大和タケノブさんの評価レビュー

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新世代ヤマトシリーズの魅力

観賞手段:劇場
今回の第二章、発進篇は、全体的に第一章よりもクオリティーが高く、発進篇というタイトルに負けない程に濃い内容であった。
ストーリーは、原作の劇場版『さらば宇宙戦艦ヤマト』の骨子を基本にしたものであるが、現代社会や情勢下にある問題を反映し、解釈として盛り込むことで、古代進を始めとする旧ヤマトクルーが抱えるジレンマを如実に描けていたと思う。
そしてヤマトがイスカンダルから持ち帰ったコスモリバースシステムが、ただ地球の環境を回復させるだけのものではなく、副作用も影響を与えていたという設定についても、原作の『宇宙戦艦ヤマト』でヤマトが持ち帰った放射能除去装置、コスモクリーナーDを作動させると一時的に酸欠空気を作り出してしまうという地球帰還直前のデスラー襲撃の際に森雪が命をかけて実証した副作用を彷彿とさせた。
さらに、やはりヤマトの発進シークエンスが一番の見所で、『さらば宇宙戦艦ヤマト』と『宇宙戦艦ヤマト2』で描かれたアニメ史上屈指の海面ジャンプ発進の演出とセリフ廻しを、どこまでクオリティー高く描けるかが不安だったが、現代の技術では不可能に近いと思われていたシーンを上手いこと画と音と声優による演技で乗り切った同時に感動を覚えた。
この調子で仕上げて行って欲しいと思える出来だったので、応援している。
大和タケノブ
大和タケノブ
ストーリー
4.0
作画
4.0
キャラクター
4.0
音楽
5.0
オリジナリティ
3.0
演出
4.0
声優
4.5
3.5
満足度 5.0
いいね(0) 2017-06-26 14:59:47

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