田中真弓、伊倉一恵らが登壇、今だから笑って話せる真相も…!? おもしろカッコいい「魔神英雄伝ワタル 秋祭り2017」トークショー!

アニメ2017-09-05 14:51

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サンライズが手がけてきた名作アニメをセレクション上映する「サンライズフェスティバル2017翔雲」が東京都・新宿の各劇場で開催されている。その一環として、2017年9月2日(土)に「魔神英雄伝ワタル 秋祭り2017」がTOHOシネマズ新宿で開催された。本イベントはオールナイト上映会とあわせて、キャストやスタッフが登壇するトークショーも開催。今回は上映前に行われたトークショー1部の模様をお届けする。



「魔神英雄伝ワタル」は、シリーズ第1作目が1988年からスタートしたロボットアニメ。多面的なメディアミックス作品の先駆けとしても知られ、シリーズ3作目のTVアニメ「超魔神英雄伝ワタル」の放映が終了して19年が経った現在でも、根強いファンが存在する作品だ。今回のイベントには、北は北海道から南は沖縄、さらに台湾からと、濃いファンたちが新宿に駆けつけた。

 


 イベントには主人公の戦部ワタル役の田中真弓さん、虎王役の伊倉一恵さん、演出の近藤信宏さんが登壇。登場するやいなや、田中さんは「新作もないのにこんなに多くの方に集まっていただいて!」と、多くのファンとの再会に感嘆の声をあげた。MCにアニメーターの神志那弘志さんを迎え、作品についてのトークに花を咲かせる。

 

まずは、2016年にこの世を去った井内秀治監督を偲ぶ話題から。近藤さんは「監督は恥ずかしがり屋だから言わなかったけど、『ワタル』はピュアな気持ちで作っていたと思う」と、監督について語る。伊倉さんは自身が主宰していた劇団の舞台で、監督に脚本をお願いした時の思い出を振り返る。監督と伊倉さんはよりよい作品を目指して話し合いを重ね、田中さんはそのやりとりを酒の肴にしていたそうで、当時の仲睦まじい3人の様子がいきいきと語られた。

 

さらに、伊倉さんが今だから話せる話として切り出したのは、2014年に行われた「魔神英雄伝ワタルメモリアルラジオ」の公開収録を欠席した時のこと。当時、伊倉さんは風邪で欠席したと言われていたが、実はイベントの数日前に病に倒れ、救急搬送されていたそう。公開収録では田中さんが伊倉さんに電話をかける場面もあったが、その電話も実は病室で受けていたことが明かされた。「よかった!無事に帰ってこられて」と田中さんは喜び、伊倉さんも「すっかりよくなったからこそ、今話せますから」と笑顔でファンに語りかけた。

 


“新しい「魔神英雄伝ワタル」シリーズの作品が登場したら、どんな役をやりたいか”という話題では、田中さんが「せっかくだから悪役をやってみたい」と話す。すると近藤さんから「ニセワタルとかどうですか?」という提案が。伊倉さんも「見てみたい!」と言い、その様子に会場中が期待を寄せながら聞き入っていた。

 

そんななごやかな雰囲気のイベントも終盤。プレゼント抽選会を経て、ついにエンディングのあいさつへ……と思いきや、田中さんが「せっかくだからみんなが聞きたいことを拾いたい! 私がいきますね」と、自らマイクを持ってステージを降り、ファンのもとへ突撃。ファンもここぞとばかりに手をあげて、製作陣への質問や要望をぶつけていく。

 

DVD化がされていない超魔神英雄伝ワタルのパッケージ化の要望には、それぞれスタッフが「みなさんの応援があれば……!」と答え、ファンが熱い拍手で後押しする場面も。また、リクエストにより「ハッキシ言って、おもしろカッコいいぜ!」などのキメゼリフを田中さんたちがその場で披露し、会場は大いに沸いた。

 

最後の挨拶では、田中さんが「新作がないにもかかわらず、こうしてずっと応援してくださるファンがいてありがたいです。これは、何かに繋がるって気がしています」と、今後の展開に期待を寄せる。ファンと作り手の、作品愛を介した距離感の近さを感じた、濃密なイベントはこうして幕を降ろした。

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(取材・文/高橋めねぎ@TRAP)

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