2011年のTV放映当時からキャストからも「劇場版では」と唸らせ質の高い作品でしたが、満を持して?の編集による劇場版公開でした。
亡国の第二王女ミリア姫のストーリーとしてはまとまりを見せていましたが、24話ガッチリやり込んだ作品世界を2時間に集約するのは、さすがに無理があったようですw。
TV版にはなかったエグザイルという「大量破壊兵器」同士の攻防やTV放映時の時代背景から自粛したかのようなエグザイル使用後の惨状のカットは、ヴァサント、オーラン将軍の変心やディアンの憎悪の深さを伝えてくれました。ただ、編集の関係からディアンの登場が唐突過ぎて姉の暗殺者への感情を棚上げする場面がミリア様の成長のテーマでも言葉が足りなかったように思えました。
劇場版では見せ場の壮大で華麗た空中戦もかなりカット。無限の広がりを見せるような空を飛びかうベスパやバンシップに、華美で壮麗な戦艦のフォルムは目を奪ってくれましたが、第三艦隊対空族の氷河が落ちグランバートが舞い、そこから空族が脱出゙するシーンや、ゴレアス要塞攻防戦での名将サドリ元帥の指揮と死神シルヴィウスの登場シーンは大画面で見たかったなww。
グランエグザイルを得たとはいえ、リリアーナ姫を失いミリア姫とアルヴィスというエグザイルの鍵を有する連合。軍事バランスの崩壊とサーラ様の意思からルスキニアは退いたのか、そこら辺のところが謎で、TV版から物足りなさ解消されませんでしたが、そこまで求めてもいけませんねw。
TV版では登場したアルや前作のヒーロー、クラウスの姿もカットw。
ラストカットでファムとジゼとヴェスパについて語らうソルーシュは後日譚の続編で和ませてくれました。
いずれにしてもラストエグザイルシリーズの続編に期待したい作品でした。