もうすぐVR時代の始まり
観賞手段:CS/BS/ケーブル
正直なところ、語ることがあまりないというのがこのソードアート・オンラインIIの感想です。
映像のクオリティは非常に高いのですが、前半のガンゲイル・オンラインに比べて後半のマザーズ・ロザリオ編はあまりに普通のアニメのアクションでした。
SAO2の前半、ガンゲイル・オンライン編はサイバーパンクっぽい雰囲気で、1期の2つのゲームとはまた違った面白さや新鮮さがあるかと思いますが、ストーリー自体は凡庸に思えます。やっていることのわりにはスリルがなく呆気無い。
中盤にキャリバー編という非常につまらないエピソードが挟まれていて残念です。
後半のマザーズ・ロザリオではフルダイブVRと医療を絡めたストーリーがアスナ視点で描かれていて見応えがありますが、いかんせんALOのファンタジー世界に面白味がないのがネック。ALOだと戦闘もいつも似たような感じです。
ガンゲイル・オンラインの世界の方がポテンシャルが高いのではないでしょうか。
ソードアート・オンラインIIはかなり無難な作りで、おそらく作品のターゲット層である中高生は楽しめるんじゃないかと思います。
しかしSAO1期の前半、ソードアート・オンラインの部分は、短所をたくさん抱えているにも関わらず、SAO2期より面白いです。
話は変わりますが、Oculus RiftなどのVRヘッドマウントディスプレイがあと1~2年以内には消費者向けに販売されることになるわけで、VR時代の幕開けの直前にソードアート・オンラインという作品の人気が出たということは改めて驚くべきことです。
もちろんSAOに出てくるようなフルダイブなんて夢のまた夢の技術ですが、バーチャルリアリティの究極の形がSAOに出てくるようなものだと思います。
実際に研究が進められている分野に近いものをフィクションにわかりやすい形で登場させ、その問題点や応用などについて触れている部分は評価できると思います。
- ストーリー
- 3.5
- 作画
- 4.0
- キャラクター
- 3.0
- 音楽
- 3.5
- オリジナリティ
- 3.0
- 演出
- 3.0
- 声優
- 3.5
- 歌
- 3.0
満足度
3.5
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2015-01-13 18:07:50