予想を裏切る素晴らしさ! 永遠に残るだろうアニメ作品
観賞手段:劇場
昨日ようやく観ることができました。さすがに人気作だけあって、映画館はほぼ満席。親子で見に来ている方も多く、シニアの方も多い。こういうアニメは本当に少ない。
高畑さんの8年ぶりの作品ということで、若干の不安は抱きつつも(笑)、きっと素晴らしい作品に違いないと思い、見始めました。
そんなこと思っていた自分が恥ずかしくなりました。最初の10分くらいで、この作品のすごさは存分にわかりました。何と言う細かい作画。べた塗りのアニメでもなく、CGでもなく、それでいてディズニー並みの細かい動き。8年かかったわけがわかりました。気の遠くなるような作業です。しかも、1コマも妥協してない。ハッキリ言って、こんな作品は後にも先にも出ないと思います。高畑監督の魂のこもった名作です!
素晴らしいのは作画だけではありません。声優(俳優)の方々の演技も真に迫るものがありました。こういうところは、宮崎監督よりもやっぱり高畑監督のほうが上手いですね。主役のかぐや姫を演じた朝倉あきさん、素晴らしかった! 何となく若き日の島本須美さんを思い出させるような感じもあり、はまってました。そして、遺作となってしまった翁の地井武男さん、媼の宮本信子さん、素晴らしかった。アニメというよりも、もう舞台演劇を観ているかのような迫力でした。
音楽もよかったし、ストーリーもまったく奇をてらうことなく作られているのに、もうエンディングでは涙をこらえるのに必死でした。それくらい、作り手の気合いがビンビン伝わる作品でした。最後のエンドロールに流れてくるアニメーターの数の多いこと! スタッフの皆さん、本当にご苦労様でした。こんな素晴らしい作品を世に送り出してくれたことに、一アニメファンとして、心から賛辞を送りたいと思います。
ぜひ、文部省推薦アニメにしてほしいと思います。
- ストーリー
- 5.0
- 作画
- 5.0
- キャラクター
- 5.0
- 音楽
- 5.0
- オリジナリティ
- 5.0
- 演出
- 5.0
- 声優
- 5.0
- 歌
- 5.0
満足度
5.0
いいね(1)
2013-12-16 13:00:52