「信長の忍び~姉川・石山篇~」第65~66話感想:いよいよ出陣! 石山合戦への茨の道

アニメ2018-07-10 18:10

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「信長の忍び」は、ヤングアニマル(白泉社)にて連載中の同名4コママンガ(作:重野なおき)を原作としたショートアニメなのだが、とにかく、戦国ギャグアニメとしての出来が秀逸で、隠れファンも多いはず。2016年10月にスタートし今期が3期ということになる。3期は、いよいよ、信長の天下統一への道の中でも重要となる「姉川の戦い」そして「石山合戦」が描かれる。歴史ファンなら、もう絶対にマストで見とかないとダメ!なヤツなのだ。


さて、いよいよ今回の65話あたりから、物語は3期後半のクライマックスとなる「石山合戦」へと進んでいく。歴史ファンの方ならよくご存じと思うが、これまで破竹の勢いでその覇権を広げてきた織田軍の戦いが、このあたりから急激に厳しいものになってくる。その背後にあったのは、一向宗(浄土真宗)の総本山である石山本願寺のある企てだった!

 

第65話「龍興は忘れた頃にやってくる」

 

さて、タイトルにも入っている「龍興」とはなんぞや?という人もいるだろう。本作を見てきた方であれば「懐かしい!」と感じるかもしれない。そう、美濃を治めていた斎藤道三の息子であり、信長に敗れて国を失った斎藤龍興(たつおき)その人である。


この龍興、美濃で大名だった頃は、ぷっくりと太った醜悪な男だったが、信長に敗れてからというもの、諸国を放浪し、すっかり見違えるような美男子に生まれ変わっていた。しかも、美男子になっただけでなく、武将としての才覚も磨かれ、今や一筋縄ではいかない人間となっていたのである。さすがはマムシ(道三のこと)の息子。ただでは起きないしぶとい男である。


そんな龍興だが、四国は阿波国の三好三人衆と手を組み、織田軍を窮地に追い込もうと、ある陰謀をもくろんでいた。今の大阪府の中心地にあたる野田・福島(当時は河口の湿地帯)に砦を築き、ここで織田軍を待ち構える。織田軍は、西国への足がかりとなるこの地を重視しており、間違いなく近い将来、両者は衝突する。となれば、圧倒的な軍事力を誇る織田軍の圧勝となりそうなものだが、ここで龍興が一計を案じたのは、その近くにある石山本願寺の存在である。


本願寺からすれば、総本山にほど近いこの地で大規模な軍事衝突が起こることは避けたいところ。勢いに乗った織田軍が、そのまま本願寺を接収しようと迫ってくることも大いに考えられるためだ。となれば、本願寺側も龍興や三好三人衆に協力せざるを得ない。そこまで考えて、龍興は、あえてこの地で砦を築いたのである。龍興、本当に人が変わったな!


しかも龍興は、本願寺だけでなく、鉄砲で有名な雑賀衆も傭兵として雇い、万全の体制を敷く。この体制で京への進出をうかがう龍興に対し、京の将軍・足利義昭は、岐阜の信長に救援を依頼。そこで信長は、斎藤龍興&三好三人衆を討伐するため、野田・福島に向けて出陣するのであった。

 


・第65話「龍興は忘れた頃にやってくる」あらすじ

斎藤龍興は信長と再戦のため、三好三人衆と手を組み、さらに雑賀衆を雇って石山本願寺に近い野田・福島に砦を築く。本願寺の坊官・下間頼廉は、寺の近くに砦を築いた龍興に苦情を言いに来るが、龍興にはある作戦があった。

 

第66話「きっかけは野田・福島」

 

おっと、気がつけば2クール突入です!(パチパチ!) OPも変わりましたね! というわけで、野田・福島への出陣を進める織田勢。道中、羽柴秀吉がいる近江の横山城を通過するというので、秀吉の妻・ねねに「何か言づてはないか」と聞く信長だが、ねねは「会いたい!抱きしめて!ぬくもりが欲しいの!」と大胆な言づてを依頼。さすがの信長もそれは無理だろと思ったが、どうもそのまま横山城の秀吉に伝えた模様。その秀吉は、ねねに会えないのは寂しいが、どうも最近体調がいいのだという。そりゃそうだろ、あの酷い料理食べてないんだから……。


その後も、行軍中に織田勢の武将が続々と結集し、その兵力ざっと4万! 大和国の松永久秀も合流するが、千鳥を見るやいなや、いきなりのセクハラ。本当にこのオヤジは手が早い。しかし、耳に息を吹きかけられたときの千鳥(CV:水瀬いのり)の「みゃぎゃー!」というリアクションは、どうもごちそうさまでした!!(笑)


やがて、野田・福島で対峙する4万の織田軍と、1万3千の斎藤龍興&三好勢。8月26日、ついに、石山合戦のきっかけになった野田・福島の戦いの火ぶたが切って落とされようとしていた。そこからわずか3キロの距離にある本願寺ははたしてどう出るのか。次回に続くっ!!

 

・第66話「きっかけは野田・福島」あらすじ

信長は三好三人衆らの討伐に向かうため出陣。三好軍らが1万2千に対し、信長は摂津国に着くまでに続々と家臣や傘下の頭領たちが合流し、4万もの大軍となる。「野田・福島の戦い」の始まりである!

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