ゆまVS沙遊里VSスイ、仁義なき桃鉄100年対戦勃発! 「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」の巻【つみゲ部! 第7話】

2021年03月24日 10:000

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ここは積木橋(つみきばし)大学ゲーム研究部。略して「つみゲ部」の部室。

研究とは名ばかりで、部員たちが各々ゲームを持ち寄り、ただひたすら遊ぶだけの部活動である……。

そんな「つみゲ部」の日常をゆったりまったり描く、ラノベ風ゲームレビュー連載!

◆つみゲ部 部員紹介◆
紺ノ下ゆま(こんのした ゆま) 主人公。19歳の大学一年生。明るく素直で礼儀正しいがちょっと天然な性格。ゲームは雑多に、カジュアルに、興味があるものをいろいろとやるタイプで、どんなジャンルのゲームでも毛嫌いせずに楽しむ。
駅丘沙遊里(えきおか さゆり) 大学二年生の20歳で、つみゲ部の部長。語りだしたら止まらない熱血ゲーマーで、ゲームの知識が豊富。昔のゲーム(ファミコン以前のマニアックなものもカバー!)から最新のゲームまで幅広い知識を持ち、話題作からマニアックなものまで気になるゲームはなんでも買う。でも、ゲームの腕前はイマイチらしい。
切島スイ(きりしま すい) 大学二年生の20歳で、つみゲ部の副部長。沙遊里とは大学一年の春に出会った。沙遊里の影響でゲームにハマり、今ではすっかりゲーマーになったギャル系女子。どんなジャンルのゲームでもちょっと触ったらコツを掴んですぐにうまくなる天才肌ゲーマー。

ある日の夕方。今日も今日とてゲームで遊ぼうと、一年生の部員・紺ノ下(こんのした)ゆまが部室へとやってきて、そのドアを開けた。

 

お疲れ様ですー♪

 

部室では、部長の二年生・駅丘沙遊里(えきおか さゆり)と、もうひとりの部員である副部長の二年生・切島(きりしま)スイが、コントローラーを握りしめながら、なにやらゲームに没頭していた。

 

早くも総資産10億円突破だと……!? スイ、お前、ただゲームがうまいだけでなく、強運まで味方につけているというのか!?

いやいや、別に運任せじゃなくて、あたし、ちゃーんと戦略立てながらやってるからね。

わ、私だって、カードマスに止まりまくっていいカードを手に入れて一発逆転するという戦略をだな……。

いや、それ完全に運任せじゃん!

(2人とも熱中してるな~……)

 

そんなふたりを見ながら部屋に入り、ゆっくりと着席するゆま。これでつみゲ部の部員3人、全員勢揃いとなった。

 

スイさん、部長さん、今日はもしかして「桃鉄」ですか?

おお、ゆま! そのとおり、今日は「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」をやっているぞ。

 

 

今は沙遊里と「桃鉄3年決戦!」ってモードをやってたとこなんだよ。ゆまっちも来たことだし、改めて3人で桃鉄やろ♪

やった~! でも実は私、「桃鉄」やったことないんですよ。なので、よかったら遊ぶ前にいろいろ教えてほしいです♪

ふっふっふ……ふっふっふっふ……。

あ、なんか沙遊里のスイッチ入っちゃったっぽい。

ゆま、よくぞ「教えてほしい」と言ってくれたな! 嬉しいぞっ! では「28世紀の桃鉄グランドマスター」ことこの私が、桃鉄の歴史、遊び方、そして今作「桃鉄令和」のポイントまで、すべてガッツリ叩きこんでやろう!

は、はいっ!

いや、なんで28世紀? あと沙遊里、グランドマスター名乗るほどうまくないし!

甘いなスイ……いいか、こういうのはノリがすべてなんだっ! どうだっ!!

いや、「どうだっ!!」って言われても。

あ、あはは……。

 

30年以上の歴史を持つ国民的ボードゲーム「桃鉄」! みんなで目指せ、総資産日本一の社長さん!

 

ゲームの内容を紹介する前に、まずは「桃鉄」こと「桃太郎電鉄」の歴史について紹介させてもらうとしよう。

はい♪

桃鉄の歴史が始まったのは、1988年だ。ファミコンで発売された「桃太郎電鉄」が記念すべき第1作目であり、なんと30年以上もの歴史を誇るシリーズなんだ。

へえ~、30年ってすごいね! そういえば子どもの頃、お正月に親戚とプレステ2版の「桃鉄」やったことあったなー♪

「国民的ボードゲーム」って呼ばれるだけあって、歴史の深いゲームなんですね♪ そういえば前から気になってたんですけど、「電鉄」ってあんまり聞き慣れない言葉ですよね? 「桃太郎電鉄」ってタイトル、もしかして何か特別な由来があったりしますか……?

ゆま、素晴らしいぞっ!!

声でかっ!

ゆまの言うとおり、れっきとした由来がある。実はこの「桃太郎電鉄」というタイトルは、同シリーズの総監督であるさくまあきら氏が手がけた作品「桃太郎伝説」をもじって付けられたタイトルなんだ。

あ、そのゲーム知ってる! ファミコンのRPGだよね。

うむ! 私は、レトロゲーマニアのお兄ちゃ、じゃなくて、おにい、いや、ええと……兄上が持っているのを遊ばせてもらったことがあるぞ。

いや、動揺しすぎて「兄上」って。普通に「お兄ちゃん」って言えばいいじゃん。

は、恥ずかしいじゃないかっ!

(照れてる部長さん、かわいい……)

……コホン。では、話を戻して、そんな歴史ある「桃鉄」シリーズの最新作である「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」について紹介していくとしよう。

最新作っていっても、 鉄道会社の社長になっていろんな物件を買いながら、総資産日本一を目指すっていう基本のルールは変わらないわけだよね?

うむ、そのとおりだ。サイコロを振って目的地を目指しつつ、駅で物件を購入し、カードを使って、貧乏神をなすりつけて……という、シリーズおなじみの要素は変わらないので、昔からの桃鉄ファンでも安心して楽しむことができるぞ。もちろん、本作が「桃鉄」初プレイという人でも気軽に楽しめる作りとなっているので安心だ! というわけで、さっそくゲーム画面を見ていこう。

 

 

メニュー画面、桃太郎たちがかわいく動いてますね♪

本作にはLive2Dが導入されていて、キャラクターがなめらかなアニメーションでゲームを盛り上げてくれるんだ。見ているだけでウキウキしてくるな♪

「桃鉄令和」はデザインが今までの「桃鉄」シリーズから一新されてるんだよね。ポップなテイストでかわいいよねー♪

うむ! デザイン以外にも、音楽の担当にヒャダイン氏が加わったり、プレイテンポの改善が強化されていたり、新たなイベントや物件が数多く追加されていたりと、最新作ならではの魅力がてんこ盛りとなっているぞ♪

そういえば、山手線の新しい駅も登場するって聞きました! えーとなんでしたっけ……しめ縄ロープウェイみたいな……。

ゆまっち、それを言うなら高輪ゲートウェイね。

あ、あはは、そうでした……。

(なんたるボケっぷり……ゆま、おそるべし……)

……コホン。さて、そんな新たな魅力たっぷりの「桃鉄令和」だが、本作を語るうえで欠かせないポイントは、なんと言ってもオンライン要素だろう

 

 

本作は、フレンドと最大4人でのオンライン対戦に対応している。さらに、フレンド以外でも、同じパスワードを知っている人同士で対戦できる「ゲストと対戦!」というモードもあるぞ。動画配信者とリスナーが一緒に対戦する、なんて使い方もできるな。

離れた場所にいる友達や家族とオンラインで気軽に遊べるのは嬉しいですね♪

しかも「桃鉄令和」って、オンライン対戦でも途中セーブができるんだよね。あたし、桃鉄は絶対100年対戦やりたい派だから、途中セーブはほんとありがたいよー♪

ぜ、絶対100年なんですか……?

うん、絶対100年やりたい! 昔、親戚と100年対戦したときは、30年過ぎたぐらいでみんな寝ちゃったから、最終的にあたしのTKO勝ちってことになった♪

「桃鉄」にテクニカルノックアウトなんて判定ないと思いますよ……!

(こいつ、今日も100年対戦やりたいとか言い出すんじゃないだろうな……寝具もなにもない部室に泊まり込みはさすがにキツいぞ……)

 

物件、カード、貧乏神!ただのすごろくゲームじゃない戦略性が桃鉄の醍醐味!

 

さて、ここからは私が撮ったゲーム中の画面写真を見ながら、「桃鉄」初心者のゆまに向けて「桃鉄とは何か?」をじっくり解説していくぞ!

はい、よろしくお願いしますっ!

「桃鉄」はね、簡単に言えばすごろくゲームだよ。サイコロを振って出た目の数だけ電車を進めて、ほかのプレイヤーより早く目的地の駅に着くっていうのが桃鉄で一番基本になる目標だね。青いマスに止まったらお金がもらえて、赤いマスならお金が減っちゃうっていうのもこのゲームの基本。最初に目的地に着いたプレイヤーは援助金として、多めにお金がもらえるよ♪

 

ふむふむ。それで最後に一番多くお金を持ってたプレイヤーが勝ちってことですか?

うーん、それは違うんだよね。「桃鉄」の勝敗はね、“総資産額”で決まるの。手に入れたお金を使って、日本中にある物件駅で物件を買うと、それが資産になるわけ。手持ちのお金と持ってる物件の総額が“総資産額”になるから、それが一番高い人が優勝ってこと♪

なるほど!

でね、物件には収益率が設定されてて、それに基づいた収入が毎年3月末の決算時に入ってくるんだよ。たとえば、価格1000万円で収益率50%の物件なら、毎年決算時に500万円が入ってくるって感じ。つまり物件を買えば買うほど、収入がどんどん増えていくわけだね。しかも、駅の物件を全部買って独占すると、その駅の収益が2倍になるんだよ♪

なるほどなるほど、物件を増やしていくことが勝つためのポイントなんですね♪

 

 

き、基本のほとんどすべてを解説されてしまった……! しかし、まだまだ甘いぞスイ! 勝った気になるなよっ!!

いや、別に勝った気とか特になってないけど……?

ふっふっふ、いいかスイよ、お前はそれで「桃鉄」のすべてを語り終えたつもりかも知れん。しかし、大事な大事な、この上なく大事な要素を忘れているじゃないかっ!!

いや、あたし、「桃鉄」のすべてを語り終えたつもりも特にないんだけど……。

もしかしてそれって、貧乏神のことですか?

なっ!? ゆまに先に言われただとっ!?

確かに、ボンビーは忘れちゃいけない存在だねー! 誰かが目的地に着いたとき、目的地から一番遠かった人に貧乏神がとりついちゃうっていうのが、「桃鉄」の特徴のひとつだね。貧乏神は、物件を勝手に売っちゃったり、カードを倍の金額で買ってきたり、プレイヤーの不利益になる悪行を毎月やっちゃう困ったヤツなんだよ。

 

 

貧乏神がとりついてると、どんどんピンチになっちゃいますね……。

しかも、それだけじゃなくて、ごくまれに貧乏神はキングボンビーに変身しちゃうんだけど、これがめちゃくちゃヤバいんだよ! サイコロを10個振って大量にお金を捨てたり、持ってるカードを全部捨てたり、赤マスよりもマイナスが多い「ボンビラス駅」だらけのボンビラス星に連れて行かれたり……。本気で貧乏神がかわいく見えるレベルの悪行だから、キングボンビーに変身しちゃったら正直、絶望だね……。

キングボンビー、私も名前は聞いたことがありましたけど、まさかそんなにとんでもない相手だったとは……!!

 

 

だから、そうなる前に、誰かに貧乏神をなすりつけちゃうのが定石だね。ほかのプレイヤーの電車にピッタリ重なるか、すれ違えばなすりつけられるよ。それか、さっさと目的地にゴールしちゃうっていうのもアリ!

目的地に向かって進みたいけど、先のほうに貧乏神がついたプレイヤーがいるから躊躇しちゃう……みたいなことも起きそうですね。

そそ! 「いかに貧乏神をつけられないようにするか」っていうプレイヤー同士の駆け引きも、桃鉄の盛り上がるポイントだねー♪

ま、またしてもスイにほとんど解説されてしまった……! というか今日、私、ほとんどしゃべってないじゃないか……! だがしかし、まだ解説していないことがある! それは……

「カード」も「桃鉄」には欠かせない要素だね。

なんだとおぉーーっ!?

声でかっ! でもとりあえず沙遊里のことは置いといて……カードは、黄色のマスに止まったり、星のマスで買うと手に入るんだけど、これが「桃鉄」では、めちゃくちゃ重要なんだよね。

どういうカードがあるんですか?

サイコロ3個を振って進める「特急カード」とかどこかの物件駅にランダムで飛べる「ぶっとびカード」みたいな移動系カードは、目的地に近づいたり、貧乏神から逃げやすくなるから、常に1枚は持っておきたいところだねー。相手からカードを奪う「刀狩りカード」とか他のプレイヤーのカードを叩き割っちゃう「豪速球カード」みたいな妨害系カードは、使わなくても持ってるだけで他のプレイヤーにプレッシャーをかけれるね。

ふむふむ……。

 

 

ほかにも全員の借金を帳消しにできる「徳政令カード」とか、ビリの人が使うといいことが起こる「最下位カード」とか、いろんな効果のカードが全部で100種類以上あるよ。状況に応じてカードを使っていく戦略性も桃鉄ならではの面白さだねー♪

け、結局カードのこともしゃべれなかったじゃないか……! こうなったら、対戦で吠え面をかかせてやるぞ……。ふっふっふ……覚悟しろよ、スイ……。

な、なんか 部長さん、めちゃくちゃ睨みながら笑ってますよ……?

ゆまっち、目を合わせるな……あいつの闇に飲まれるぞ……!

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