「ファースト」「Z」に「ユニコーン」……11月30日公開のアニメ映画「機動戦士ガンダムNT」を観る前にチェックしておきたい「ガンダム」シリーズまとめ!!

アニメ2018-11-29 16:24

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世界中のガンダムファン待望の新作劇場版アニメ「機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)」が、いよいよ2018年11月30日に公開される。その公開を前に、アキバ総研が勝手に「予習しておくべきガンダム作品」をご紹介!

「機動戦士ガンダムNT」は、1979年にTV放送が開始され、来年で40周年を迎える「機動戦士ガンダム」から続く世界観「宇宙世紀」に紐づく物語で、Blu-ray&DVDの累計出荷数180万枚(全7巻)を突破した大ヒットシリーズ「機動戦士ガンダUC」の続編を描く劇場作品。「機動戦士ガンダムUC」のストーリーを担当した福井晴敏さんがみずから脚本を手がける宇宙世紀サーガ最新作となる。サンライズ第1スタジオが制作を担当し、「機動戦士ガンダムUC」のその先を描く。監督は吉沢俊一さん、メインキャラクター原案が高橋久美子さん、キャラクターデザインは金世俊さん、メカニカルデザインはカトキハジメさん、小松英司さん、音楽は澤野弘之さんが担当する。

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来年シリーズ誕生40周年を迎える「ガンダム」シリーズ。最新作「機動戦士ガンダムNT」は、第1作「機動戦士ガンダム」から連なる宇宙世紀サーガ最新作でもある。本作だけ観てももちろん楽しめるが、やはりストーリーの裏に潜む数多くの設定、ドラマを楽しむうえで各シリーズ作品も事前に観ておきたいところ。

そこで、「NT」を観る際に注目しておくべきポイントを、作品ごとにピックアップ! これを観ておけば「NT」をもっと楽しめるはず!?

 

全ての原点「ファーストガンダム」

そんな本作を観るうえでぜひ押さえておいていただきたいのは、やはりシリーズの原点にしてアニメ史におけるマスターピース「ファーストガンダム」こと「機動戦士ガンダム」だ。

人類史上初のモビルスーツ同士の戦闘から物語の幕を開けた本作は、宇宙世紀、地球連邦軍とジオン公国が対立する1年戦争を舞台に、コロニー落とし、ニュータイプの出現、ジオン・ズム・ダイクンの遺児であるシャア・アズナブルの活躍など、「NT」へと連なる重要なエピソードが多数登場する。

とりわけ、宇宙に進出した人類の進化した姿である「ニュータイプ」を巡る希望と絶望のドラマは、その後の「ガンダム」シリーズでも繰り返し引用されるモチーフだ。

「NT」では、主人公・ヨナたちは1年戦争時代に幼少期を送り、コロニー落としから人々を救ったというエピソードが描かれる。彼らが生きた時代に、どのような戦争が行われていたのか、それを「ファーストガンダム」を通じて知ると、より「NT」の物語に感情移入できるかもしれない。

なお、本作は全43話のTVシリーズのほか、これを3部作に再編集した劇場版が存在する。基本的にパラレルな関係の両タイトルだが、時間的に余裕がないという方は、ひとまず劇場板を押さえておけば基礎知識はカバーできるはずだ!

 

宇宙世紀の社会を知るうえでおさえたい「Zガンダム」

次に押さえておきたいのが「機動戦士Z(ゼータ)ガンダム」だ。「初代ガンダム」から7年後の地球圏を舞台に、悲劇的な人間ドラマが描かれる問題作である。

地球侵略をもくろむジオン公国と、それに対抗する地球連邦軍という比較的シンプルな対立構造だった前作に対し、本作ではジオン残党を排除するべく地球出身の地球連邦軍エリートのみで結成された「ティターンズ」と、それに反対する一部地球連邦軍とスペースノイド(宇宙移民)による私設部隊「エゥーゴ」による内ゲバが描かれる。そこにジオン残党のアクシズ一派が乱入し、最終的に三つどもえの乱戦になるという複雑怪奇なストーリーに、放送当時は賛否両論が飛び交った。

そんなカオスな勢力争いが繰り広げられる中、暗躍するのが「アナハイム・エレクトロニクス」や「ルオ商会」といった民間企業だ。「NT」では、これら戦争を通じて財をなした企業が大きな存在感を放っている。

特に「NT」の主人公のひとり・ミシェルは、ルオ商会のトップであるルオ・ウーミンの養女という立場であり、地球連邦軍上層部にも強固なパイプがあることが劇中でも示唆されている。また義理の姉であるステファニー・ルオは「Zガンダム」にも登場し、ニューホンコンにてエゥーゴをバックアップする姿が描かれた。彼女は、本作でも重要な立ち回りを演じている。

そのほか、ヨナ、ミシェル、リタが「ファーストガンダム」後に保護された「ニュータイプ研究所」が登場するのも本作。「Zガンダム」ではフォウ・ムラサメ、ロザミア・バダムといった人工的に作られたニュータイプ「強化人間」が登場。薬物投与と洗脳によって苦しむ姿が、たびたび描かれる。ヨナたちも彼女たちと同じ運命を辿るかもしれなかった……と思うと、なかなかに辛い。

そして、「機動戦士ガンダムUC」ではヒロインとして登場したミネバ・ザビが初登場したのも「Zガンダム」だ(正確には、「ファースト」で赤ん坊の頃のミネバが登場しているが)。「NT」ではカリスマ指導者として辣腕を発揮する彼女だが、まだ幼い時分は摂政であるハマーン・カーンの言うがままに行動していた。そんな時代の姿を見ると「人に歴史あり」と感慨深い。

「Zガンダム」は全50話のTVシリーズと、2005年から2006年にかけて公開された劇場版の2種類が存在する。劇場版はTVシリーズを再編集するだけでなく、一部のエピソードを改変し全く異なるクライマックスを迎えている。お手軽にストーリーを押さえるなら劇場版だけでも問題ないが、「NT」までつながる宇宙世紀の歴史をきっちり押さえたいなら、TVシリーズをチェックすべし!

 

余裕があればチェックしておきたい「ZZ」と「逆襲のシャア」

「Zガンダム」直接の続編である「機動戦士ガンダムZZ(ダブルゼータ)」も、余裕があれば押さえておこう。「NT」の前日譚にあたる「UC」では、「ZZ」の設定、エピソードが重要な位置を占めているためだ。

そして劇場版アニメ「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」も忘れてはならない。「NT」の物語の鍵を握る「ガンダムユニコーン3号機 フェネクス」を構成する「サイコフレーム」という金属が「逆襲のシャア」にて初登場する。人間の意志を集約し力とするサイコフレームの超常パワーが起こした奇跡は、後の宇宙世紀に多大な影響を与えている。

また、「ガンダム」シリーズの人気キャラ2トップであるアムロとシャアの最後の戦いが描かれるという点でも見逃せない。

 

何はなくとも観ておきたい「ユニコーン」

そして、「NT」に直接つながる前日譚「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」はマストで観ておきたい作品だ。なぜ人々はサイコフレーム搭載の「フェネクス」を求めるのか。ジオン残党の「袖付き」とはどんな組織なのか。ミネバたちは、どういった経緯があって「NT」劇中の立ち回りを演じたのか。などなど、物語の根幹に関わる設定の多くが「UC」で提示されたものだからだ。

そのほかの作品をチェックする暇なんてないよ! という方は、まずは「UC」全7話から「ガンダム」の世界に触れてもいいかもしれない。

 

以上、駆け足だが「機動戦士ガンダムNT」に至る宇宙世紀の歴史のおさらいも含めて、「ガンダム」シリーズを振り返ってみた。今後、「ガンダム」シリーズは「NT」を皮切りに、新たな宇宙世紀の歴史を紡いでいくことが発表されている。

今回の「NT」を存分に楽しんで、さらに充実した「ガンダム」ライフを送っていただきたい!

 (C) 創通・サンライズ

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