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1か月後完成したとの連絡が入り、受け取りのため早見さんは東京ヒアリングケアセンター青山店を再び訪問。とはいえ、ここからさらなる調整を行い、理想的なサウンドを作り上げることが、Just earならではの特徴でもある。実際に、松尾氏立ち会いのもと、最終調整が行われた。
出来上がってきたJust earのイヤホンを、じっくりと興味深く見つめる早見さん。
※早見さんのネックレスは、よれているのではなく、そのようなデザインです。
早見 色も美しくきらびやかで、あたかも工芸品のようです。とても上品で洒落たデザインですね。
松尾 女性の方にも気兼ねなく使っていただけるようなデザインになるよう心がけました。
従来のカスタムイヤホンとは異なるスタイリッシュなデザインも、Just earの魅力のひとつ。
そして、装着し音質を再確認。曲に聴き入っている早見さんの表情は実にうれしそう。
早見 非常にきれいに聴こえます。外の音は聴こえませんし、また音漏れもなく安心しました。イヤホンも熱が伝わってきて、さっきよりもだいぶフィットしてきました。やわらかくて、まるで練り切りみたいです。
Just earのイヤホンは、ノズルと呼ばれる耳側の部分に特殊な素材を使った、フレックスカナル仕様となっている。こちらは、体温が伝わると次第にやわらかく変化し、装着の密閉度が増してくる。遮音性が高く、かつ耳にやさしい着け心地となっているのだ。
そして、最終調整が行われたのち、せっかくなので、早見さんにリケーブルによるバランス接続を体験してもらった。ORB社製のイヤホン用リケーブル「Clear force MMCX 2.5φ Balanced Ver.2」を使用し、「DP-X1」の2.5mm 4極バランス出力に接続する。
早見 こちらのほうが好きですね! 歌声や楽器の一音一音がきちんと聴き取れます。また若干まろやかに、やさしく聴こえます。私の曲の聴いてほしいニュアンスが、しっかりと伝わるようです。
バランス接続による音の分離感と、ORBケーブルの音質傾向を、早見さんは聴き取った模様。さらにDP-X1の機能、「ACG」によるバランス駆動も試してもらった。「ACG(アクティブコントロールGND)駆動」とは、一般的な「BTL駆動」とは異なるオンキヨー独自のバランス駆動のこと。バランス接続による分離感に加え、空間の立体的な描写力が非常に高くなるのだ。
早見 面白いです! 通常(BLT駆動)だと、「ブルーアワー」では私の声が前に出てくる感じですが、ACGだと全体を見渡せるようです。通常はパワフル、ACGは美しい陶器のような質感です。聴くときの気分や曲によって使い分けるのもいいかもしれませんね。
DP-X1のバランス接続や機能の切り替えについて熱心に質問をされる早見さん。オーディオプレーヤーにも興味津々の様子。では、最後に今回の感想をうかがった。
早見 今回は耳型を取ったり、音質を聴き比べたりと、初めてのことばかりでちょっとドキドキしました。でも何だかワクワクしてしまって、とても楽しかったです。いい音に出会えて、音楽を聴くのがますます楽しくなりそうです。Just ear「XJE-MH1」と「DP-X1」、ORBリケーブルの組み合わせで、いろいろな曲を楽しみたいと思います。
大変満足そうな笑顔を見せた早見さん。取材の後、制作中の音源をJust earで確認し、歌唱の方向性について考えこむ姿が印象的だった。いい音で聴くことによって、早見さん自身の音楽への興味と情熱が一層深まっていくのだなあと、感じた今回の取材であった。
(取材/野村ケンジ 構成/水上渉)