まず一言目に、映像の臨場感。そして誰も見たことがない壮大な世界に惹き付けられました。
今を生きる世界のマジョリティーが人間だとすると、それを逆転させたマイノリティーの人間たちの暮らしを感じることができます。
特に印象的だったのは、づると霧亥が出会うシーンです。村人以外の人間と出会い、最初は疑心なづるが、徐々に霧亥を「仲間」として頼っていく心の動きが人間らしく、良かったです。づるや、おやっさんの霧亥にかける言葉も「あんた」から「霧亥(さん)」に変わったところは、「仲間」として受け入れたとこだなぁと感じました。
霧亥の言葉数は少ないですが、目や立ち居振舞い、そして何より音楽が霧亥の人情味を引き立てていると思いました!
霧亥の正面の姿だけでなく、後ろ姿が本当にかっこよかったです。表情だけでなく、「背中で語る」とはまさにこのことですね。
個人的にはおやっさんの、づるへの気遣い、霧亥とシボにかける頭領としての男気に終始感動しました。おやっさん、かっこいいです。
誰も見たことがない世界だからこそ、階層はどこに繋がっているのか、セーフガードは誰が作ったのか、建設者には意志があるのか、といった具合に想像するのが面白いのと同時に、用語の解釈が少し難しかったように思いました。
セーフガードの動きがリアルで緊迫感がすごいです。夢に出てきそうです(笑)
普段SF作品を観ることがあまりないのですが、想像を掻き立てる映像美に思わず鳥肌が立ちました!
大きいスクリーンで観る臨場感はたまりません!!!