20世紀初期のマフィアを扱ったアニメとして異彩を放つ
観賞手段:CS/BS/ケーブル
ギャングモノ、マフィアモノってニッチなようで意外とありますね。
1900年代前半、禁酒法の中で密造酒の取引を行うマフィアと、マフィアに家族を殺され復讐を企てる主人公の話です。
バッカーノよりももっとダークでバイオレンスたっぷりで、リアルに裏社会を描いてます。
ガングレイヴやDARKER THAN BLACKはもっとキャラクター中心の物語ですが、本作はマフィアという組織を中心に描いているような印象です。
ストーリーもキャラクターも表現も、現代アニメ的な迎合を全くしない制作陣の信念のようなものが伝わってきます。
個人的には、前半はストーリーに引き込まれましたが、中盤、後半と興をそがれるような印象を受けました。
また、声優陣の演技が合っていない、実力が不足しているあるいは演技のディレクションが上手くいっていない、そんな違和感も強く感じました。
リアリティを出そうとして逆に不自然になっている。
キャラクターの中ではファンゴだけやたら浮いており、普通のアニメの悪役のようなあまりにもキャラ付けされた感じでした。
現代やほんの少し前ではなく、100年近く昔の時代のマフィアを描いたオリジナル作品という意味で価値があるのではないでしょうか。
ハードボイルドな本格的なドラマをアニメで見たい人にはおすすめです。
異彩を放つ作品ですが、最後まで見終わった後、91Daysの物語に心の底から満足したのかと言われると疑問が残ります。
ギャング・マフィアといったジャンルの作品なら、先述した他作品をもっと推奨します。
この作品を見て、日本のアニメは日本が舞台の作品や異世界を舞台とした作品が圧倒的多数を占めると再認識しました。
そういう意味でも91Daysは異彩を放っていると言えます。
- ストーリー
- 3.5
- 作画
- 4.0
- キャラクター
- 3.5
- 音楽
- 3.5
- オリジナリティ
- 4.0
- 演出
- 4.0
- 声優
- 3.0
- 歌
- 4.5
満足度
4.0
いいね(0)
2016-10-17 22:37:44