M.R.さんの評価レビュー

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テロップの演出が本当に邪魔です。

観賞手段:テレビ
原作ファンの私はアニメ化が発表されたとき、以前に同作者の「生徒会の一存」が二度アニメ化され二度とも質が低く面白くなかった過去があるので、今回もアニメの出来に不安覚え「どうせまた面白くないアニメになるんだろう」とネガティブな気持ちになりました。そして発表されてから日が経ち放送前にPVなどが公開されないまま、放送を開始するとなったときに再び「これはまた面白くないアニメになるんだろう」と脳裏をかすめました。
いざ放送されるとこれが面白い。

しかし声優さんが一部のキャラクター、具体的に言うと上原祐の声が本当に合っていませんでした。雨野景太も最初の方は違和感でしかありませんでしたが話が進むに連れて違和感がなくなっていき、最終的には問題はありませんでした。上原祐はとにかく声が低かったように思います。この声は二度と聞きたくありません。

キャラクターデザインや作画に関しては全く問題がありませんでした。キャラクターデザインは最初に若干違和感がありましたが、そもそも原作のイラストから良いイラストではなかったので問題ありませんでした。オープニング映像が特に素晴らしかった。全体の構成も作画も大変良かったです。

ストーリー全体としては悪くなく、むしろ原作通りにやらずに良かったとさえ感じます。原作から一部シーンが謎の改変がされていて「なんでそこを変な感じに改変したんだ?」となりました。その時は確かにそう思いましたが、今ではアニメならではの演出であったし、原作ではシリアスのシーンを軽いギャグのように演出しマイルドにしているからこそ、このアニメはたくさんの人が視聴しているのだと思いました。

ただこの作品の一番面白くない要素が「テロップの演出」です。詳しく言うと「キャラクターの今後を注釈としてテロップにする演出」です。まず第一話では一部のキャラクター登場後に「※後に壊れます」や「※後にもっと残念な人になります」などがあり、第六話では各キャラクターが作戦を考えている際に「※なります」がありました。それが本当に邪魔で面白くない上にネタバレになっていて今後の展開が面白くなくなりました。この演出を考えた人や監督は無能としか言えません。
しかしこれは私が原作ファンであるからそう感じたのかもしれません。もしかするとアニメのみを視聴している人からすると何も思わないのかもしれません。
それでもこの演出は本当に邪魔であると思います。例えば「※後に壊れます」のキャラクターが壊れたとしても、この演出があるおかげでそのシーンが来たときに「ああ、テロップで言ってたやつになったね」となるだけですし、その演出がなければより驚きより面白くなったはずです。


原作から多少改変されつつもそれでも面白いと感じる良い出来のアニメでありました。あの「キャラクターの今後を注釈としてテロップにする演出」さえなければもっと良かったと思いますが。このアニメを観て面白いと思った人は是非原作も読んでみてほしいですね。アニメと原作で二度楽しめるのでおすすめです。
M.R.
M.R.
ストーリー
4.5
作画
4.0
キャラクター
4.5
音楽
4.0
オリジナリティ
4.5
演出
1.0
声優
3.0
4.0
満足度 4.0
いいね(0) 2017-10-02 10:33:40

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