「邪神ちゃんがそこにいる!」鈴木愛奈も太鼓判! 舞台「邪神ちゃんドロップキック」上演記念、舞台版邪神ちゃん役・柴田柚巴×アニメ版邪神ちゃん役・鈴木愛奈スペシャル対談

2021年02月17日 18:000

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舞台「邪神ちゃんドロップキック」が2021年3月20日(土)に上演決定! 1月23日より、チケット販売もスタートした。

「邪神ちゃんドロップキック」は、漫画家・ユキヲさんが2012年よりWebコミック「COMICメテオ」で連載しているコミックで、魔界出身の悪魔・邪神ちゃんと彼女を召喚した女子大生・花園ゆりねの危険でおかしな同居生活を描くコメディ作品である。

 

2018年にTVアニメ第1期が放送され、2020年より第2期が放送。2020年10月、アニメ第3期に向けたクラウドファンディングを開始し、目標金額を2日間で2000万円の目標を達成し製作を決定。最終的に36,181,238円に到達した。

そのほか、現在ふるさと納税など既存のアニメビジネスの枠内にとらわれないコラボを積極的に行っており、異色のIPとして注目されている。

 

そんな「邪神ちゃん」が、まさかの舞台化を果たす。当初は2020年12月上演予定だったものの、新型コロナウイルス感染者の増加にともなって上演を延期。2021年3月20日に、満を持して上演されることが決定した。

 

これを記念して、舞台版 邪神ちゃん役・柴田柚巴(しばた・ゆずは)さんと、アニメ版 邪神ちゃん役・鈴木愛奈さんの対談が実現した!

舞台とアニメという異なるメディアで、それぞれどのように邪神ちゃんを演じているのか。また、邪神ちゃんの演技がいかに作り上げられていったのか。気にあるアレコレをたっぷりお話しいただいた!

 

 

──まずは柴田さんの自己紹介をお願いします。

 

柴田 舞台「邪神ちゃんドロップキック」邪神ちゃん役の柴田柚巴です。よろしくお願いいたします私、「邪神ちゃん」の前に「城下町のダンデライオン」という作品を観て、鈴木さんを知ったんですよ。

 

鈴木 えええー!「ラブライブ!サンシャイン!!」をやる前ですよね。

 

柴田 そうなんです。「ラブライブ!サンシャイン!!」が一番有名だと思うんですけど、櫻田栞ちゃんで鈴木さんを知って、その後に「ラブライブ!サンシャイン!!」を観て「邪神ちゃん」なので、演技のギャップのすごさに驚きました。栞ちゃんって、めちゃめちゃかわいくて幼いキャラじゃないですか。でも「邪神ちゃん」を観たらゲスだしドスの効いた声で、しかも演歌も歌うってギャップがすごくて、演技の幅が広いなという印象を受けました。

 

鈴木 (感心するように)うううぇぇええ~……。

 

柴田 あと座右の銘が一緒なんですよ。学校でプロフィールシートを作ったんですが、小学校1年生の時からずっと「やらずに後悔するよりはやってから後悔する」って書いてます。鈴木さんも、同じことをずっと言ってらっしゃるじゃないですか。

 

鈴木 うんうん!

 

柴田 私と同じだって、めちゃめちゃ運命を感じていたんですよ。あと身長も近いですし。

 

鈴木 あぁ、そうなんだ。じゃあ同じ邪神ちゃんを演じることになるのは運命ですね。デスティニーです。ノイジーな感じです。これはすごいですよ。こんな偶然が重なることなんてないですよ!

 

舞台版邪神ちゃん役・柴田柚巴さん

──北海道の邪神ちゃんと大阪の邪神ちゃんの、奇跡の邂逅ですね。鈴木さんは大阪の邪神ちゃんを観てどう思いましたか?(※編注:鈴木さんは北海道、柴田さんは大阪出身)

 

鈴木 こんなに小柄でかわいらしい方が、あんなにゲスな悪魔を演じられるのかなと思いました。だから本番がすごく楽しみです。

 

──柴田さんは「邪神ちゃん」とはどのように出会いましたか?

 

柴田 お父さんがアニメ大好きだったこともあり、私自身が幼いころからアニメに親しんでいて、第1期のアニメの時も家族で楽しんでいたんですよ。

 

──それはおかしいです(笑)。

 

柴田 本当なんです! ちなみにお父さんの名前が「こうじ」なんです。

 

鈴木 ええっ!

 

柴田 そこも運命を感じてます。あと「邪神ちゃん」第1期第1話ですき焼きを食べていたじゃないですか。うちも家族ですき焼きを食べる機会があったんですけど、そこで使ったお肉がアニメと同じくA5ランクの和牛だったんです。それを「こうじ」によそってもらいました。すき焼きを食べる時も、「邪神ちゃん」のアニメを流しつつ。ちょっとアニメに寄せてみようよって、野菜盛りのお皿を作って母に食べてもらって「どういう気持ち?」って聞いたりして。

 

鈴木 あはははは!(笑)

 

柴田 こんなにたくさんお肉ばっかり食べたら、そりゃあゆりねも怒るわとか、実際に体験したりして、いろいろと重なることも多くて、「邪神ちゃん」には運命を感じていました。

 

オーディション審査員からも大絶賛!

──そんな柴田さんですが、邪神ちゃんのオーディションで一番手だったんですよね。

 

柴田 はい最初でした。

 

──オーディションを担当した人によると、もうこの子でいいじゃないかという感じだったそうです。

 

鈴木 えー!

 

柴田 でもめちゃ緊張しました……。

 

──柴田邪神ちゃんは、鈴木邪神ちゃんをすごく研究していながらも、柴田エッセンスもすごくよかったそうです。ということで、こちらは実際に柴田さんが使っている台本です。

 

鈴木 かわいい! 邪神ちゃんが描いてある。(台本をめくりながら)……そうですよね。舞台だからアクション指示とかもあるんですよね。あっ、物語は召喚されるところから始まるんですね。

 

取材後に柴田さんは聖地・神保町へ足を延ばす予定ということで、台本に加え自作の聖地巡礼MAPを持参! 

柴田 はい。ほかにもアニメの劇中歌を歌います。

 

鈴木 本当だ。「神保町哀歌」も入ってる! あ、リエールも出るんだ。

 

柴田 はい。ポスターで描かれているキャラクターは全部出ます。

 

鈴木 このセリフを全部覚えてやるんですよね。……私には絶対無理だなあ。舞台はもともと勉強されていたんですか?

 

柴田 私。もともと専門学校で声優コースを取っていたんです。だから、これが初めての舞台になります。

 

鈴木 うえええええー! 初めてで、この量? ずーっと邪神ちゃんでしゃべるんですね! 盛りだくさんだ。

 

柴田 いいところをギュッと詰め合わせた台本になっています。

 
──上演時間はどのくらいなんですか?

 

柴田 2時間弱です。その間、邪神ちゃんに休憩はないですね。ほぼ出ずっぱりなんで。出てこないシーンは天界くらいです。               

 

鈴木 ですよね。ずっとマーカーが引いてある。

 

──今回の舞台の中で、気に入ってる台詞を教えてください。

 

柴田 えっと……(声を作って)「急がないと、急がないと……。パチンコ屋が締まってしまいますの! もしかして私がゆりねを……(ここからネタバレのため割愛)」。

鈴木 すごーい! 本当に邪神ちゃんが見えた! ちゃんとそこにいる! アニメ版を観てくださっていたとおっしゃってましたけど、私の邪神ちゃんの演技をすごく研究してくださってることが、よくわかりました。本当にうれしいです。ちゃんと邪神ちゃんを自分のものにして、オリジナルの邪神ちゃんを演じてる。なかなかできることじゃないです。

 

柴田 嬉しいです! ご本人の前でやるなんて……!

 

鈴木 それに本当にいい声してますね。なんだろう、透き通っているのに、少しハスキーで素敵な声なんですよ。いやー、びっくりしました……!

 

 

 

鈴木愛奈が邪神ちゃんの演技をモノにするまで

──ちなみに鈴木さんはどうやってあの邪神ちゃんを生み出したんでしょうか

 

鈴木 最初は「ゲスな悪魔」で「ギャル」っていうキーワードだけで、どこまでゲスに演じてもいいんだろうというのがわかりませんでした。最初の頃は迷いつつやっていて、オンエアされた映像を観ながら、「もっと(ゲスさを)出していいかな」と思ったりしながら、少しずつ作り上げていった感じがあります。「これでいいんだ」と私の邪神ちゃんの表情がはっきり見えてきたのが、ユキヲ先生が「邪神ちゃんがいる」と言ってくださった時ですね。そこから「じゃあ、思い切り演じちゃおう」「邪神ちゃんは表情がコロコロ変わる子なので、もっと喜怒哀楽思の表情1つひとつをより豊かにしよう」と思うようになり、より邪神ちゃんが生きてきたのかなと思います。だから、1期よりも2期のほうが生き生きと邪神ちゃんを演じることができたかなと思います。

 

──具体的に邪神ちゃんを演じるうえで、心がけていることはありますか?

 

鈴木 邪神ちゃんはゆりねにやられているシーンが多いのですが、そういうシーンではダミ声を生かす感じで、より大げさに演じるようにしていて、ちょっといい子な時は、見た目はギャルなんだけど中身は清純な少女のようなギャップを演じることを心がけていますね。

 

──邪神ちゃんの声を作っていく、鈴木さんオリジナルのトレーニングなどはありますか?

 

鈴木 トレーニングですか? 「邪神ちゃん」は本当に叫ぶシーンが多い作品で、しかもアフレコは朝10時から開始だったので、喉を温めて行かないと声を枯らしてしまいがちなんです。だから、出かける前に自宅で普通の発声練習をしながら「(かわいく)ですの」「(悪だくみしている風に)ですの」「(ダミ声で)ですの」みたいに、いろんなニュアンスの「ですの」を出してみたりしてました。「邪神ちゃん」のアフレコのある日は、そんな感じで喉を作っていってました。

 

アニメ版邪神ちゃん役・鈴木愛奈さん

──「ですの」トレーニング! では柴田さん、いろんな「ですの」の練習してみましょうか!

 

鈴木 今!?

 

柴田 はい!「(イキってる風に)ですの!」「(お淑やかに)ですの」「(ゲスな感じで)で~す~の~」。

 

鈴木 そうです、そうです! そういうことを、ずっと家でやってました(笑)。

 



ドロップキックは舞台でどう再現される!?

──舞台稽古はどんな感じですか?

 

柴田 「邪神ちゃん」らしさを出せるよう、みんなで意見し合っています。台本がすでに面白いので、みんなで笑いながら「ここはこうしたらいいよね」とか話し合いつつ、和気あいあいとした現場です。お稽古前に、みんなで体を動かしながら発声練習とかするんですよ。

 

鈴木 養成所の時を思い出しますね。私も養成所では、実際に体を動かしながら声を出したりしてました。

 

──声優のアフレコと、舞台の演技の違いはどんなところですか?

 

柴田 アニメだと、アニメの絵に合わせて演技を付けていくことになるんですけど、舞台は相手の表情とか顔色とか周りの雰囲気を受けながら演技するので、どんどん自分の感情も動いていくんです。だから毎回同じ芝居にしたいという思いはあるんですが、相手が変わると自分も変わることがあり、そこがアニメとちょっと違うところかなと思います。

たとえば、キャラクターが舞台上でどういう風にここまで歩いてきたのかとか、そこにたどり着くまでの気持ちも作っていくんです。

 

鈴木 はああ~……(感心しつつ)私は無理だな(笑)。

 

──では、今回の舞台「邪神ちゃんドロップキック」で、特に力を入れているのはどんな部分でしょうか?

 

柴田 アクションですね。とりわけ邪神ちゃんは常にやられているので、やられ方のパターンも毎回違うじゃないですか。それでいろんなやられ方を研究したり、やられる時の表情もどうしたらいいのかとか研究しています。ほかにはドロップキックの時も、毎回角度を変えたりしています。

 

鈴木 (小声で)いや~……大変だ……。

 

──声だけでお芝居をするのも大変なんですけど、舞台はまたそれとは違う大変さがありますよね。特にドロップキックなんてどうやって出すんでしょうか。

 

柴田 ドロップキックは実は……ゴニョゴニョ(ここから先はネタバレのため割愛)。

 

鈴木 あはははは!(笑) そうやってドロップキックをするんですね。……いい! めちゃかっこいい!

 

柴田 でも毎回当たらなくて、最後は斬られてしまいます。

 

鈴木 ですよねー。もうオチが見えてるんですよね。そういえば邪神ちゃんの上半身はどうするんですか? 半裸じゃないですか。下半身は蛇?

 

柴田 歩きにくいのに邪神ちゃんってけっこう歩き回るので、毎回足が筋肉痛になってます。どのような形で登場するのかは本番をお楽しみに! です!

  

鈴木 うわ~……。私が想像もつかないところまで苦労されてるんですね。私も3年前にステージで一度邪神ちゃんのコスプレをやったんですが、今回の舞台では演技をどうするんだろうって思ってました。

 

 

──というわけで、そろそろ対談も終わりの時間が近づいてきました。ここまでお話しして、鈴木さんは安心しましたか?

 

鈴木 うん。全然安心できる。もう完全に邪神ちゃんですよ。

 

──柴田さんは、アニメと出会って鈴木さんの邪神ちゃんと出会って、それから自分が邪神ちゃんを演じることになるとは……。

 

柴田 思っていませんでした。それに、今回のような対談ができるとも思っていませんでした。お父さんに言った時はめちゃくちゃ喜んでいました。

 

鈴木 おお~~!こうじ~! (邪神ちゃんの声で)「こうじ、ありがとうですの~!」。

 

──文字じゃ伝わらないと思うので、柴田さんが今の演技を覚えて、持ち帰ってください!

 

柴田 わかりました! 家に帰ったら、私が再現します(笑)。

 

鈴木 任せましたの!

 

──最後に本番に向けての意気込みをお願いします。

 

柴田 邪神ちゃんワールド全開の舞台になっています。アクションシーンも、笑えるシーンも山ほどあるので、目を何個にも増やしていただいて、たくさん観て、笑っていただけたら嬉しいです。

 

──そして鈴木さんより応援コメントをお願いいたします。

 

鈴木 本当に、このゲスな悪魔を演じるのは大変だと思いますし、初めての舞台主演ということで緊張されると思うんですが、楽しんで演じていただくことが一番邪神ちゃんが生きると思うので、ぜひがんばっていただきたいです。本当に楽しみです!

 

【舞台概要】
■舞台「邪神ちゃんドロップキック」
・公演スケジュール:2021年3月20日(土)13:00開演 17:00開演
・会場:YES THEATER(大阪府大阪市中央区難波千日前11-6 なんばグランド花月ビル)

<チケット料金>

・一般席 (限定グッズ付き!) 6,000円
 ※座席中央エリアでご観覧いただけます!!

・一般席 (指定席)  5,000円
・配信  2,500円
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