HOJOさんの評価レビュー
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観賞手段:テレビ、ビデオ/DVDかの「未来少年コナン」と同じ、NHKの火曜日午後7時30分からの30分アニメ枠で放映された番組。 原作はスウェーデンの児童文学で、いたずら好きの少年が妖精に小人にされてしまい、家で飼っていた(いじめていた)ガチョウのモルテンの背中に乗り、出会った雁の群れと共に旅に出る。 その旅のなか、様々な経験をしたニルスは成長を遂げ、かつてはいじめていたモルテンとも親友に。 そして妖精のかけた魔法が解け、ニルスは元の姿に戻ったが、小さくなってからは言葉が通じたモルテンとは二度と喋れなくなってしまった。モルテンを抱きかかえ涙を流すニルスの姿に、子供心にも落涙しそうになった。 数年前の筒井康隆の小説「愛のひだりがわ」も結末は同様である。 人間、何かを得て成長することは何かを失うこと、という重い事実を子供たちに伝えようとしているのだと思う。
- ストーリー
- 4.5
- 作画
- 3.5
- キャラクター
- 4.0
- 音楽
- 3.0
- オリジナリティ
- 2.5
- 演出
- 3.5
- 声優
- 3.5
- 歌
- 3.0