ヒロインの病気の設定にリアリティが感じられませんでした。
「記憶はなくなるが学習は出来る?」
肝心の無くなる記憶について、具体的描写、説明がほぼ無いのです。
この先、この関係にどんな壁が予想されるのか、自分ならそれをどう感じるか、
絶望するか、希望を持てるか、そう言った事が全く出来ません。
また、それが隠されている、物語上の必然もありません。
ヒロインの内面や家庭はかなり「描写されている」のですから。
記憶喪失の正体は、このヒロインの内面の大きな鍵であるはずです。
いっそ、ヒロインとその病気を隠して話が進行するなら、まだ期待は持てました。
ところが、シリーズ半分まで話が進んでも、こういった事が提示されません。
これでは先の展開をいか様にでも出来てしまう、
ただの都合の良い作り話にしか思えません。
ただ単に、原作がしっかり考証されて作られていない、
「重い上に、語り尽くされた設定に、いい加減な展開も覚悟して付き合わ無くてはならない。」
と言う確証のみを得て視聴を中止しました。
ヒロインの声は良かったと思いますが、主人公の声は見え見えで弱々しく、
全く受け付けませんでした。
ただ、半分は、上記の物語の作りに対するいらだちが原因だったかもしれません。