み合わせのコラボ。両者とも板橋出身という共通するバックボーンがあるためか、普段活動するフィールドは違えどグルーヴが見事にハマっているのが面白いです。ローファイで気だるいグルーヴは、重すぎず軽快すぎず緩やかなうねりを生み出し、そのグルーヴが日常の希望も不安も一緒くたにかくはんしていくような感覚。

小沢健二・スチャダラパーによる「今夜はブギー・バック」を彷彿とさせる構造の楽曲ですが、異色のコラボ、シンガーソングライターとヒップホップの邂逅、といった表面的な部分よりも「その時代の空気を恐ろしいほど生々しく切り取った鋭敏な感性の融合」が楽曲の本質だと思います。

「今夜はブギー・バック」が1990年代の、滞留する淀みも含めた空気感を生々しく切り取ったように、2021年の「今」の空気感を鋭く切り取ったのが「ODDTAXI」なのです。時代のアンセムと言えるのではないでしょうか。

 

・ましろのおと

ED「この夢が醒めるまで feat.吉田兄弟/加藤ミリヤ」

 

こちらも異色のコラボといえる楽曲。ブラックミュージックのうねるようなグルーヴと、バチを打楽器のように叩きつけるアタッキーな津軽三味線がここまで相性がいいとは! 音楽的な大発見といえるのではないでしょうか。

この組み合わせの妙は、ただ単に相性がいい音楽だから調和している、ということではなく、加藤ミリヤと吉田兄弟のトッププレイヤーの共演だからこそ生まれたグルーヴ。相手のよさを最大限に引き出しつつ、自分の持ち味も惜しみなく発揮しているのがわかります。

ヒップホップをベースにダブ、trapなど世界的に主流となっているEDMマナーにのっとった楽曲は、日本はもとより海外でも十分に通用する強度があります。もしかしたら、和洋の組み合わせが魅力となるこの曲は、海外にこそ刺さるのかもしれません。

 

・デュエル・マスターズ キング!

OP「Updating Life/DOBERMAN INFINITY」

LDH所属のヒップホップグループ「DOBERMAN INFINITY」の楽曲。小学生男子をメイン視聴層とする作品に沿うような、キャッチーでポップなメロディラインが素晴らしくいい。特にサビのシンガロング系のラインはスタジアムクラスのスケール感があり、全員が拳を突き上げ、声が続く限り歌うライブのクラマックスの光景が目に浮かんできます。コロナの影響でライブやコンサートが制限され、一緒に歌うどころか発声すらも許されない今だからこそ、こういった「一緒に歌うことで完成する曲」が厳しい状況を乗り越える心の拠り所になるのではないでしょうか。

そんなシリアスなことは考えずとも、単純に「カッコええよな!」ということなんだろうけど、シンプルに宿る音楽の力ってやっぱすげーな!と思った次第であります。

前へ 1/2

※記事中に記載の税込価格については記事掲載時のものとなります。税率の変更にともない、変更される場合がありますのでご注意ください。

関連作品

関連記事