広がる、その可能性。SawanoHiroyuki[nZk]が、2ndアルバム「2V-ALK」をリリース!

アニメ2017-09-20 12:00

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複数のボーカリストを起用し数々のアニメ主題歌を手がけている、作曲家・澤野弘之のボーカルプロジェクト、「SawanoHiroyuki[nZk]」(サワノヒロユキヌジーク)が、ファン待望の2ndアルバム「2V-ALK」(ウォーク)をリリースする。前作「o1」(オーワン)から2年ぶり。2015年のオーディションで選ばれた女性ボーカリスト「Tielle」をその布陣に加え、[nZk]の可能性はますます拡大。アルバムの全貌を、澤野弘之に語ってもらった!


ジャケットには、今までのシングルの幻獣が総登場しています


── 前作「o1」から、2年ぶりのアルバムとなりました。まずは、「2V-ALK」という、実に澤野さんらしいアルバムタイトルの由来を教えていただけますか?

澤野 今回のアルバムのタイトルには2つ理由があって、ひとつ目は、CHAGE and ASKAの「WALK」(1989年3月リリース)という曲から取ったということですね。ASKAさんは尊敬していると同時に、音楽的にも大きな影響を受けたアーティストなんですけど、どこかのインタビューで読んだ発言がすごく印象に残っていて。ライブやTVなどで活躍されてはいたけれどヒット曲に恵まれなくて、流行の音楽の波に寄せようとしていた時期もあった中で、それでも自分たちが信じる音楽を貫くんだという気持ちで出したのが、「WALK」の頃だったそうなんです。それもすぐにヒットには繋がらなかったんですけど、2年後に「SAY YES」の大ヒットがあって。その後に、もう一度、「WALK」をリリースしたら、今度はヒットしたんですね。結果的に、自分たちの音楽を信じてやってきたことが、成功に繋がったということに、すごく勇気づけられたんです。立場は全然違いますが僕もそうありたいという思いから、同じウォークという読みのタイトルにしました。

── もうひとつの理由とは?

澤野 一般的に、夢に向かって走る、という言い方をするじゃないですか。でも、僕はスピードを上げて走ることによって、周囲の景色が見えなくなるのはイヤだなと。それよりも、歩く速さでいろいろな景色を眺めながら、夢に向かって自分のペースで進んでいきたいという思いがあって。

── それで「2V-ALK」なんですね。「2」という数字が入っていて、2枚目のアルバムという意味もあるのだろうなと思っていました。

澤野 そうですね。「o1」の時も数字を使っていたので、それに続く2枚目ということを表しています。

── 収録曲は、ボーナストラックを含めて17曲。ボリューム満点です。

澤野 いろいろな曲を聴いて、[nZk]により興味を持っていただきたいなということで、曲数は多めになりました。個人的には、ロック寄りでエレキの音が鳴っていた「o1」に比べて、今回はシンセの音とかが増えて、よりポップになったかなと思っています。「o1」以降2年間の集大成というと大げさかもしれませんけど、今、自分がこれだと思う音楽を突き詰めることができたという気概はありますね、でき上がったものを聴いていると。

── アルバムのジャケットも、すごく勇ましくて。

澤野 「Into the Sky」のシングルのジャケットに、TVアニメ「機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096」のエンディングテーマということで、ユニコーンのイラストを使ったんですけど、その際、スタッフさんから、次のアルバムに向けて、幻獣シリーズを続けていくといいんじゃないかという意見が出まして。それで、「CRYst-Alise」がケルベロス、「e of s」がキマイラ、「gravityWall/sh0ut」がフェニックスと、シングルの度に幻獣ジャケットにしてきたという流れがあり、今回のドラゴンなんです。ジャケットには、よく見ると、今までの幻獣がすべて揃っているんですよね。


── ジャケットも2年間の集大成という感じですね。

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